[PS1D] 互換型三端子レギュレーター製作マニュアル
TPS7A3301を使用した互換型三端子レギュレーター(マイナス電圧用) PS1Cのマイナス出力です。 <仕様>
・基板形状:幅max 16mm×高さmax 22mm t=0.8mm ・出力電圧:-3.3V〜-15V ・出力電流:最大1A <特徴>
主な特徴は、PS1Dと同じでが、出力電圧の設定は外付け抵抗で行います。TPS7A4700は、簡単に設定できのですが少し面倒です。 現回路図の電圧設定は、-15Vで設定しております。これ以外の電圧に設定する場合は、チップ抵抗の定数変更が必要です。 <基板図> <回路図>
<部品表>
■0.01uF/50V(形状2012) ⇒ 1個(C24) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-09349/ [GRM216B11H103KA01] ------------------------------------------- ■1uF/50V(形状2012) ⇒ 1個(C29) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07544/ [CL21B105KBFNNNE] http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07525/ [GRM21BB31H105KA12L] ------------------------------------------- ■10uF/25V(形状2012) ⇒ 1個(C19) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07388/ [GRM21BB31E106KA] ------------------------------------------- ■22uF/25V(形状2012) ⇒ 2個(C22,C23) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08240/ [GRM21BR61E226ME44] ------------------------------------------- ■チップ抵抗XXkΩ(形状2012) ⇒ 1個(R5) ※ <組立手順>1.出力電圧の設定抵抗値をご参照願います。 ------------------------------------------- ■チップ抵抗XXkΩ(形状2012) ⇒ 1個(R12) ※<組立手順>5.出力電圧の設定抵抗値をご参照願います。 ------------------------------------------- ■IC TPS7A3301 ⇒ 1個(IC2) 5mmX5mm QFN-20形状品 ------------------------------------------- ■チップ半固定ボリューム22kΩ、又は20kΩ⇒ 1個(VR2) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-09365/ [PVZ3A223C01] ------------------------------------------- ■ピンヘッダ (L型)1×6(6P) ⇒ 1個 3ピンに切って使用 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05336/ <配置図>
<組立手順>
PS1Cの組立手順も合わせてご確認下さい。 1.先ず、出力電圧に合わせて抵抗値を決める必要があります。 出力電圧の設定抵抗値
出力電圧の抵抗値の計算は、TPS7A3301のマニュアルに記載されておりますが、例として以下に示します。 例:半固定ボリューム20kΩを使う場合 3.3V = R5(200k)+R12(100k) 5V = R5(360k)+R12(100k) 9V = R5(200k)+R12(20k) 12V = R5(360k)+R12(30k) 15V = R5(390k)+R12(22k) 半固定ボリュームは、20kΩを使いましたが、これより大きな値の半固定ボリュームを使うと可変範囲が広がります。なお、電圧設定を細かく追い込む必要が無い場合は、半固定ボリュームを使わな方法もあります。
例:半固定ボリュームを使わない時の値 3.3V = R5(180k)+R12(100k) 3.3V = R5(200k)+R12(110k) 5V = R5(360k)+R12(110k) 5V = R5(430k)+R12(130k) 9V = R5(200k)+R12(30k) 9V = R5(220k)+R12(33k) 12V = R5(360k)+R12(39k) 12V = R5(470k)+R12(51k) 15V = R5(390k)+R12(33k) 15V = R5(510k)+R12(43k) 2.IC TPS7A3301をハンダ付けしましたら、次にチップ半固定ボリュームのハンダ付けを行います。最初は、端子の一ヶ所にハンダを盛って置き、その部分に半固定ボリュームを載せてハンダ付けします。半固定ボリュームはハンダ付けが難しいので、ハンダ付け終了後、チャント接続されているかテスターで確認しておいて下さい。残りのチップ部品もハンダ付けします。
3.最後にピンヘッダ (L型)をハンダ付けしますが、ハンダ付けする前にラジオペンチ等で次のように前加工を行い、ピンヘッダを基板に挿して余分な部分の足(ピン)を切り落としてからピンヘッダのハンダ付けを行います。ハンダ付けは、部品面からハンダ付けします。
注意:放熱板を使用しない場合は、ピンカットは不要で通常通りのハンダ付けで問題有りません。 電流を多く流す場合は、放熱板等での放熱対策を行って下さい。 4.ブレッドボート等に基板を挿し、半固定ボリュームを回して電圧の調整をして完成です。面実装型の半固定ボリュームは、耐久性があまり良くないので、ローター(回転部分)をグリグリ廻すと直ぐに壊れます。
5.色々なケースを考えて確認は行っておりますが、アンプ等にレギュレーターを繋げたら安定しないような状況もあります。その場合は、レギュレーターの出力のコンデンサー容量を増やして改善するか確認をお願いします。
<追加情報>
基板のバージョンが1.2に変更されています。 (2017.12.30)
部品配置は、以下の様になります。
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