野球(その他雑感)

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気合のストライク

  ☆ 3月11日
 
 戦後のプロ野球界で名審判として鳴らした二出川延明氏は多くのエピソードが残されている。
その中の一つ・・・
南海の皆川投手は、打者の打つ気がないことをみると、力を入れず、ほぼ真ん中にボールを投げた。
誰しもがストライクと思っていたところ、球審二出川氏は「ボール」の判定、驚いた皆川投手や南海首脳陣が抗議をすると「今の投球は、気合が入っていないからボールだ」と抗議をはねつけたというものがある。
 
今なら大騒ぎとなるであろう事件だが、素晴らしいのは判定を受けた皆川投手である。この件以来、どんな打者に対しても一球たりとも「気を抜いた」投球を心掛けるようになったという・・・。
 
昨日から今日にかけて、マスコミやテレビ番組は東日本大震災についてのその後を伝える番組を多く報道した。
復興にかける意気込みは、観ながらにして心打たれたものの、現実では依然として進まないがれき処理などの問題点も多く浮き彫りとなった。
 
なぜ、復興が進まないのであろうか?
そこには様々な諸問題があるのであろうが、あまりの歩みの遅さに歯痒い思いを感じる。
政府は、国は、自治体は・・・今後、被災された方々に対しどう動いてゆくのであろうか。
 
「気合の入っていない議員は退場だ」
二出川氏のような一喝してくれる、国のアンパイヤがいないものであろうか・・・
 
 
 ☆ 3月10日
 
 1995年1月、関西地方を大地震を襲い、神戸と淡路島に大被害をもたらした。6000人を超える死者を出した地震は「阪神・淡路大震災」と名付けられた。
ブルーウェーブと神戸の絆はこの地震によって強固になった。
「パ・リーグがプロ野球を変える」(大坪正則著 朝日新書刊)
 
当面の問題は、3月25日開幕予定の第67回春の大会だった。甲子園球場に大きな被害はなかったものの、周囲は民家が倒壊し、高速道路も橋桁が崩落するなど、甲子園はまさに被災地の真っただ中にあった・・・(中略)・・・・
主催者の毎日新聞社と日本高野連は、とりあえず2月1日の選考委員会の延期を決めたが、「なんとか開催したい」との意向が強かった。
「甲子園球場物語」(玉置通夫著 文春新書刊)
 
「がんばろうKOBE」の袖章をユニフォームに付け、95年のペナントレースを制したオリックス。だが、マジック1で迎えた本拠地での4連戦の全敗し、地元ファンに胴上げを見せることはかなわなかった。
「プロ野球日本シリーズ 1950〜2008」(ベースボールマガジン社刊)
 
野球というフィルターを通して「阪神淡路大震災」を語るとき、忘れてならないのがオリックスの活躍と甲子園球場での高校野球の大会開催です
多くの人々が沈痛な気持ちの中、野球というスポーツが心の復興に役立ったとすれば、野球ファンとしてこれ以上の喜びはないと思います・・・。
 
私は、野球が大好きでこのブログを開設しました・・・
ですので野球を通しながら、書き描くことしか出来ない事を、励ますことしかできない不器用なことを、お許し下さい。
 
3月11日
東日本大震災発生から1年・・・
 
 
 
 
 
 

お言葉ですが・・・

 ☆ 3月10日
 
 1980年代から90年にかけて、野球ファンを魅了した番組「プロ野球ニュース」で、キャスターを務めた、佐々木信也氏の著書「「本番60秒前」の快感」(ベースボールマガジン社刊)によれば、当時試合で活躍した選手のヒーローインタビューの謝礼は一律3万円と決まっていた。
しかしながら、一部の球団では「うちはプロ野球ニュースに出させて頂くだけで有難く、十分です」と受け取りを固辞し続けたというエピソードを紹介している。
 
当時はテレビなどでパリーグの試合放送はほとんどなく、殆どが讀賣巨人戦の試合が主流であったのはご存じであろう。たまに週末の昼間などにパリーグの試合放送があると、「どうか雨天中止などになりませんように」と祈りつつ、テレビにかじりついて見続けたファンも多いことであろう。(私もその一人である)
そんな状況下にある中で、全国放送である「プロ野球ニュース」に登場することは、当時の選手間では、一つの
ステイタスであったのだろう。
 
いつのころからであろうか・・・選手の生の姿や声が、ファンに届きにくくなってきたのは。
今季より、メジャーリーグのテキサスレンジャースで活躍が見込まれるダルビッシュ投手だが、日本のマスコミ
各社は共同インタビュー以外においてのダルビッシュ投手の個人取材は禁止されているという。
多くのファンは「かしこまった」インタビューでなく、彼独特のノビノビとした姿での声を聴きたい事であろう。
 
また、今では言葉でなく自分のブログ、またはツイッターなどの媒体で、意見を述べる選手も増えているようだが、すべてのファンが、そういった媒体を観覧できるものではない。
現に私の周囲などでは、携帯電話でさえ苦手、といった者も少なくない。
 
いつの間にか野球放送は、誰しもが観れる地上波から、CS、BSなどの有料放送、パソコンなどのインターネットでの放送が主流となってしまった。子供からお年寄りまで気兼ねなくお茶の間で野球中継を観ることはできなくなってしまったのであろうか?
 
選手の皆さんツイッターで「つぶやく」のもいいですが、どうかテレビでの「お言葉」もお忘れにならないよう
お願したいものですね。
 
 
 

本年度の解雇録

 ☆ 10月14日
 
映画監督の新藤兼人さんは監督志望の若者に出会うたび、「やってみなさい」そう励ましてきた。若者がたとえ将来、映画監督になれなかったとしても・・・(中略)
 
今年も、戦力外を通告された選手の名前がプロ野球の各球団から発表された。
大型新人として期待されながら伸び悩んだ人がいる。一軍の試合で一度も華やかな瞬間を経験しなかった人もいる。 現役続行の夢を追い求めて合同トライアウトに挑む人も、球界を離れて新天地に向かう人も、好きな道に思いきり自分を投げ出した・・・ その誇りを胸に、新たな一歩を踏み出して欲しいものだと、この季節を迎えるたびに思う
(以下 略)
 
上記文章は10月12日、讀賣新聞朝刊のコラム「編集手帳」からの抜粋である。
今朝、通勤途中に聴いているTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」の番組内において、リスナーの身の回りにおいての「自由契約」についてのメッセージの募集がおこなわれた。
会社からリストラを通告された方もいれば、逆に社員に対して「自由契約」を通告したという人の投書もあった。
 
一線での活躍を夢見て入団したプロ野球選手だが、その心意気はサラリーマンとて勝るとも劣らない気持であることは間違いない。 残念ながらその夢を果たせずに、舞台から降りなくてはいけなくなった心境は、当人でなければ全てを理解することは不可能であろう。私自身、数十年の会社員生活で、諸事情により、その会社員生命を終えなくてはいけなくなってしまった同僚、先輩を多く目にしてきた。
 
「俺はやるだけの事をしたから後はない」といった者から「俺は、この屈辱忘れない。社長を一生涯恨み続ける」と言い切って席を蹴り倒していった者もいた。
「しばらくは自由人だ」と笑って行った先輩、「明日から生活はどうしたらいいのだ」と悲壮感いっぱいで思い足を引きずりながら去っていった同僚・・・それぞれの心には、それぞれの想いがあったに違いない。
 
野球選手の舞台から降りることになる各選手だが、新たに期することもあるだろう。
だが我々野球ファンは、その人たちらの新しい船出を見守ることしかできないのが現実である。
 
<人の一生は一度しかないのだから、燃えることのできるところで、燃えつきるまで燃えなければいけない>。
編集手帳のコラムは、このような言葉で締めくくられている。
 
運よく、サラリーマンにしがみつけられている自分に問いたい
「今、お前の人生は燃えているのかい?」と・・
 
プロ野球界は、今年も多くの選手らに「解雇録」を記する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

恋のストライク!

 ☆ 8月15日(月)
 
 本日は66回目の終戦記念日ですが、皆さまはどのように過ごされましたでしょうか?
私は毎年この日、TBSラジオで秋山ちえこさんの「かわいそうなぞう」の朗読を聴くのが恒例になっています。
 
このお話は戦時中、上野動物園に飼育されていた猛獣類が「空襲によって逃げ出して、人を襲う恐れがある」との判断から殺処分命令が出されたものの、ゾウのジョン、トンキー、ワンリーの三頭だけは毒入りの餌を食べず、毒殺すべく大きな注射するも厚い皮膚に阻まれてしまうという状況で、最後の策として餌を与えずに「餓死」をさせてしまうという悲しいお話です。
 
今年の8月15日も秋山さんは、かわらぬ声でこのお話を聴かせてくれ、今年も私は涙をしました・・・。
 
余談ですが、戦時中において野球は敵国からのスポーツとして選手や関係者は大変な苦労をされたようです。
特に野球用語などは全て「敵性外国語」として、すべて日本語に改められました、例えば審判がコールするストライクは「よし一本」、ボールは「一つ」、ボールツーは「二つ」。セーフは「よし」、アウトは「ひけ」などです・・。
 
これらの言葉の不自由さを感じながらも、多くの野球選手はプレーを続けファンを魅了し続けてきたことを考えると頭が下がる思いです。
 
千葉ロッテ球団はこの度、試合前の始球式で、プロポーズできる権利を1組のカップルにプレゼントするそうです。なんでも男性が「ストライクが取れたら結婚して下さい」と宣言してから投球に入るそうです。
プロ野球界初の試みだそうですが、どのような結果になるのか楽しみでもありますね。
 
当日、このイベントに参加される方も、見守っているファンも思いっきり「ストライク」と叫びましょう。
そして、誰彼にはばかることなく自由に「ストライク」と叫べる平和を実感しましょう。
そして・・・この時代をいつまでも守っていきましょう。
 
 
 
 
 
 
 

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