Mの中国通信

中国で奮闘する大学講師の日々。阜陽での日々が終わりました。

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〈今日は、中国へ戻る前に、向こうの方々へのお土産を買いに浦和パルコへ行きました。〉

唐突ですが、私は、もともと経済学部の学生でした。
しかし、学部時代の様々な環境に満たされなくなり、三年次編入試験を受け、現在の大学へ入学しました。

その試験の際、15000字程度の論文(歴史に関するそれ)を提出しています。
(当時のテーマは「歴史の中の経済史」でした。)


もうすっかり、その存在のことを忘れていたのですが、今日偶々その原稿が出てきました。
中国に戻る前に、随分たまってきた、自分の本を整理していたからです。

原稿用紙に下書き、その後、パソコンで打ち直したものもあり、そこにも手直しが入っていました。
当時は、大学二年生で指導教官と呼べる先生もいなかった為、悪戦苦闘したのを良く覚えています。

その際、父の知人であったH先生には本当にお世話になり、その縁は今でも続いています。

原稿は、参考文献にかなり依拠しながら、新しいことはほぼ言えないまま書きあげていました。
要は、論文としてはまだまだ未熟で、決して評価されるものではなかったと思います。


ですが、今、改めて読み返してみると、一つ気づいたことがありました、
それは、

「大きなテーマに、怖いもの知らずで、果敢に挑戦しようという姿勢がはっきりと確認できた」

と、いうことでした。
当時は、読書量も少なく、知識も、論文を書く技術もありませんでした。
ですから、細かいことを言えば、問題の多い論文であることは事実でしょう。

しかし、上記のような研究姿勢は、現在も持ち続けているか、と問われると疑問です。
現在の研究テーマは、以前と比べれば、徐々に明確になり、かつ、細かくなってきています。
しかし、その過程で、そのような姿勢はどこかに忘れてきてしまったような気が・・・

論文の細かい作法などに縛られて、その研究に寄せる強い問題意識がやや置き去りになってしまったのかもしれません。

約8年前に書いた自身の論文を読み返すことで、重要な点を指摘された気がしたMでした。


振り返れば、その論文を持って、入試試験をした際、面接をされていた史学科の先生方は、

「君は大学院へ進学するつもりなんですか?」

とか、

「今後はどんな研究をしていくつもりですか?」

などと、まるで私が研究者の道に進むことを前提にして、質問をされた記憶があります。
(論文に対して、厳しい御意見を頂いたのも勿論ですが・・・)

当時は、中学か高校の教師にでもなろうと考えていましたから、何か違和感を感じたのを覚えています。
しかし、今読み返すと、まさに、学者の道に進もうという人が書く論文であると感じます。

それは、論文の質が良いというのではなく、問題意識が強く、研究意欲が感じられるからです。
そういう点では、多少は輝きもあったのかもしれません。


随分、古くに書いた論文を読みながら、これがきっかけになって、今の方向へ進んのだと再認識したMでした。
同時に、小さくまとまろうとせず、以前のような強い問題意識を持ちながら研究をする必要性も、改めて感じました。


自分の歴史研究へのきっかけを開いた懐かしい論文と久々に出会い、当時のことを懐かしく感じました。




さ、明日は中国へ戻ります。
上海で一泊、翌日、大学のある阜陽へ戻ります。

二年が過ぎ、残り半年となった中国安徽省阜陽市での生活が、もうすぐ始まろうとしています。

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