【社説】テキサス州に逃げるトヨタ
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 今年の施政方針演説で回復を高らかに宣言し、各地を遊説していた米カルフォルニア州のブラウン知事は、先週トヨタ自動車が北米販売の拠点を同州トーランスからテキサス州ダラス近郊のプレイノに移転させると発表したことで冷や水を浴びせられた。

 トヨタは販売の拠点に加え、3000人分の専門職をダラス郊外に移転させる計画だ。

 日産自動車は2006年にトーランスの北にあるガーデナからテネシー州フランクリンへ拠点を移転した。

 テキサス州はトヨタに移転費用の補助として4000万ドル(約41億円)を約束しているが、北米事業を統括するジム・レンツ氏は補助金が動機になったわけではないと強調している。同氏はテキサス州を選んだ理由として、法人に優しいビジネス環境、トヨタの他の事業拠点から近いこと、2つの大きな空港、それに手頃な住宅価格や個人の所得税がかからないことなど生活面での利点を挙げている。

 俯瞰(ふかん)的に見れば、テキサスの経済的な競争力が高まった一方で、カリフォルニアの競争力が落ちてきた構図が浮かび上がる。とりわけエネルギー関連や労働集約型の産業でその傾向が強い。