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吉野弘「生命は」の詩。光をまとって飛ぶのは華やかな蝶ではなく虻であることの意味を深く考えてみては如何でしょうか。

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警察・医療・福祉業界がスポットライトを浴びる社会は異常な社会である。

街の至るところで犯罪が起こり、怪我人、原因不明の難病が流行り虐待・苛め、養育放棄、障害者の差別が日常茶飯事の社会では警察・医療・福祉業界は活況に違いない。




同じように精神科医・心理カウンセラー・教育関係者が多忙で活躍・繁盛する社会は絶望的な社会だと思う。
本来彼らは役立ずの無用の存在であることが望ましく、数少ない出番が来たら本領発揮すればそれで良い存在ではないだろうか。

普段は何の役に立もたたない無用の日陰の目立たない存在。
一見無駄に思われるがいざという時に頼もしく面白い味のある存在が本来の姿だと思う。
彼らの存在が目立たないが存在して安心で頼もしい存在だと位置付けられる社会が望ましい社会だと私は考えている。


1950年生まれの内田樹氏の著作『下流志向─学ばない子どもたち、働かない若者たち』(講談社 2007年)によると現代の引きこもり、ニートの若者達の下流志向とは「子供は勉強を、若者は労働を、自らの「意志」によって避けているという点」に特徴付けられると言う。

それは勉強、労働からの「逃走」というより、積極的な「自己決定」だとさえいえるほどの選択であると指摘している。
つまり、「学びから逃走する」子供たちは不快と言う価値と教育サービスという学校制度を等価交換して自己の生活圏外に処分しているのだと思われるのだ。
それが、下流志向の世代の意識を形成している。

それに対して私たち60代の世代が40年前に提示した下降志向は、自己決定による勉強、冷や飯食いの覚悟の労働・就労には積極的であった。
制度に強いられる単位習得・卒業・就職には違和感を感じていた。

単位習得・卒業・就職に直結する授業は放棄するが自己の人生の修練となる勉強と世間的には冷や飯食いの就労・労働を飽くなきまでに追究することに意義を見
出していた。

つまり、下流志向の現代の引きこもり・ニートの若者達は
「勉強すると…良い大学」に入れて、「良い就職」、「良い結婚」ができる。
だから、勉強はつらいけれど、きっと将来の「役に立つ」という幻想を自己決定で放棄している。
不快さが付きまとう教育制度・教育サービスに価値を見出さないのだと思う。

しかし、内田氏・小出氏含めた私達の世代は知識習得過程に於いては即物的な価値交換は成り立たないと直感していた。苦痛も修行のうちだと言う意識が心楽しくも心地良かった記憶がある。
消費社会の原理の等価交換の貨幣価値意識とは無縁で有った。
しかし、教育サービスが制度化して、個人の生活までもが商品化される現代の社会においては、貨幣による価値交換は、平等で、透明だが、その交換がスムーズに行われるためには、交換の場を下支えする社会的制度やリテラシーなどの人間的資質を開発する制度的な整備努力を怠ると軋みが生じてくる。
この人間的資質は、幼少時の教育以前には「何の役に立つか」「何時何処でそれらが発揮できるのか」が分からないものだ。人生に於いて直接的に役に立たなくても、人生の或る一時に心をわくわくさせるような楽しさを若者・子供たちにもたらせれば教育の場は機能していくのだとの共通認識が大人社会では形成されていない。教育の場で「何の役に立つか」「何時何処でそれらが発揮できるのか」と問う等価交換価値に拘り続ける消費者マインドばかりが声高に強調されていく状況では、学習からの逃避、労働からの逃避を原理的に加速させてしまう。

教育者と子供たちが「何の役に立つか」「何時何処でそれらが発揮できるのか」と問いつづける限り、潜在的な人間的資質は開発されず、消費者でしかない子供(将来の大人)が再生産されるばかりだと内田氏は論じている。

小出さんや私の様な人間が負け組みと言われている社会こそが原発推進社会の貨幣本位の社会なのだと思う。勝ち組、負け組みを区別する社会意識・社会構造が問題なのだと思う。

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