のら猫の独り言『のら猫小路日記』

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Will You Still Love Me Tomorrow


THE SHIRELLES - Will You Still Love Me Tomorrow [ 60's Video In NEW STEREO ].mp4


 6月。五月雨も6月。

 ○日
 横浜開港祭。
 仕事終わりに車を走らせてひと足早い花火見物へ。
 この数年、毎年なんだかんだこの花火を観に行くのだけど
 今年はいつも観た場所は立ち入り禁止。
 近くにはおしゃれなショッピングモールができていた。
 まあそれでも、黒色火薬の匂いを満喫できたから満足。
 帰りに久しぶりに山東の餃子。
 子どもの頃から見てきた中華街がどんどん変わってゆく。
 それも時代か。

 △日
 パイティティのウクレレベース担当、ヒカシューのベーシスト坂出氏の娘さん、夕海ちゃんが
 いよいよプロの漫画家デビュー。オリジナルをやり続けることの厳しさにぶちあたる今後もあるにせよ、早いうちにプロになれたことは、どうみたってキラキラした祝福すべき門出。
 

 ⬜︎日
 手のひらに湿疹。渋谷の皮膚科へ。
 しばらく軟膏を塗り続けて治療。この時期だから本当に憂鬱。

 ☆日
 今年のアーティチョーク祭がなくなって、蛍もみれずに夏を迎える。
 というよりも、愉快な友達にあいたかった。
 
 ★日
 試写の日々。
 あれみてこれみてこれもあれもどれも面白い。
 某誌の取材で中原君と対談。
 試写にて黒沢清監督新作『ダゲレオタイプの女』。
 観終わってふたりして魂が抜けたように、ボーっとする。
 語るには難しい映画。
 私は感動し涙した。
 黒沢さんが撮ったフランス映画。
 いままでのみちのりを思えば、感涙。
 それにしても、コンスタンス・ルソーという女優はただものではない。
 あの瞳。
 あの肢体。
 歴代の黒沢清作品の中で、私と彼女しかトップを露わにした裸にはなっていないが、
 彼女がいままでの中で、もっとも黒沢清映画にふさわしい女優だと思った。
 あたりまえか。
 たくさん書きたいことはあるが、公開近くまで反芻しつづける。
 もう一度、いや何度も観たいから。

 ❤︎日
 ロメール2本。
 やはりあの紫陽花の色は当時観たままだった。
 濡れた草の匂いも。
 至福の夕暮れを迎える。
 その後、ニューオータニのトレーダーヴィックスにて
 共同通信社47NEWSのら猫万華鏡の担当編集者の50代最後の誕生日
 ひっそり祝う。この場所も何度きたことか。
 ふと、隣にできかかっている赤プリはどんなホテルとなって現れるのだろうかと、考える。
 

 ◎日
 Q氏と銀座のギャラリーへ。
 新戦艦大和展。
 どれもこれも興味深かった。 
 詳細はのら猫万華鏡にも書いたが、
 謎は謎のままでいいのか、謎だから魅惑なのか。
 夜は路地裏の名店でブータンノワールとハンバーグ。
 ここは本当に美味。フランスにいる気分にさせてくれる味。

 W日
 今月に入ってから胸の苦しさとともにいきなり左足に浮腫。
 ボンレスハム状態。痛みもある。横になると胸も苦しい。
 血栓がでたのかもしれないと、いよいよ、バスキュラークリニックの門をたたく。
 検査の結果、リンパ浮腫によるものだった。
 血栓が出ていなかっただけでも、ホッとする。
 しかし、治療はいばらのみち。
 なにせ、春からリンパ浮腫治療に関して保険適応になったものの、
 肝心なマッサージをする病院がないという。
 点数が低い。施設の審査が厳しいなどの話を聞く。
 手術はできる。でもその成果も謎。手術したらすべて治るというわけではないそう。
 ストッキングもいまだに一足25000円ほど、愕然。 
 勿論保険適応はされるが、書類をせっせと3通ほど集め審査が通り次第忘れた頃に払い戻されるそう。
 金に余裕があれば、高級下着を買うくらいのものかもしれない。
 だが庶民にとっては一足買う一時負担でも荷が重い。
 しかも医療用なので、可愛くもなんともない。
 それにしても、いまだにリンパ浮腫に関しての治療はこんなにも患者を鬱屈とさせるのかと思うと
 さまざまな問題点に関して、矛盾を抱く。
 がん治療は治療が終わったからおしまいではない。
 予後が大事なのだ。メンタリティも身体の不具合も含めてケアすべきではないだろうかと思う。
 そんなユーツな気分を晴らすためにも、とにかく泳ぐ。
 しかし、泳いでもなかなか成果はなし。
 それでも、泳ぐ。1キロノンストップでゆっくり泳いでいつものペースの30〜40分。
 苦しくないの?とよく聞かれるが、そもそも魚系人間なので、苦しくはない。
 苦しいと思ったらやめればいいだけの話。
 泳いでいる間に、暇なので、脳内音楽を決めて泳ぐことに。
 最近は、エイミー・ワインハウス。背中にパワーがみなぎる。
 そして、古い音楽。ロネッツや、シャングリラス、サーフィンバードや、その時代の。
 なぜかタイニー・ティムが合う。水中で猫とチューリップ畑で踊るイメージ。
 

 *日
 蓮實重彦御大の新刊を購入。
 どこまでもノワールな“黒”の表紙。
 三島賞受賞パーティーの話を行った方々からいろいろ伺う。
 どの方の話も面白い。 
 あの瀬川昌久氏もいらしていたときく。
 90歳以上になっておられる方だ。
 元気でいられるって何にも代えがたい。本当に素晴らしい。
 私は今後、氷川丸をみるたびに、瀬川氏を思い出すであろう。

 某日
 思い切って髪を切る。
 あまり短くしたものだから、ひとにあうたび、「なにがあったの?」と聞かれる。
 「過去の男が触れた髪なんてばっさり切り捨てただけよ」と
 架空の小説のヒロインのような陳腐なセリフを唐突に吐いてみる。
 相手が目を白黒させているのがおかしい。
 こういう時、女優って職業は便利。
 日常が練習。
 自ら失恋したと嘆く女の役ほど安易で簡単な役もないけれど。
 ちなみにわたしが一番やりたい役は殺し屋。
 
 
 ♪日
 喜びと引き換えに、切なさが襲ってくる。
 それが人生。
 映画『ビッグウェンズデー』の場面にあった、ある曲を思い出す。
 あの時代。明日また会えないかもしれない別れ。
 胸に響く詩とメロディ。
 Will You Still Love Me Tomorrow?
 若かりしキャロル・キングと元夫との共作。
 この曲は私にとって、夏の終わりの明け方。
 まだ始まったばかりの夏。
 いつのまにか今年も半分過ぎた。
 

  連載中コラム
  週刊文春 シネマチャート http://shukan.bunshun.jp/category/chinema_chart
  共同通信社47news のら猫万華鏡 http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/

  ウクレレユニット・パイティティ公式サイト http://www.paititi.tv

  洞口依子ファンサイト 洞口日和 http://www.yorikofan.com

  所属事務所 テアトル・ド・ポッシュ https://www.t-poche.jp/actor.detail/?Id=112
  
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はじめまして
洞口さんの書く記事が大好きです
私も横浜ではよく山東で餃子たべますいつも、素敵な映画や音楽の話を楽しみに読ませていただいてます

2016/6/30(木) 午後 7:43 [ チコ ]

> チコさん
ありがとうございます!

2016/7/2(土) 午後 4:02 [ のら猫小路 ]


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