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今日は土曜日だったのですが、来客が多い一日でした。
午前は大学院を受験する知人(学生ではない)の相談。
主に日本語の面接試験に関するもの。
その後、昼は四年生の進路相談(留学希望)。
そして、ほとんど時間をおかず、以前から予定していたインタビューを行いました。
このインタビューは、大学の学生達に「日本イメージ」を問うもの。
今回は以前行ったアンケート調査(総計1300以上)を基に、気になる箇所をインタビューしました。
特に気になったのは、日本語学科・それ以外の学生間で日本イメージが異なっている点です。
予想した通りでもありますが、「戦争」を巡る日本イメージは大きな異なりを見せました。
そのため、インタビューではその細部をもっと聞き出そうと試みました。
聞き手にとっても、話し手にとってもナイーブな部分で非常に難しいインタビューです。
(今日も三時間弱のインタビューでしたが、終わるとグッタリとしました・・・)
集まってくれた学生達は、日本語学科2人、英語学科2人、新聞学科1人、漢語言文学学科1人。
そして、聞き手の私を含めた7人で行いました。
今後、具体的なまとめ作業に入り、来月にはまとまった報告書となる予定です。
現在、私が在籍する千葉大学の国際教育センターの紀要に載る予定なので、関心のある方は是非。
ネット(PDFとして)で読むことも可能とのこと。
ということで、ここで細かい話はしません。
でも、今日のインタビューで出された印象深い話を一つ紹介します。
それは、今後日中の友好関係を築くにあたり、すべき対策として挙げられた意見です。
意見を言ってくれた彼女(Tさん)は英語学科の学生です。
Tさんは、ずばり両国国民同士の生の交流をどんどん増やしていくこそが重要と言いました。
その中でも、特に留学生の役割に注目しているそうです。
自身が日本という国に実際に触れ、中国国内では分からない本物の日本を知ることが重要と言いました。
本物の日本に触れなければ、ある意味で中国国内にある日本イメージの域を出ないというのです。
そして留学生として日本で色々学び、その体験を、中日関係に役立てるべきだと考えているそうです。
政府同士の「歩み寄り」がなかなか難しい以上、両国民の力で関係を改善していくべきだと言いました。
そうした国民同士の交流を強くする役割を果たすのが、留学生になるといった意見でした。
確かに、留学生の果たす役割は大きいと私も思いました。
と同時に、ただ交流を活発に行うだけでは限界もあると思いました。
まず、双方の交流を行う前に、日本側が「過去」としっかりと向き合うべきだと私は思います。
また、そうした「態度」をはっきりと示していくことが大切だと思います。
そうしなければ、何度交流を行っても、どこか空疎で、心から分かり合えない関係は続くことでしょう。
やはり、過去にあった史実は消えて無くなることはないのです。
ですから、単に交流を行うのでなく、その「前提条件」こそが更に強く意識されるべきだと感じました。
それがあって始めて、日中両国は真の意味で活発な交流を行える状態になるのだと思います。
そうした役割の一翼を担うのが、我々歴史研究者であることは言うまでもありません。
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