|
今年で10年目というJRのポケモンのスタンプラリー。あの鶯谷駅(山手線29駅の中で一番寂れていると思う)でさえ、私が見たときは20人もヒトが並んでいた。鶯谷に20人、ありえない!ポケモンの威力をそこに見た。
このスタンプラリーというのはこういうしくみだ。山手線を中心に95駅にスタンプが置いてある。まずは6駅分押すと景品がもらえる。今年はピカチュウのパスケース。そこでスタンプ帳がゲットでき、そこに95駅分押し、郵送すると、後日置き時計がもらえる。この95駅の端っこは熊谷、八王子、大船、牛久、千葉と、そりゃ遠すぎるわい!と文句を言いたくなるような広がり方なのだ。これ全駅達成する子はそんなに多くないと思われるが、できるだけ押してみたいという子が多く、1日乗り放題の乗車券を買って、ひたすらまわる子を結構目にする。
ある程度大きい子なら友達同士でまわるが、小さいと保護者の付き添いが必要。見ていて気の毒なのは老人。両親は仕事をしているのか、おばあちゃんが孫2人とまわる。電車からホームに出ると、子どもはダッシュ。おばあちゃんが「ほら!走らないで〜」と追いかける。ご苦労なことだ。
このスタンプラリーの卑怯なところはスタンプが改札の外にあるところだ。正しく金儲け。1日乗車券は都区内のみで大人730円。千葉、埼玉、神奈川には使えないわけで、どう考えてもお金がかかる。私はこのラリーによる収入が相当なものであると思わざるを得ない。あと可愛いキャラクターに限って遠い。ますます卑怯だ。
子どもが夜までラリーのために駅をウロウロするのもよくなかろうと察しているらしく、スタンプ設置時間は9時半から夕方4時まで。私がたまたま恵比寿で乗り換えて帰ろうと思った時、3時55分だった。うちの子どもに「間に合ってよかったね」と恵比寿のスタンプを押させると、後から来た親子は大慌てで「今、何時?あと5分。渋谷へ行こう!」。時計を見たら4時3分前。そして改札口へ猛ダッシュ。おいおい命がけだな。今日押さないと、アンタんち、破産するのか?殺気だってて怖かったよ。
このラリーは夏のポケモンの映画の宣伝の一環で、セブンイレブンでも同じようなスタンプラリーがある。4店まわってシール、8店でポスターがもらえる。セブンイレブンって実家から歩いただけで4店はあり、1日でシールを手にした。それからは電車に乗ってよそへ行く時も用紙を携帯し、子ども達は「あっ!セブンイレブンだ!」と目ざとい。私、上品な東京人なので、店に入ったら何か買う。だって悪いじゃない!結局、販促にのっかってるおバカな一消費者。情けない。
息子はこの映画のポスターのディアルガという怪獣(だってポケットモンスター、つまりは怪獣でしょ)が気に入って、フィギアまで買った。広告の力は大きいなと思った。
日本には観光地にスタンプがある(中国にはほぼない)。記念にと、子どもに小さなノートを与えてあって、そこに押していくのが楽しみだ。松本へ行った。熱海へ行った。東京でも、科学博物館、警察博物館、貨幣博物館……、いろいろ押した。記念になっていいと思う。でも切符をわざわざ買って、スタンプのためだけにまわるのってどうなんだろう?私はそんな時間あったら、一つ博物館でもじっくり行ったほうがいいと思うんだけど。
|