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やさしいぞ! マメンチサウルス たかしよいち・文 伊東章夫・画 西に日がおちると しげみの中は ほのぐらくつつまれる。 と、とつぜん かん高いひめいがおきた。 マメンチは たべかけの葉っぱをひと息ぐっとのみこみ 長いくびをのばしてそっちを見た。 先に紹介しておこう。 そいつはマメンチサウルスという くびの長い草食恐竜の子どもふだ。 物語では「マメンチ」とよぶことにする。 マメンチは見た。1匹のヘビが いまにもしげみの中の鳥におそいかかろうと かまくびをもたげたところだ。 ひめいをあげたのは もちろん鳥だ。 マメンチはむちゅうで かまくびをもたげたヘビにしりをむけ 目にもとまらぬはやわざで ピシーッー と一発 しっぽのムチをはなった。 きょうれつな しっぽのムチをくらったヘビの頭は そっくりちぎれてすっとんだ。 まさか……? どっこい 子どもだとばかにしちゃいけない。 訓練されたマメンチサウルスのしっぽのムチは おそいかかってきた肉食恐竜の顔面を破壊するほどの力をもっているのだ。 鳥はマメンチにおれいをいった。 そいつの名は「孔子鳥(こうしちょう)」 この物語の時代に ひろい空をわがもの顔に自由にとびまわることができた 数少ない鳥がいたのだ。 「こんなとこにいちゃヤバイ。ぼくのせなかにのりな」 そういってマメンチは 孔子鳥をせなかにのせて しげみをでた。 マメンチサウルスの骨がはじめて発見されたのは 1965年のこと。 ところは中国・四川省馬門渓。四川省の大都市、重慶から揚子江にそい およそ200キロはなれた 自動車道路の建設現場でした。 中国はアメリカやカナダとならんで 恐竜王国とよばれるほど たくさんの恐竜の化石が ひろい大陸のあちらこちらから発見されているそです。 このとてつもなく くびの長い恐竜は 発見地の馬門渓(マーメンシー)にちなんで「マメンチサウルス」と名づけられたのだそうです。 マメンチサウルスは一億六千万年前から一億四千万年前ごろ(ジュラ紀)の地球上でもっとも恐竜がさじかえた時期にいました。 ソテツやイチョウや いろいろな針葉樹が生え 草をたべる恐竜たちにとっては とてもくらしやすく マメンチサウルスのような大型恐竜があらわれたと考えられています。 |
恐竜
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まけるな! 恐竜 ステゴサウルス たかしよいち・文 伊東章夫・画 ステゴサウルスのメスは やわらかいすなにたまごをうむ。 メスはすなに ちょうど カメがやるように 足であなをほる。 そして、そのあなの上にしゃがみこんで たまごをうむのだ。 いちどに 十個から十五個のたまごをうむ。 そんなメスが 十ぴき いっしょにたまごをうめば ぜんぶで 100個から150個のたまごが すなのなかにうみつけられるわけだ。 ひるまは お日さまが すなの上をてらす。 すなは お日さまのねつであたためられて なかのたまごが だんだんひなにそだっていくのだ。 二週間すると たまごのなかから ステゴサウルスのひなが からをやぶって とびだしてくるってわけだ。 ステゴサウルスは「剣竜」と よばれる恐竜のなかまだそうです。 剣竜は その名前のように せなかや 尾に するどい剣のようなとげや ひしがたの骨板をもった恐竜です。 ステゴサウルスは それらのなかでは いちばんからだが大きく ながさは大きなもので約九メートル 体重は約二トンくらい。 いまから、およそ一億五千万年前のジュラ紀にすんでおり、化石が 北アメリカのコロダド州やオクラホマ州から発見されている。 ところで、せなかの骨板は いったい どんな役目をはたしたのでしょうか。 科学者は おそらく この二列にならんだせなかの板を ガチャ ガチャならして 敵をおどかすのにつかったのではないかと いっているそうです。 |
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おこったぞ! チラノサウルス たかしよいち・文 伊東章夫・画 かあちゃんから るすばんをいいわたされ たまごどろぼうたちから巣をまもるために 死にものぐるいでたたかい 気がついてみると あいてのボスは目の前にころがっていた…。 ところで チビにるすばんをいいつけた かんじんのかあちゃんは いったいどうしていたんだろう。 かあちゃんの名前は「スー」。 そのころスーは 巣のあるなぐらから そんなにはなれていない 川のほとりでの草むらで 草食恐竜トリケラトプスとにらみあっていた。 この物語は 作者がこの地球上にチラノサウルスが生きていた時代を想像しながら えがいたものだそうです。しかし、ただおもいつくまま、でたらめに書いたわけではないそうです。 時代は、今からおよそ六千五百万年前、舞台は現在のアメリカ合衆国サウスダコタ州フェイス北部。 そこから、おかあさんのチラノサウルス「スー」をはじめ「チビ」や赤ん坊の骨が発見されたのです。 しかも、その発見はこれまでに例を見ないほど、とてもとても骨の保存がよいものでしたが、発見された場所が、ひとりのインディアンの土地であったために、発掘された骨は、アメリカ連邦捜査局によって差し押さえられてしまい、競売にかけられ、なんと八三六万ドル(日本円にして約九億円)という、びっくりするような高値で、アメリカの博物館にひきとられたのだそうです。 このような発掘や研究をもとに、多くの古生物学者をはじめ、多くの科学者のよる、チラノサウルスの物語が組み立てられたのでしょうね。 私が今まで生きてきてこんなに恐竜のことについて知る事もなかったのですが、我が家の幼稚園児は興味津々です。 まだまだ恐竜につき合わされそうな予感がします〜☆ |
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石あたま! 恐竜 パキケファロサウルス たかしよいち・文 伊東章夫・画 ボスにさからったやつは なかまはずれになり いずれ 肉食きょうりゅうのえじきになるのが おちだ。 きょうも なかまをしたがえたボスのジャンボは ゆうゆうと 先頭をあるいていく。 おいしい草のある場所をめざし メスをひとりじめしながら あるいていく。 パキケファは そんなボスを横目でみながら なかまにまじって あるいた。 (ああ、おれだって およめさんがほしい) パキケファはこの頃 しきりにそんなことをおもうようになった。 だが、もし メスにちかよったりしようものなら それこそジャンボの頭突きをくらい ひどいめにあうだろう。 およめさんがほしけりゃ ジャンボに勝つことだ。 でも、その日は あまりのあつさと 食事のあとの ゆったりとした気分のためにジャンボも気がゆるんでいた。 首から血をながした ボスのジャンボが こちらをむき よろよろしながら にげてくる! そのうしろを あばれんぼうのゴルゴサウルスが すさましいかっこうで おっかけてくるのだ。 ジャンボは 力をふりしぼって おもいきり 川のなかにとびこんだ。 もうひといきで ジャンボをしとめたはずのゴルゴは 川をみて はっとたちすくんだ。 「パキケロサウルス」なんて とてもよびにくい名前の この恐竜は「あつい頭をもったトカゲ」といういみなんだそうです。 物語にもあったように パキケファロサウルスは そのかたい頭をぶつけあって ケンカをしたのではないかと考えられているそうです。 パキケファロサウルスは 今からおよそ七千万年まえごろ中生代「白亜紀後期」とよばれる時代にすんでいて これまでに 北アメリカから化石が発見されているそうです。 この本を読むと我が家の幼稚園児はすっかり恐竜の世界に入り込んでしまって夢にまで見てしまうくらいハマっています。 まだまだ恐竜シリーズを読んでみたいようです〜☆ |
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なかないぞ! マイアサウラ
たかしよいち=文 伊東章夫=画
遠いとおい大むかし、およそ二億年にもわたって たくさんの恐竜たちが生きていた時代。マイアサウラは 草食のきょうりゅうだ。 子どもを生む季節になると 営巣地という とくべつの場所にメスだけがあつまり 巣づくりをする。 マイアサウラの子どもは 体長が一メートルくらいになるまで巣の中にいて えさをもらう。 こうして子どもたちは 営巣地でそだち あるくのになれてくると いよいよ親といっしょに むれの大移動がはじまるというわけだ。 そのときまでオスたちが 大きくなって営巣地からひきとった子どもたちといっしょに くらしているのだ。 かあちゃんは マイア兄ちゃんにしっかりたのんで でかけた。 朝の晴れ渡った空に 青白い光がきらめいた。 まるで 地響きのような ぶきみな音が 地ゆれといっしょに営巣地をおそった。 あまりにとつぜんのできごとに マイアの兄ちゃんは心細くなって かあちゃんをよんだ。 だが かあちゃんのすがたはどこにもない。 大地をゆるがし うしろにそびえていた山のてっぺんが 火をふいた。 空にむけて 赤い火ばしらと 真っ黒なけむりが立ちのぼった。 それからマイアの兄ちゃんは どこをどうにげたか おぼえていない。 とにかく オドロロメウスたちのあとについてにげた。むちゅうでにげた。 火をふいた山から どろどろにとけた岩が 山はだをながれおちて マイアがくらしていた営巣地は まるで 火の海だ。 もし オドロたちについてにげなかったら マイアとちびたちは やけ死んでいただろう。 たかしよいち、伊東章夫の両先生が まんがの手法で たのしく痛快にえがくお話です。 マイアサウラは 「子そだてきょうりゅう」といわれています。 マイアサウラとは「よいおかあさん」という意味でだそうです。 我が家の幼稚園児はこのマイアサウラのお話を読んでマイアの兄ちゃんの家族と暮らしを 自分とオーバーラップしらがら100ページもあるこの本を聞き入っています。 最近でもフランスで世界最大の恐竜の足跡が発見されたという報道もあって 遠い遠い大昔の生き物への思いは今の人間の大人にも子供にも深い思いは果てしないものですね。 |
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