Mの中国通信

中国で奮闘する大学講師の日々。阜陽での日々が終わりました。

僕の働く大学

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全8ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

[ 前のページ | 次のページ ]

私が初めて中国に来たのが2009年3月でした。
その後色々とあったものの、あっという間に2010年11月・・・


まさに、光陰矢のごとし


です。

私は2011年2月末まで現在の勤務校との契約が残っています。


その後は自身の博士論文を考慮し、帰国する予定でした。
やはり、博士論文をまとめるには相当の時間と体力が必要です。

仕事をしながらというのは厳しいという見通しがありました。
加えて、ここ安徽省阜陽市では研究に使う文献や資料が足りなすぎます・・・


そんなわけで、自身は帰国の意志であることを所属する学部長に伝えました。
すると学部長から、


「もうすこしでも残ってもらえると嬉しいのですが・・・」

「博士論文の書けるような環境は可能な限り準備します。」

「それに一年延長が無理なら、あと半年だけでも無理でしょうか。」


という回答が返ってきました。
契約が終わったので「お疲れ様でした」でなく、「もっと」と言って下さったのが嬉しかったです。

加えて異例の「半年契約」も準備すると言ってくださったのにも意外でした。
半年契約はビザ等の関係で手続きがかなり煩雑になるので、普通はやりたがらないからです。

勤務校側の誠意が痛いほど伝わってきたので、

「少し時間を下さい」

と返答していたのが二週間ほど前でした。
その後、自分自身でも考えに考え、かつ、指導教官と相談しました。

指導教官は、

「あと半年であれば、博士論文の作業にも支障がでないのではないか。」

という意見をもらい、私自身もあと半年「ここ」での生活を延ばすことにしました。


その意向を学部長に伝えると、とにかく研究生活を精一杯バックアップをしてくださるという返事が。
加えて、今自主的にやっている週二回の日本語コーナーなどは止めても構わないという気遣いも。

ま、これは急に止めるのは考えていませんが、学生に事情を説明し少し負担を軽減してもらうかも。


当初二年と考えていた中国安徽省阜陽市での生活でしたが、少々阜陽暮らしが延びることになりました。
これは同時に、完全に仕事をしながら博士論文を書く立場になったこと意味します。

そう考えると自ずと身が引き締まる思いです。

まさか、中国に来た当時はそんな道を自分が歩むこととなるとは考えていませんでしたが・・・


しかし、これだけ自分を必要としてくれる大学と学生達を離れることはできませんでした。
それに、これは私自身がよくよく考え抜いた後に決めた結論です。

だから、何があってもとにかくやる抜くつもりでいます。

ま、何とかできるでしょう。

そう信じて、延長された半年間を仕事に研究に取り組もうと思います!

イメージ 1

<写真は北京にある中国国家図書館を正面から撮ったもの。私は去年夏に行きました。>

最近、大学の新校舎に新しい大学図書館が完成しました。
四階建てで各専門書がそろい、蔵書数もまずまずです。
学習スペースもある程度整い、学生には好評のようです。

先日は二年の学生達と一緒に図書館を見学して参りました。
良い雑誌や本があれば借りようと思っていたらからです。

まず入り口が各自学生カードで入るようになっていました。
そこには警備員がいて、カードなしで入るものがいないかチェックしていました。

そこを抜けると、正面に図書館の総合案内。
なかなか立派でした。


そして期待して、日本語科の学生達向けの本がある四階へ向かいました。
外国語学部向けの学生の本が揃う図書室はなかなかの広さでした。
そして、学生達が机に自分の本を持ってきて勉強していました。


私は学生達と一緒に日本語関係の本を見て回りました。
そこで得た感想は、

「日本語学習に関する本が8割以上で、日本文化などを学ぶ研究書はほぼない」

ということでした。
実は旧校舎の図書館も同じような状態で、ある程度予想はしていました。

が、全く同じような状態で正直がっかりしました。


「建物だけ立派になっても、中身が変わらないんじゃなー・・・。金使うところが違うでしょ」


辛口ですが、そんなことを考えたMでした。
しかし、どうも同僚の話を聞いていると、こうした状況は私の大学だけではないようです。

西安外国語大学出身の同僚が私の家を訪れたことがあります。
その時、同僚は私が中国の自宅で持っている本(ほぼ研究書)をみて、

『これは私の大学にあった日本語の研究書よりも多いです!すごいですね・・・』

と驚いていました。
西安外国語大学といえば、語学系では中国の名門大学の一つです。

その大学でも日本語関連の本はほぼ学習向けの本という実態のようです。


こうした弊害の一つは、卒業論文の時期になると顕著に現れます。
まず、図書館でも卒論に使いたい研究書がありません。

そこで学生はネットで資料を探したり、本を探します。
それでもたいていは十分に見つからないので、私に借りに来る学生が出てきます。
これは1人や2人という人数ではありません。


しかし、私の方も何でも本を持っているわけではありません。
そこで学生はテーマを変えるか、二次資料のみで卒論を書きます。

これでは学生が本当に可愛そうです。
何よりこうした卒論は卒論とはいえません。

自分の好きなことを、自由に書ける環境が整っているのが大学だと私は思います。
そうした環境が日本語科の学生には提供されているとは言いがたいのです。


加えて、日本語科は日本語を修得することで四年間が終わってしまい、日本語に関わる学術的な分野まで関心が広がっていかないという傾向もあるかもしれません。


実際、日本語は上手でも、卒論で「この学生は凄いな!」と感じさせた学生はほぼいません。


そうした状況を生んでいるのは、図書館の蔵書がまだまだ十分でないことと関係があると思います。
また周囲に大きな図書館がないのも、そうした状況に拍車をかけているといえるでしょう。



ですから、私はなるべく可能な限り希望する学生には本を提供したいと思っています。
やはり大学が大学であるためには、図書館がしっかりとしていないといけないと痛感しているMです。

イメージ 1

<学生達の話では、中国では朝起きてまず歯磨き、その後で朝食をとるそうです。>

最近は毎日複数の授業、授業後も他の仕事が入ります。
加えて、土日も何か学生達との活動(公的・私的共に)に誘われます。

ちなみに、明日午前は日本語科学生が立ち上げた日本語交流協会の活動に参加。
そして、夕方からは日本語・英語同時コーナーが予定されています。


そのため、その空き時間に研究を!・・・と思っていますがなかなか。
今月末には大学院へ博士論文題目(正式なそれ)を提出しないといけません。
他、今月中には論文一本と、小論一本をそれぞれの研究誌に投稿予定です。

しかし、この調子では果たしてどうしたものか・・・とやや焦っています。
ま、気合でやるしかありません(笑)



さて、今日は中国の大学の学生の様子を少し御紹介します。
中国の大学では日本と違い、各学年に班があります。

授業は基本的にその版ごとに受講します。
要するに、小学校〜高校までの形式と同様です。

最近は特に痛感しているのですが、各学年、そして班ごとにカラーが違います。

特に、班ごとのカラーの違いは顕著ですね。


それを示す例として、今日の授業でこんなことがありました。
ちなみに、今日の授業は二年生(一班と二班)の会話授業でした。

授業内容は、あるテーマについて夫々自分達の意見を議論するというもの。
今日のテーマは、

遠距離恋愛について賛成か、反対か?

でした。

まず、遠距離恋愛の説明をします。
次に、幾つかの実体験を学生達に紹介します(成功例、失敗例を共に)。
そして、実体験を基に遠距離恋愛中はどのように会ったり、連絡をとったのかを紹介します。

以上の説明の後、学生達に4・5人でグループを作らせ、自分のグループの意見をまとめさせます。
そして、各グループで一つの意見をだしてもらい、その理由を発表させます。
最後に、賛成派と反対派で分かれて、議論をしてもらうのです。


この会話授業の一番の目的は、

「自分の意見を自由に日本語で表現する」

ことでした。
通常の会話授業では、教科書の内容に沿いながらテーマが決まり、会話内容も決まります。
もちろん、自由に話して良いのですが、学生達は教科書の内容に無意識でも縛られます。

ですので、今日は議論を導入し、彼らに自由な会話をさせようと考えました。


で、結果的にどうなったかというと、各班で大きな相違が出たのです。

まず、二班は非常に盛り上がり、議論も時間が足りないほど白熱しました。

ちなみに、二班は気分屋な女の子が多く、真面目にやりすぎると白けてしまいます。
ですので、常に様子を見つつ、気分転換できるような笑いを入れるようにします。

二班の女の子達は恋愛の話しには他人事ではいられなかったのかもしれません。
そして、自由に話そうとすると話せない会話表現があることにも気づけたようでした。

その意味で、本当に良いきっかけとなったように感じています。
では、もう一方の一班はどうだったか?

実は、一斑の学生は普段から非常に真面目な学生が多く、授業もいつも真剣です。
そして、優等生タイプが多いので、教師の意見をほぼ100%実践します。

しかし・・・そこに落とし穴があったことに今日気づくことができました。
それは、会話テキストをしっかりと予習して授業に臨んでいるが、自分達の話したいことを意外に話せないということでした。

それは彼らのレベルがまだ低いというのもあるでしょうが、それだけではないと思います。
というのも、二班と一班のレベルはそう大差はないからです。
むしろ、一斑の方が話せるという印象すらあります。

むしろ、これまで彼らが自分の考えを自由に話そうという考え、機会が少なかったことに原因があると思います。

要するに、単に教師の言っていることを吸収しようという姿勢に傾きすぎていたからだと思うのです。

だから、今日のような議論では会話に詰まってしまい、議論が議論として成立しませんでした。
表情を見ていると、彼らはややがっかりしてように感じられました。


授業後に、一班の班長と一緒に大学構内の川べりに座りランチをしました。
班長Sは、

『M先生、今日の会話では私達の課題がはっきり分かりました。会話はもっと自由に意見を言えないとだめですね。だから、また先生の授業で今日のような授業をやってくれませんか。』

と言いました。
ただへこんでいるだけでなく、私の考えがしっかり伝わっていたのが嬉しかったです。



ともかく、こんな調子で班ごとに雰囲気はかなり違います。
中国の大学では班ごとに授業を行うので、よく班の特徴を知って授業をする必要があると思います。

こんなことも教師と学生の距離が遠い感のある日本の大学では、まず考えないことだと思います。
これは日中間の大学のあり方として本当に対照的なポイントだと思います。

イメージ 1

<「宮保鶏丁」は私の大好きな中華料理の一つです。今夜も学生達と一緒に食べました。>

今日は休日。
私は日本の大学院に提出予定の書類書きをしていました。

すると、昼ごろ携帯が鳴りました。
相手は外教Mでした。

彼は新任外教で、年齢は50歳すぎの男性です。
 
『今日は午後4時から英語の映画上映、6時から英語コーナーがあるんだ。来ませんか?』

と言うお誘い。
発音も含め、英語も勉強したい私は、

『分かりました。今やっている仕事が終わったら向かいます。』

と返事。


指定された場所へ行くと、英語学科の学生が50人位集まり、真ん中に外教Mがいました。
彼らの学年を聞くと、ほとんど一年生や二年生の学生達でした。
なかなか積極的な姿勢で学ぼうというのがいいです。


私が来たのを確認すると、外教Mは、

『今日は日本人の外教Mが来てくれました。みんな彼に何でも質問してください。』

と急な振りが。
私は、一緒に英語を話すとばかり思っていましたが、どうも私に一つ輪を作ってほしいらしい。

でも、英語専攻で日本語が全く話せない学生を対象に、日本人が向かっても・・・。
と思っていると、外教Mは、

『じゃ、私はこっちで・・・』

とそそくさと、輪を作り会話を始めました。


「英語を話したい学生が私のところに来るわけないでしょう・・・」


と困っていると、何故か多くの学生達が寄ってきてくれました。
みんな空気を読んで来てくれたのでしょうか・・・(笑)


そして、その後は当然、英語・中国で会話。
(学生達は日本語が全く話せませんから。)
それで入れ替わる学生達と一時間位は会話をしていましたから、よく続いたと思います。

でも結構楽しかったですね。
勉強にもなりましたし・・・。



その後、生徒達と別れ、外教Mと一緒に帰路へ。
その道で外教Mは言いました。

『今日は来てくれてありがとう。今度日本語の映画を紹介してくださいよ、学生達にも紹介したいから。そして、Mさん(私のこと)も来週もまた来てくださいよ。外教はどんどん学生達と交流するのが仕事と私は思っているんです。』

と。

「外教は学生達とどんどん交流するのが仕事」

という外教Mの意見。
私は全く同感ですね。

実際、私もそうした機会を多く作るよう努めているつもりです。
しかも、なるべく多くの場面で。


初めて私の研究の話しをしたのは、何故かこの外教Mでした。
その時、彼は非常に聞くのが上手で、返答で博学なこともすぐ分かりました。
後で知ったのですが、アメリカのコロンビア大学出身だとのこと。

なるほど、と実感した次第です。

私は人の出身大学を聞くことをほとんどしません。
ですから、外教Mがどの大学を出たのか知りませんでした。
あまり、興味もありませんでしたし。

今回は、日本語科学生が何故か勝手に伝えてきたので知るに至りました(苦笑)
学生達は興味ある学生や教師に対しての情報を本当に良く知っています。



ともかく、同僚となった外教Mの指導する姿勢には共感できるものが多くあります。

昨日もブログで紹介させてもらった通り、本日は新入生の入寮日でした。
と同時に、今日は彼らの入学日といっても良いわけですが・・・

中国の大学では、特に私が勤務する大学では学生達はほぼ寮生活です。
それは自宅から、大学までが離れているケースが大半だからです。
さすがは壮大な中国です。


ともかく本日は新入生歓迎ムードで大学構内は一色でした。
校門には、彼らを歓迎する看板、のぼり、そして旗などがズラリ!


そして、一部の授業は休講となり、学生達(主に二年生)は新入生の対応。
具体的には、各学部学科ごとに設置されたテントで学生達の受付をし、寮まで誘導。

新入生達は服や勉強道具などが詰まったカバンを幾つも持ち、傍には保護者が同伴していました。
それらの荷物を先輩に当たる学生達が持ち、案内するという光景が沢山見れました。


また、大学の校門のすぐ傍では子供達を大学まで送迎に来た保護者の方の自動車が・・・
かなりすごい数が止まっていたので、写真にもおさめておきました。


さらに、生活用具を売ろうとする行商人達が校門の外に陣取っていました。
しかし、これは営業許可をとっていない者が多いらしく、途中から公安が取り締まっていましたね。
あわてて生活用具を購入しないで、新入生の皆さんは近所のスーパーへいく方が良さそうです。


※新入生歓迎に湧く大学構内の様子をご覧下さい。
http://picasaweb.google.com/mimuratatsuya/20100909?feat=directlink


夕方、副学部長が電話がありました。
今度の日曜は彼らの入学式があり、そこに是非Mも出席して欲しいとのこと。
加えて、その日夕方にある学科新入生の懇親会ではスピーチをして欲しいとの依頼も。

彼らは日本語が分からないので、中国語での挨拶を考えようと思っています。



それに明日は別の校舎の新入生が入学してくるようで・・・
まだまだ慌しく、やや落ち着かない雰囲気が続きそうです。

全8ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
M
M
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(1)
  • ノブジ
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事