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1973年バージョン(「ノーマ・ジーン(マリリン・モンロー)に捧ぐ)を知っている人は、真のエルトンのファンですね。
そして、1997年発売の方は「エルトン」ではなく「ダイアナ妃」のファンで、CDを買った人は圧倒的に女性がおおいはずです。 *キャンドル・イン・ザ・ウィンド〜Candle In The Wind - 二人の女性に捧げた歌
1997年8月31日。
フランスのパリ市内のトンネル内で、ダイアナ元英皇太子妃の乗っていた、ホテルからのハイヤーが、パパラッチたちの乗った車に追跡された揚句、壁に激突し、ダイアナ妃が同乗していた新しい恋人と噂された、 大富豪の男性とともに死亡しました。 この6日後である、9月6日イギリスのウエストミンスター寺院で国民葬による葬儀が行われ、その際、彼女の友人であったエルトン・ジョンが、彼女のためにピアノを弾き、歌いました。
「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」
この曲は、1973年発表の彼のオリジナルアルバム、 「黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)」に収められた、彼の憧れの女性、マリリン・モンローのことを歌った、 「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)」という曲が、元歌であり、当時はイギリスでのシングル曲としてリリースされました。 のち、1987年に、エルトンがオーストラリアのメルボルン管弦楽団とのジョイントでコンサートを行った際のライブレコーディングとして、「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」をシングルカットし、アメリカでも最高位6位のヒットとなりました。
この曲の詞を、ダイアナ妃をしのんで、元歌の作詞者でもある、バーニー・トーピンが新たに詞をつけた曲が、シングルとしてリリースされ、全米で14週間No.1となったほか、世界中でNo.1となり、史上もっとも売れたシングル曲として、ギネス記録にもなりました。
①1987年オーストラリアのメルボルン交響楽団とのジョイントコンサートで例によってかぶり物をしてピアノを弾きながら歌ったライブバージョンで、このライブ盤がシングルカットされ、イギリス、アメリカでTop10ヒットとなりました。
☆Elton John "Candle In The Wind" from the album
"Elton John Live In Australia With The Melbourne Symphony Orchestra" (Originally Recorded from the album "Goodbye Yellow Brick Road") 1987年Billboard Hot100 最高位6位 Goodbye Norma Jean
Though I never knew you at all You had the grace to hold yourself While those around you crawled They crawled out of the woodwork And they whispered into your brain They set you on the treadmill And they made you change your name >> さようならノーマ・ジーン
>> ボクは君とついに知り合えなかったけど >> 君はいつだって気品に満ちあふれていた >> 君の周りを男たちがするよってきている間も >> やつらはぞろぞろと現れては >> 君をそそのかすようなことを囁くんだ >> やつらは君を思うがままにしてしまった >> そして君の名前まで変えてしまったんだ And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind Never knowing who to cling to When the rain set in And I would have liked to have known you But I was just a kid Your candle burned out long before Your legend ever did >> 君の生涯はボクには
>> まるで風の中のキャンドルのように思えたんだ >> 誰かにしがみつく術を知らなかったんだ >> 君が雨の中に打たれているときも >> ボクは君と知り合っていたかったんだ >> でもボクはまだ子供だったから >> 君のキャンドルはとっくの昔に燃え尽きてしまった >> 君が思い出となってしまう前に Loneliness was tough
The toughest role you ever played Hollywood created a superstar And pain was the price you paid Even when you died Oh the press still hounded you All the papers had to say Was that Marilyn was found in the nude >> 孤独はどうにもならない
>> 君は最もつらい役を演じてきたんだ >> ハリウッドのスーパースターに祀りたてられ >> その代償としてとてつもない傷をおってしまった >> 君が逝ってしまった時でさえ >> マスコミは君を追いまわそうとしていたね >> 新聞のやつらはどこも書きたてていた >> マリリンは裸で発見されたってね And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind Never knowing who to cling to When the rain set in And I would have liked to have known you But I was just a kid Your candle burned out long before Your legend ever did >> 君の生涯はボクには
>> まるで風の中のキャンドルのように思えたんだ >> 誰かにしがみつく術を知らなかったんだ >> 君が雨の中に打たれているときも >> ボクは君と知り合っていたかったんだ >> でもボクはまだ子供だったから >> 君のキャンドルはとっくの昔に燃え尽きてしまった >> 君が思い出となってしまう前に Goodbye Norma Jean
Though I never knew you at all You had the grace to hold yourself While those around you crawled Goodbye Norma Jean From the young man in the 22nd row Who sees you as something more than sexual More than just our Marilyn Monroe >> さようならノーマ・ジーン
>> ボクは君とついに知り合えなかったけど >> 君はいつだって気品に満ちあふれていた >> 君の周りを男たちがするよってきている間も >> さようならノーマ・ジーン >> 22列目で見ていた若い男からの伝言だ >> ただのセクシーなものであるとか >> みんなのマリリン・モンローであるとか以上の存在だった And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind Never knowing who to cling to When the rain set in And I would have liked to have known you But I was just a kid Your candle burned out long before Your legend ever did >> 君の生涯はボクには
>> まるで風の中のキャンドルのように思えたんだ >> 誰かにしがみつく術を知らなかったんだ >> 君が雨の中に打たれているときも >> ボクは君と知り合っていたかったんだ >> でもボクはまだ子供だったから >> 君のキャンドルはとっくの昔に燃え尽きてしまった >> 君が思い出となってしまう前に And I would have liked to have known you
But I was just a kid Your candle burned out long before Your legend ever did >> ボクは君と知り合っていたかったんだ
>> でもボクはまだ子供だったから >> 君のキャンドルはとっくの昔に燃え尽きてしまった >> 君が思い出となってしまう前に ②1997年9月のダイアナ元英皇太子妃の葬儀の際の、
エルトンの歌を写したビデオ。 このバージョンがシングルカットされ、世界中でNo.1の大ヒットとなりました。 ☆Elton John "Candle In The Wind 1997"
from double A-side single c/w "Something About The Way You Look Tonight" 1997〜1998年Billboard Hot100 最高位1位(1997/10/11 - 1998/1/10の14週) 1997年Billboard Hot100 年間1位 Goodbye England's rose
May you ever grow in our hearts You were the grace that placed itself Where lives were torn apart You called out to our country And you whisper those in pain Now you belong to heaven And stars spell out your name >> さようならイングランドの薔薇よ
>> あなたは私たちの心に永遠に生き続けるでしょう >> あなたはいつも高貴さに満ちあふれていた >> その生涯を引き裂かれてしまっても >> あなたは私の国に声をかけ >> 傷を負った人たちにやさしく囁きかけてくれた >> 今あなたは天国にいて >> 星空にあなたの名前を刻みこむ And it seems to me you lived your life
Like the candle in the wind Never fading with the sunset When the rain set in And your footsteps will always fall here Along England greenest hills Your candles burned out long before Your legend ever will >> あなたの生き方はまるで
>> 風の中のキャンドルのように見えた >> 日が暮れても消えることのない >> たとえ雨に打たれた時であっても >> あなたの足跡はいつでもここに残っていく >> イングランドも最も美しい緑の丘に >> あなたのキャンドルはもうとっくに燃え尽きてしまったけれど >> あなたの伝説は生き続けるでしょう Loveliness we've lost
These empty days without your smile This torch we'll always carry For our nation's golden child And even though we cry The truth brings us to tears All our words cannot express The joy you brought us through the years >> 私たちは最も愛すべき存在を失った
>> あなたのほほ笑みのないこの空しい日々よ >> 私たちはこの灯火をずっと運び続けよう >> 私たちの国の素晴らしき子供のために >> 私たちがどんなに泣いていても >> 真実を思い出すたびに私たちを涙にくれさせる >> どんな言葉ももってしても語りつくせない >> この何年もの間私たちに与え続けてくれた喜びは And it seems to me you lived your life
Like the candle in the wind Never fading with the sunset When the rain set in And your footsteps will always fall here Along England greenest hills Your candles burned out long before Your legend ever will >> あなたの生き方はまるで
>> 風の中のキャンドルのように見えた >> 日が暮れても消えることのない >> たとえ雨に打たれた時であっても >> あなたの足跡はいつでもここに残っていく >> イングランドも最も美しい緑の丘に >> あなたのキャンドルはもうとっくに燃え尽きてしまったけれど >> あなたの伝説は生き続けるでしょう Goodbye England's rose
May you ever grow in our hearts You were the grace that placed itself Where lives were torn apart Goodbye England's rose From a country lost without your soul Who'll miss the wings of your compassion More than you will ever know >> さようならイングランドの薔薇よ
>> あなたは私たちの心に永遠に生き続けるでしょう >> あなたはいつも高貴さに満ちあふれていた >> その生涯を引き裂かれてしまっても >> さようならイングランドの薔薇よ >> あなたの魂をなくし、国は心を失ってしまった >> あなたの思いやりの心がどんなに人々にとって愛しいものだったか >> あなたが思っている以上に And it seems to me you lived your life
Like the candle in the wind Never fading with the sunset When the rain set in And your footsteps will always fall here Along England greenest hills Your candles burned out long before Your legend ever will >> あなたの生き方はまるで
>> 風の中のキャンドルのように見えた >> 日が暮れても消えることのない >> たとえ雨に打たれた時であっても >> あなたの足跡はいつでもここに残っていく >> イングランドも最も美しい緑の丘に >> あなたのキャンドルはもうとっくに燃え尽きてしまったけれど >> あなたの伝説は生き続けるでしょう こうやって2つの詞を比較してみると、サビなどの何箇所かで、同じセンテンスが出てきているにもかかわらず、ダイアナ妃の方は、あくまで彼女をしのんだ追悼歌で、諸所に言葉を選んで書かれているなというのがわかります。
Your candles burned out long before
(あなたのキャンドルはとうに燃え尽きてしまった)と同じように書かれているのに、ノーマ・ジーンのほうは、 Your legend ever did
(あなたが伝説になってしまう前に)とあるのに対し、ダイアナ妃のバージョンでは、 Your legend ever will
(あなたの伝説は生き続けるだろう)とあって、二人の女性と自分との位置づけを違うように書かれているのです。 たしかに、マリリン・モンローことノーマ・ジーン・モーテンセンは、彼にとっては遠いあこがれの存在で、まだ子供だった彼には、どうすることもできなかったとあるのに対し、
友人でもあり、国民に愛されたダイアナ妃へのメッセージは、どうにかしてあげたかったけど、この魂は子供たちに受け継がれると、より近しい存在として書かれていると思うのです。
実際のところ、ノーマ・ジーンの詞に書かれているような、
男に言い寄られるとか、死んでもなおマスコミに追い回されるなどといったフレーズは、ダイアナ妃にも当てはまることであり、本当は同じような目にあって、くやしいであろうにという、無念の思いもあるんじゃないかと考えられますね。 この曲は、オリジナルリリース時には、イギリスのシングルチャートで、最高位11位でした。
もともとこの「黄昏のレンガ路」というアルバムには、タイトル曲である「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード(Goodbye Yellow Brick Road)」や、「ベニーとジェッツ(Bennie And The Jets)」、「土曜の夜はボクの生きがい(Saturday Night's All Right For Fighting)」といった彼の代表曲がたくさんつまった名アルバムであるため、当時はその中ではさほど目立たない曲だったと思われます。 それが、1987年のオーストラリア、メルボルンでの、メルボルン管弦楽団とのジョイントライブアルバム、「エルトン・ジョン スーパーライブ〜栄光のモニュメント〜 (Elton John Live In Australia With Melbourne Symphony Orchestra)」に収録されたこの曲をシングルカットし、イギリスで5位、アメリカで6位の大ヒットとなりました。
そして、1997年9月のダイアナ元英皇太子妃の葬儀の際に歌われたこの曲が、当時発売されていたオリジナルアルバム、
「ビッグ・ピクチャー(The Big Picture)」からのシングル曲としてリリースされた、「ユー・ルック・トゥナイト(Something About The Way You Look Tonight)」のカップリング曲として、急きょリリースされることになり、表記上は、両曲のダブルAサイドシングルとしてリリースされていますが、Billboard誌では、Hot100で10月11日付で初登場1位となり、翌年にかけて14週No.1となり、1997年の年間No.1シングルとなりました。 日本では、同じカップリングの収録順を変えて、「キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997〜ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ」という邦題をつけて発売され、オリコンでは70年代のダニエル・ブーンの「ビューティフル・サンデー」以来の、洋楽シングルによる初登場No.1を達成しました。
世界中では、1000万枚以上の売り上げ(3700万枚)があるといわれています。
それにしても、この事件は、捜査上はハイヤー運転手の酒気帯びと無謀運転が原因とされているものの、いまだに謀略説も含めて謎の残る事件であり、なにより、ダイアナ妃がこんな形で伝説の人となってしまったことが悔やまれる出来事でもありました。
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