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【介護職の心の健康 抜本的な介護職員の社会的地位をあげ、厳しい労働に見合った給料や待遇改善を行い、高齢者福祉対策にふさわしい人材確保策に着手すべき時】
介護職場の心の悲鳴に、いつまで耳をふさぎ続けるのでしょうか?仕事のストレスが原因でうつ病など精神疾患を発症したとして、労災を申請した介護職員が、2014年度までの5年間で倍増してるのです。労災認定も3倍増となってる現実です。 ![]() その背景には、介護現場の慢性的な人手不足があります。
加えて、人材確保のため処遇改善の必要性が長らく指摘されているのに、手をこまぬいてきた結果とも言えるのです。高齢化が進む中、政府は20年代初頭に介護の担い手が25万人足りなくなると推計されているのです。 人材確保は国の喫緊の課題であるはずです。専門性を身に付け志高く介護の道を歩み始めた担い手が、休みなく働く日々の中で燃え尽き、心身を病み、離職する悪循環を断ち切らなければならないのは誰が見ても明らかです。 今でさえ、人が足りないのに・・。抜本的な法整備と予算分布が必要です。我々はそのため消費税、介護保険を支払っています。 いままで、完全に無策だったといえます。 職員のメンタル面をケアする仕組みづくりも必要ですが、
![]() 十分な休息こそ燃え尽き防止の基本なんです。人手不足解消こそ、これもまた最優先課題です。 精神疾患の労災は、長時間残業や休日のない長期の連続勤務など、仕事の負荷との因果関係を判断して認定されます。厚生労働省の集計によると「社会保険・社会福祉・介護事業」の精神疾患の労災申請は、09年度の66人に対し、14年度は業種別トップの140人で、そのうち32人が認定されています。 その多くが介護労働者という結果になているのを重く受け止める必要があります。 見守りが必要な認知症高齢者が増加する中、介護職員の仕事上の負荷は確実に増しているのです。しかし・・。処遇はどうか。平均給与は、全業種平均に比べ10万円以上も低い約21万円となってるのです。だから、離職者も多く、平均勤続年数は全業種平均の半分の5年にとどまっている現実です。 当たり前の結果ではないでしょうか? 体を壊してまでやるひつようもなければ、労働に見合った対価の給料では全くないのですから・。 政府は昨年、職員1人当たり月平均1万2千円の給与増につなげるため、介護報酬を改定しました。今後さらに1万円程度、給与を引き上げる方針らしいのですが、「働きに見合った処遇改善には程遠いのは誰が見ても明らか」なのです。
今後、高齢者が増える中で、慢性的な人手不足を、使命感と過重労働で何とか補っている現状にある介護福祉の職場です。 その限界は、有事の際にあらわになるのが災害です。
東日本大震災の被災地では5年経過した今でも介護施設が津波で流されて、高台が出来ないために復活していない施設も多くあります。また、施設は復旧しても、全く集まらない介護職員なんです。 それは、熊本地震被災地の介護現場の現状が物語っていると言えるのです。 どちらの災害でも、高齢者や障害者に専門的ケアを提供する福祉避難所は、受け入れが難航しました。その原因の一つが介護人員不足だった事はこれからの防災面での考え方でも絶対に必要です。 熊本県の調査によると、5月16日時点で介護施設職員が134人が不足してると報道されていました。
自ら被災しながらも奮闘を続けている職員の心身の疲弊は、ピークに達していることだろうと容易に想像がつくのです。 東日本大震災もそうでしたが、熊本でも長引く避難生活の影響で、高齢者の持病の悪化、死亡なども懸念されます。被災3県からなど全国からの支援も続いていますが、そもそも全国的な人手不足の中、継続性には限りがあるのです。
![]() 国は、南海トラフ地震、首都直下地震など将来的な有事対応も見据え、抜本的な介護職員の社会的地位をあげ、厳しい労働に見合った給料や待遇改善を行い、高齢者福祉対策にふさわしい人材確保策に着手すべき時です。
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加えて、人材確保のため処遇改善の必要性が長らく指摘されているのに、手をこまぬいてきた結果とも言えるのです。
見守りが必要な認知症高齢者が増加する中、介護職員の仕事上の負荷は確実に増しているのです。




