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今日から連休も明け、新入生も含めた授業が始まりました。
私も新入生の授業を担当するので、以後授業が増えます。
具体的には月から金まで毎日授業があります。先学期は週三日だけ。
少し負担も増えますが、半日だけとか、一コマだけの日もあるので問題ないでしょう。
さて、今日は中国における住宅の話し。
特にその中でも、「客間」のことを話したいと思います。
中国の住宅では、農村・都市部の住宅内にどちらもほぼ客間があります。
中国社会では元々、客人を大切に扱う慣習があります。
これは私が中国に初めてきた時もそうでした。とにかく接待接待と連続で宴会。
おかげですっかり食べ過ぎ、飲み過ぎで大変でした・・・(苦笑)
そして、何から何までもてなす側(ホスト)が面倒を見てくれました。
住宅にもその文化が反映されていて、招いた客をまず通す部屋(客間)があるのです。
私も関心があって、中国の住宅の間取りを1000パターン以上みたのですが、ほとんど客間がありました。
広い住宅内では、客間と食事室が分離しているのですが、狭い住宅内ではそれが一緒になっています。
よく日本では、ダイニングキッチンといって、台所と食事場所を一緒にしたものが一般化しています。
しかし中国では必ずそうではなく、まず客間が設定され、余裕があれば食事室を設けます。
余裕がない場合、客間で食事をとる場合も珍しくありません。
ちなみに今私が住んでいる住宅にも客間があります。食事室も別にあります。
この客間の位置は、ほとんどが玄関を入ってすぐの場所(真正面、その近く)にあります。
これは客人を招く部屋ということを考えれば理解できることでしょう。
ともかく、この伝統的な文化・慣習に支えられて、今でも客間が中国の住宅内には根強く残っています。
日本の場合、リビング(居間)がほとんどの住宅内にあります。
しかし、客間はぐっと少なくなるはずです。仕事柄、訪問客の多い職業の家では客間がありますが。
ともかく、客人をわざわざもてなすために作られた部屋は少ないのです。
それだけ、客人をもてなすということの優先順位が低く設定されているということでしょう。
もっともこれについては断言できませんが、客人を重視する文化は中国の方が高いようです。
反面、日本では家族で過ごすリビングがほとんど設置されています。
それを受けて、日本の住宅は家族本位の住宅構造をしているという学者がいますが、私は疑問です。
今日の日本社会では、もはやリビングはその機能を十分に果たしているといえないと思います。
社会学者の上野千鶴子氏が『近代家族の成立と終焉』の中で、近代日本における家族形態の劇的な変化を指摘しているように、今の日本社会はもはや住宅の間取りにあった家族形態をしていないのではないしょうか?
それはともかく、このように中国の住宅内の客間を一つとっても、その生活慣習や文化が見えてきます。
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上野のおばちゃんはがんばるねぇ。
2011/4/25(月) 午後 9:13 [ ぜんそうはら ]