のら猫の独り言『のら猫小路日記』

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Funnel of Love


Wanda Jackson - Funnel of Love


 いよいよ公開。
 ジャームッシュ新作。
 試写以来ずっとしびれていたので、これから劇場で観るのが楽しみ。
 革手袋はもちろんしてゆくわよ。
 えー、さて、きょうはワンダ・ジャクソン。
 この方の爆弾的破壊力な声が好き。とくに『フジヤマママ』を聴いて
 アタシもこんなふうに歌えたらいいのになあと思ったくらい。
(前にも紹介したベティちゃんバージョンで)
 

 この曲が映画の冒頭で流れてくるのですが、
 ぐるぐる息を吹き返した生き物みたいなアナログレコードが映し出されます。
 普通の回転数で聴いても爆弾的破壊力な音なのに、
 ジャームッシュ版は爆薬をドロドロに溶かしたような音になって
 ぐわんぐわん歪みながら鳴り響くのです。
 もうこの冒頭でやられました。

 さらに、リュートという楽器の調べもいい。
 吸血鬼のアダムとイヴという名の恋人たちは
 タンジールとデトロイトの闇を行ったり来たり。
 ヴィンテージギター好きにはたまらないカットもあり。
 クリストファー・マーロウや
 テスラについて話すネタもユーモア溢れるジャームッシュスタイルな脚本で
 クスっと笑えます。

 それにしても、本作もそうですが、
 『鑑定士と顔のない依頼人』でも
 つい、衣裳や小道具に
 目が行ってしまいました。上等な仕立てのスーツ。手袋。グラスなどなど。
 クロゼットのシーンは昔観た『アメリカンジゴロ』を思い出したり。



 さて。
 世の中は年末最後の連休。
 暦関係なく動いている方も多いことでしょう。
 クリスマスももうじき。
 聖夜に映画を観るというのもいいかも。
 ジャームッシュ式吸血鬼映画。個人的にかなりおすすめです。
 
 

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Midnight, The Stars And You


Al Bowlly - Midnight, The Stars And You

 「それが中二病ってやつ」
 「みんなおとこのこのままね」
 「そう!おとこのこの名はみんなパトリックである!」
 こないだ家族でそんなふざけた話をして笑っていたら、
 またある日、別の人々と話しているうちに
 「みんな男の子のままなのね」
 「そう!おとこのこはみんなパトリック!!」(ユニゾる男ふたり)
 と、まあデジャブな会話になったので
 ひとり笑っていた。
 
 というわけで、
 このごろですが、
 ハリーハウゼンなどの映画を観ているうちに
 男の子ってずっと男の子なんだなと思ったりするのですが、
 自我の目覚めが早いのは圧倒的に女の子らしいです。
 9歳で目覚めるという話をききました。(統計的に)
 男の子は12歳。
 これはなにかというと
 たとえば、女の子が下着を自分で選びたくなる年頃が9歳くらいだったりするそう。
 男の子は母親に出されたままのパンツを12歳くらいまではいているという、、。
 まあ絶対論ではないにせよ、なんとなくわかるような。

 で、男の子の話ですが、
 私の周りには男の子気質が多い気がします。
 ずっと何かに拘り続けて生きていると申しましょうか。
 例えば、夫が、小学校の時にレコード鑑賞研究会に入っていて、
 そこで聴いたクリムゾンの『21世紀の精神異常者』が衝撃だったと。
 なるほど、そこからレコードの溝を一生ぐるぐるするようになり、
 脳天までもがぐるぐるになってしまったんだなと推測するわけですが。
 映画マニアなども
 幼少期の映画体験が大きいような気がします。
 私も私で幼少体験が今も尾を引いている気がしますが、
 初めてみたケロヨンとか、ハンナバーベラのアニメとか、セサミストリート、
 カリキュラマシーンなどなど、
 それくらいなもんで、あの頃を「取り戻す」という行為に至っては
 カエルのカーミット収集と、(もうやめたけど)
 ある日沖縄の58号線を車で走っていたとき、信号待ちでショウウィンドウに偶然みかけた
 人形のタミーちゃんを衝動買いするくらいで、うーん、あまり取り戻しても拘ってもいないかも。

 話を映画体験に戻しましょう。

 映画監督で誰が好きかとよく質問されますが、
 あれもこれもで、うーん、それもはっきり言えません。
 作品もどれが一番とかあまりないかもしれません。
 え?ゴダールじゃないの?とか云われたりもしますが、
 じゃあ全部好きかというと、そうでもない。
 たまたまキューブリックの話になって、
 なんども観まくった『ロリータ』を思い出したのですが、
 じゃあそれが一番かというと、そうでもない。
 ピーター・セラーズが好きだったというだけかもしれない(笑)。
 まあキューブリックに関しては10代から20代はじめあたりで
 ほぼ観ていたにせよ。
 で、さっき偶然WOWOWでやっていた作品をちらみしていて、
 ああ、スター・ウォーズにやられた人って世界中にたくさんいるんだろうな。
 ライトセーバーを手に、ダース・ベーダーのマスクを得意げに被っている男たちを
 みると、刀もって兜かぶって喜んでいる小さい男の子と変わらないじゃないの!
 と思ったりするわけですが。
 




さてさて、本題へ。(やっと)
今私が興奮気味になっているのは
キューブリックの『シャイニング』に秘められた謎を徹底分析するドキュメンタリー
『ROOM237』!!!
これが公開されるからなのです。


あの部屋に入るって、、
あのホテルにまた入るって、、
ぞっとすることが濃厚に描かれているに違いないと思うので、
これはもうサントラでも聴いて
はやる気持ちを静めるしかない。
では
サントラ話しに参りましょう。
キューブリックのサントラ使いは面白いです。
『時計仕掛けのオレンジ』然り、
『2001年宇宙の旅』然り、
『フルメタルジャケット』然り。
あぁ確かに!と、思い出される方も多いかと存じます。

『シャイニング』は怖い映画なので
怖いぞ〜的な音が効果的に使われていましたが
へえ!と思ったのが、
ポーランドの前衛音楽家のペンデレツキによるスコア。
彼の曲はあの双子の登場シーンでも使われていますが、
トーン・クラスターという技法を駆使した曲が特徴なのようで、
(密集音群とも云うそうですが、
ピアノ和音を腕とかで押さえつけた時に奏でる不協和音、音の塊ですね)

確か『エクソシスト』や『カティンの森』にも彼によるスコアがあったり、
トーン・クラスターから奏でられる音の塊は
確かに恐怖感を煽るんですねえ。

で、個人的に恐いなあと思うのが、
『シャイニング』のボールルームの音楽と
ラストの音楽。
なぜ恐いのかと申しますと、、、、

これらの時代の音楽をよくFEN(またしても!)の番組で聴いていて、
確か夜の深い時間だった記憶がありますが、
夜ひとりで聴いていると
ダンスパーティーに興じる昔の人たちの映像とかが勝手に脳内映写され
魅惑的に私を誘惑するのです。
楽しいわよ早くこっちにいらっしゃいよ!
と。
でも、それはみんなもう死んでいる人たちなので、
そっちへは行けない。
私はつまんない参考書相手に解けもしない数式なんかと悶絶している。
時折母親か誰かが部屋を覗いてチェックする。
それもまた恐怖。
それから大人になって古いホテル、
(たとえば植民地時代のが望ましく、
今はなき香港のレパルスベイホテルや
改装前のシンガポールのラッフルズ等)
に行くと必ず
この頃の音楽が勝手に脳内再生されて
いないはずの着飾ったご婦人や殿方が
あははおほほしていた享楽的なシーンを勝手に妄想するわけです。

古い場所や古い音楽などをまぜこせにして出来た妄想を通じて、
繋がるはずもない過去と現在を行ったり来たりする。

そう!まさに『シャイニング』のあの世界だったわけです。
だからあの映画を観た時、
あの誰もいないはずのボールルームのシーンでスーッと血の気が引きました。
うう。

思い出すとキリがないし、
きょうはまだ昼間なのでこのへんでおわりにしますが、
古いものから
またしても独りよがりな妄想に走る私は
やはり少女の頃に夢中になった
何かを「取り戻す」ことに
潜在的に囚われている「女の子」なのかもしれません。

というわけできょうの曲は
そのラストに流れたAl Bowlly『Midnight, The Stars And You』


「魂を売ってでも一杯の酒を!」



ごきげんよう


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Pithecanthropus Erectus


Charles Mingus Pithecanthropus Erectus

『怪奇大作戦』が放送されるというので、
恐る恐るテレビのチャンネルをあわせてみた。
震える指先で録画予約のボタンも押してみた。

やっぱり恐かった。
血を吸う眼。
繊細な指先。
くぐもった声。
薄刃の刃先をつまみ持つような恐怖。
私は見つめるのが恐くて
ずっとそのことに背中を向けごまかしてきた。
しかし今宵、決定的にそう感じたことを
後悔しないようここに記しておく。
岸田森という名の男のことを。
あの人になら血を吸われてもかまわない。

”寺が燃えて倒壊する”
『呪いの壷』の1シーン。
美しすぎて震えあがった。
脚本にどう書いてあったのだろう。
脚本は石堂淑郎氏だった。

そういえば、TBS宮田氏のハイビジョン作品の撮影で
なぜか俳優として出演なさっていた
脚本家の石堂淑郎氏とご一緒したことも思い出した。
宮田氏はノスフェラトゥという響きが似合う人だった。

最近流行なのかしら、吸血鬼のお話はまたいつか。

夜も更けて参りました。
吸血鬼にご用心。



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The best girl in the ussr


MESSER FUER FRAU MUELLER: The best girl in the ussr

おお!師走。
忘年会シーズン到来。
そんな中、年末進行で忙しいはずの沖縄の友人が突如東京来襲。
しかもナカコナイトにゆくためにだけに!
奴はそれ以外はずっとネット経由で仕事していた。
いやあ好きになるって深いなあと思いました。
で、奴を囲みつつ早々に忘年会&12月生まれのトモダチを祝いました。
バースデーケーキにはパイナップル味のレインボーケーキをオーダー。
これなかなか可愛いくてサプライズな仕掛けもあるケーキ。
表側は真っ白だから中身がなにかわかんない。
ナイフを入れて切り分ける時にサプライズがあるという仕掛け。
このカラフルな色を出すのがちょっと難しいとパティシエの方に伺いました。




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おお!クリスマス。
英国在住の猫トモダチからクリスマスカードとギフトが届きました。
嬉しい!ロイヤルメールですぞ。
しかもROCOCOという日本未発売のオーガニックチョコレート!
もうパッケージでやられました。そしてカード!いやあ久々に海外からの
クリスマスカードに愛猫と手に手をとりあって鳥獣戯画の動物みたいに小躍りしました。
直筆のメッセージって人の温もりを感じられて嬉しいものです。
クリスマス時期の英国とかどんなんだろうかあ。
昔『Mr.Bean』のスケッチで
ハロッズのイルミネーション消える!みたいなのあった。あれ思い出す。



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とまあ、バタバタと今年も過ぎてゆくわけですが、
やらねばならないこともまだまだてんこもり。
それにしても冷えてきました。
体調崩さぬよう気をつけてがんばりまする。

そんなこんなの時期にきょうの音楽はこのロシアのへんてこサウンドで。
スパシーヴァ!ダンケシェン!この人なんだか面白いサンプリングするなあ。
元ネタを知りたくなる。どんなB級映画なんだろうって。


12月は面白い映画も公開目白押しです。
シネマチャートでも触れてますが、『ゼログラヴィティ』は今までにない
映画体験でした。
そしてジャームッシュ新作もお楽しみに!!

ではごきげんよう。


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Heroes


Charlie, Sam & Patrick " Heroes" - The Perks of Being a Wallflower.
http://www.youtube.com/watch?v=02ZT8WaTVWg

I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can beat them, just for one day
We can be Heroes, just for one day


『ウォールフラワー』という映画が公開中。
私的にはどんくさい青春時代を思いださせるのですが、
この映画を観終わって感じたのが、
その自分のどんくさい思い出がキラキラした想い出になって蘇ったこと。
で、今までぼんやり耳にしていたこのデヴィッド・ボウイの曲の歌詞が強烈に心に響いた。
(この車のシーンは秀逸。ジーンときます。あ、文春シネマチャートでも触れたけど。)
映画って不思議な魔力があるものです。

それにしても、青春をこじらせていたのはアタシだけじゃないはず。
学校、トモダチ、家族、社会、性、趣味、いろんなことで
いちいちぶつかったり転んだりするものが、青春ってもんですが、
はみだし者だけがわかる同じ匂いというものがあって、
まさにそれをうまく描いた作品だと思いました。
そうね、過去にも多々青春映画はありましたが、
今作も間違いなく2000年代の青春映画の代表作として残る作品じゃないかと。
ちょうど90年代初頭という時代設定もいいんだけど、
サントラがいい。特にスミスとか聴いてた人ならわかるだろうな。
あの頃はカセットテープの時代。
お気に入りのアーティストの曲をダビングしたり。それをあげたり。ダブルデッキなんか重宝したものです。
それ以外にも、劇中ではロッキーホラーショウ、タイプライター、シングル盤レコード、などなど色んなアイテムも楽しめます。

先頃ある記念パーリーをやるにあたり、
コンセプトはプロムだというので、(なぜかはよくわからないが)
ああ青春ね。と、ちょうどこの映画を試写で観たばかりで、
そして『キャリー』も観たばかりで、頭ん中がこんがらがってしまいましたが、
『キャリー』じゃないだろう。でも『ウォールフラワー』でもないしなあ。
全然関係ないけど『ヘアスプレー』違うし、、、。『アニマルハウス』もっと違う!
とまあ、そんなこんながありまして、
じゃあ何かそうだな、スライドショウを作るか!とか、
あれみたいにしよう『ハングオーバー』のラストみたいなさあ!
とか、じゃあ余興は『ウォールフラワー』の「カモンアイリーン」にする?
とまあ、まるでテレビ番組の企画会議みたいな、
なんだかんだのアイディアを出しをしつつ、
(サプライズを仕掛けるための極秘プロジェクトA計画なるものを立ち上げ、
ジャッキー・チェンの『プロジェクトA計画』が脳内ループ!)
そう、あのダンスシーンはスクリーンで観たら確かに印象的だったわねえ。
エマ・ワトソンとエズラ・ミラーの踊りが半端ないキレがあって。云々。
しかし、どんな踊りだったっけ?と、you tubeで色々観ていたら、
撮影風景の動画があって、しびれました。
フィルムで撮影していたんですねえ。クレーン、ドーリー、現場の雰囲気に
惚れ惚れしました。しかも大勢のエキストラを仕込んで撮影するのは
結構現場は大変だったりするのですが、色々なカットを一気に撮影しますから。
でも大変な現場ほど記憶に残るものです。って、前にも書きましたが、追記。

で、こっちは仕上がった本編。なんとなく懐かしいつなぎ(編集)もフィルムの質感も好き。
原作者が監督もしているというのがいいんだろうなあ。まあダメな場合もあるけどね。

俳優陣みなハマり役でして、主役のローガン・ラーマン、なんと20歳で高校生役。
この年頃ならではのキュートな魅力に溢れているエマ・ワトソン。
そしてエズラ・ミラーは注目株。
『少年は残酷な弓を射る』での演技もリアルでドキッとしました。


映画からインスパイアされることはファッション、台詞など色々ありますが、
映画のスケール然りそれだけ影響力の出力がデカいということなんでしょうね。
で結局、企画したパーリー、映画のような世界を実現させるのは到底無理でしたが、
文化祭の準備に明け暮れた青春時代のような、短編自主映画を作るような、
まあその経過が楽しかったからいいとして。
というわけで、ぐだぐだになりましたが、
『ウォールフラワー』おすすめです。(原作も気になる)ちなみに、
ウォールフラワーとは、壁の花。プロムなどのパーリーでダンスに参加出来ずひとりでいるはみだし者の意味だそう。
&私信「そうか!奴のあの恰好はまさに『ウォールフラワー』のチャーリーだったわけだ!そうやってこだわってマジに遊ぶっていい!&忙しい中マジで遊びにつきあってくれた輩にも感謝!」


    
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