「続:開業医のつぶやき」(前編は野田内科H.P.n

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わたしの本棚              野田芳隆
「超・格差社会  アメリカの真実」  小林由美著  日経BP出版センター

女性初のエコノミストとして長銀入社。その後退社してスタンフォード大学でMBA取得したあと、ウォール街で日本人初の証券アナリストとなって以後26年間の在米生活を通してようやく見えてきたアメリカ社会の本質を明らかにして、日本ではともすれば「アメリカ」を美化し目標にする風潮がある事に対して鋭い警鐘をならす名著である。いま日本で問題になっている、所得格差の拡大、階層化の進行、教育水準やモラルの低下、家庭やコミュニティーの崩壊などのいわゆる「階層社会化」の原因は本当にアメリカ型市場経済の導入や金融のグローバリゼーションのみが招いたものなのかをデーターを示しながら実相を語っている。5%の富裕層が富の6割を所有しかつ国民の3割が貧困家庭になっていて、まさに明日の日本を見る思いである。一方自由競争で活発な市場経済を誇りながらそこにあるのは超格差社会というのがアメリカなのだが、人々は明るく元気でクリエイティブでありつづけられるのは何故なのであろうか。富の偏在の歴史と階級社会国家への変貌の歴史を述べた後に「何故特権層に怒りもせず米国民は機会の平等を信じるのか」というところでは、あくまで少数ながら移民から特権階級になったカーネギーやジラ‐ルの例や、最近ではビル・ゲイツなどの教育エリートによるIT成金が生じた事で、アメリカ人は「いずれは俺も」成功するという可能性を信じているしまた、「金を稼ぐことが正しいこと」であるとわりきっている。心配ごとや愚痴を他人にこぼすことは「自分の無能さ」を認めることにすぎないから愚痴をこぼす時間は彼らには無く、上から下までほぼ全員ビジネスチャンスを狙っているからいいアイデアが生まれ、新しいビジネスが生まれるという土壌がある。日本で、アイデアやスキルを平等に発揮できるためには、まず不合理な既得権を排除して質の高い基礎教育、職業訓練、生涯教育、労働市場の流動性の解決が日本の格差問題を解決する鍵だと強調しているのである。アメリカにあって日本にないものまたその逆のことなどを分析して、「学ぶべきもの」を取捨選択していかなければならないと結論しているがまさに当を得た論説で是非一読を薦めたい書である。2006年11月号佐賀県保険医新聞 2006年10月31日上梓


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