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ロボット・カミイ 7 ふるた たるひ さく ほりうち せいいち え おみせやさんごっこがおわって 二、三日たちました。 「先生、のはらへいって 花をつみたいわ」と ようこがいいました。 「ぼくも のはらでむしをとりたいな」 「ぼくは のはらでちびゾウをつかまえるんだ」と ひとりグループのカミイもいいました。 そこで ももぐみはみんなそろって のはらへいくことになりました。 のはらへいくには そのとちゅう 大きなみちをおうだんしなければなりません。じどうしゃがいっぱいはしっているみちです。 あおしんごうになったので にしの先生がよこについて みんな みちをわたりはじめました。カミイはいちばんうしろです。 「あぶない!」先生がさけびました。 大きなダンプカーがすごいスピードではしってきたのです。ダンプカーのほうから見ると しんごうはあかなのに とまろうとしません。 まゆみがころびました。ころんだまゆみにつまずいて そのうしろの子もころびました。ダンプカーは ころんだ子どもたちの上にいまにものしかかろうとしました。 そのとき いちばんうしろのカミイがまえにとびだしました。 カミイはくるっとむきをかえて りょう手をまえにつきだすと 足をふんばって ダンプカーをおしかえそうとしました。 「カミイ!] みんなはさけびました。 ダンプカーがカミイの上にのしかかり、ガ、ガ、ガ、ガア、ギイ… ダンプカーはとまりました。でも カミイはダンプカーの下になっていました。 まっさおになった運転手がおりてきました。ダンプカーはブレーキがきかなくなっていたのでした。 にしの先生はカミイをだいて きゅうきゅうしゃにのり えんちょう先生ものりました。 ももぐみの子どもたちは わだ先生につれられて ようちえんにかえりました。 ようちえんにかえっても みんな すこしもおちつきません。みんな カミイのことばかり はなしていました。 それからしばらくすると わだ先生は木のはこをもって はいってきました。そのうしろから カミイをだいたにしの先生がはいってきました。 みんな だまって にしの先生を見ました。にしの先生はいいました。 「カミイはしんだのよ」 まゆみがくすん くすんと なきだしました。 「きょう カミイがダンプカーをとめてくれなかったら わたし きっとしんでたわ」 ほかの子たちもなきだしました。先生もこえをださずになきました。 じろうがいいました。 「ももぐみで カミイのおそうしきをしようよ」 かずおがいいました。 「そうだ ちびゾウをつくろう。カミイはちびゾウがほしかったんだ」 「カミイがのれるくぐらいのちびゾウがいいわ」おんなの子たちも さんせいしました。 でも たけしとようこは じっと木のはこの中のカミイを見ていました。 ふたりはカミイをはこの中からだしました。 たけしとようこは カミイをなおしはじめました。 まえよりずっとりっぱになったカミイを ふたりはまたはこの中にそっとねかせました。 はこの中のカミイは ただねむっているだけのように見えました。 「カミイ」と おもわずたけしはよびかけました。 すると とつぜん カミイの目がくるくるっとうごきました。手と足が ポコン キコンとおとをたてました。そして カミイはおきあがりました。 「カミイ!」 みんながさけぶと カミイは びっくりしたようにみんなのかおを見ました。 そして その目がかがやきました。 「ちびゾウだ!」ちびゾウをつくってるんだね」 カミイはにっこりわらって はこの中から ゆかにとびおりました。 「ぼくにも ちびゾウをつくるのをてつだわせて!」 とびおりたカミイのからだは ほんとうにこうてつせいのピッカピッカになっていました。 ちびゾウはできあがりました。 ちびゾウは ようちえんのにわをあるきだしました。あるいていくうち ちびゾウのからだもピッカピッカにかわっていきました。 そのちびゾウの上から カミイは手をふりました。 「さようならあ。ぼく ロボットのくにへかえるんだ」 「ほんとうにかえってしまうの?」 「そうだよ。ぼくはロボットだもん。ロボットようちえんにちびゾウをもってかえってやるんだよ。さよならあ」 「さよならあ」先生が手をふり みんなつづいて手をふって 「さよならあ」と いいました。 でも たけしとようこは「さよなら」と いえませんでした。ただ手をふっただけでした。 ピッカピッカのカミイとちびゾウは ようちえんのもんをでて はたけの中のみちをとおり はやしのかどをまがって 見えなくなりました。 あとからおいかけていったみんなも はやしのかどをまがりましたが もうカミイたちのすがたは どこのも見えませんでした。 すると とおくからかすかに カミイのでたらめうたが またきこえてきました。 <ぼくはロボット。ひとりじゃないよ。 ひとりだったら みせやごっこもできないもん。 いいしなもんもできないもん。> 「さよならあ カミイ!」 みんなはもういちど こえをそろえてさけびました。こんどは たけしもようこも「さよならあ」と こえにだしていいました。 カミイはロボットの世界へ帰ってしまいましたがたくさんの思い出を人間の子供たちに残してくれましたね。 いいお話でしたぁ〜。 こんなに長編は我が家の幼稚園児にはまだ難しいようでしたが、毎日少しずつでも「読んで!読んで!」と言って連載物にハマル事を覚えてしまったようです。 次に読む本を選んだのはパッと見た目またナガソーな本なんですが… ドウシヨォ〜〜〜〜〜!!!!!
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