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今日は夕方まで学生の成績をつけていた。夕方からは来学期の授業のことで学科長のK先生のところへ。
来学期は新入生も増え、授業もすこし忙しくなる。
といっても週三日か四日だけ授業があって、あとは休日。
本当に良い待遇で生活をしていると思う。
来学期の授業のことを話しているうちに、今関心を持っている研究テーマについて話してみた。
K先生も実は以前から私と共同研究を考えていてくれたらしく、興味を持って聞いてくれた。
K先生の研究テーマは「イエ」であり、民俗学的な視点から迫るもの。
一方、僕は日本近現代史を専門として主に住宅政策史、その他の住宅に関わるテーマを選んできた。
そこで今考えているテーマの1つは、以前から関心を持っていた中国における「併用住宅(主に職場と住スペースが一致している住宅)」を素材とし、その住宅が徐々に減少している社会現象を色々考えてみようと思っている。
現在の見通しとしては、改革開放以来、中国においても特区を中心として資本主義経済の導入が始まり、結果として市場原理が都市部を中心として中国国内にも拡大し、その結果として小売業の形態をとる併用住宅が追いやられざるをえなかったのだというような仮説を立てている。
よって、併用住宅の減少という中国における社会現象は、中国において資本主義経済が拡大していく状況を如実に表しているものと考えている。
しかし、これだけでは不十分である。もっと中国独自の民俗的な要素も加味して考察を行うべきであろうと考えた。例えば、「継承・伝承」のような伝統的にその地域に引き継がれる民俗が、この併用住宅の減少という社会減少に何らかの関わりを持っていないかどうか。
具体的な見通しはまだないが、この点を民俗学出身のK先生に担当してもらおうという話しになった。
つまりは、歴史学(特に経済史)と民俗学の二つの視点から中国における住宅や「イエ」に関わるテーマを考えてみたいということだ。この夏に具体的に研究計画を立てて、来学期から研究を始動する。
本当に楽しみ!
・・・ところで、帰国する日が決まった。
来月の18日に北京を出て成田に夜着く予定。
まずは学校の仕事を早く終えて、その後は色々と学生と一緒に安徽省のあちこちへ調査へ行く予定。
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