Mの中国通信

中国で奮闘する大学講師の日々。阜陽での日々が終わりました。

自分の研究

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<日本ではいたる所にコンビ二があり、24時間営業です。最近はすっかりお世話になっています>

最近はすっかり夜型になり、夜に研究活動をしています。
今日は、明日(といっても10日)のある報告準備をしています。

とはいえ、これは研究報告とは違うので、かなり気は楽なのですが。


さて、以前から出していたメールに返信がありました。
これは自分の研究に関わる調査依頼のメールで、中国上海の同済大学で行うものです。

上海・同済大学HP → http://www.tongji.edu.cn/

同済大学は中国における国家重点大学の一つで、特に建築系が有名です。
(建築学者西山夘三も1960年の訪中時に、同済大学を訪問しています。)

住宅史を研究する私としては、使いたい史資料もさることながら、研究者と知り合いになっておきたい。
しかし、私には同済大学自体にコネがないので困っていたのでした。


そんな矢先、私の所属する千葉大学と同済大学が協定を結んだ事を知ったのでした。
早速、千葉大の協定を結んだ責任者の研究者と連絡をとりました。

しかし、なかなか返事がこない・・・


じれったく思っていた時、ようやく返事がきたのでした。

返事によると、長らく校外で調査をしていたとのこと。
そして、快く同済大の某教授(元千葉大留学者で日本語堪能)を紹介してくださるとの返事でした。

中国での慣れない環境の中で史資料を収集するのは困難なことです。
そして、研究者同士の交流も少なかったので、色々と不便を感じていました。

しかし、ようやく中国での研究の突破口が開けそうな予感がしています。
早速、明日以降連絡をとり、中国に戻ってからの調査計画を立てたいと思います。

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<報告の休憩時間の一枚。報告中は聴衆であふれていました。>

昨日の史料調査・聞き取り調査での疲れが少し出ました。
口に何か小さなできものが・・・

まあ、二、三日すれば治るでしょう。


さて、今日は、

「韓国併合」100年を問う

と題したシンポジウムへ参加してきました。
詳細HP
http://www.rekihaku.ac.jp/research/list/inter/2010/symposium2010.html

今年は「韓国併合」100年目にあたる年です。
それを受けて「韓国併合」を多面的な歴史的視点からとらえ直すと共に、日韓の「近代」のありかたを巡る様々な議論をぶつけ合おうというものです。

報告者は、いずれも朝鮮史研究や植民地研究に関わる一線級の学者ばかりで、中身の濃い報告でした。


私個人として、もっとも印象に残ったのは安田常雄氏の博物館展示を巡る御報告でした。

実は先日、国立歴史民俗博物館へ行き、安田先生とゼミの面々と一緒に、第六展示室(現代)を見てきたばかりでした。
その時、三時間ほど展示室をまわりながら、展示の意図や工夫、またはその難しさを色々とお聞きする事ができました。

その時に、一番強く印象に残った事は、

「博物館展示は、いわゆる歴史叙述である」

ということでした。

ただ、歴史叙述なのだけれども、他の歴史叙述との相違もあります。
(その点を今回の御報告ではお聞きする事ができたかと思います。)
それは博物館展示の場合、

「そこに「モノ」があるというアクチュアリィ」

という点です。
それこそが博物館展示の大きな意義であり、可能性なのだと感じました。

また、同時に「モノ」の並べ方により生じる意味や効果もあると。

さらに、入り口から出口までを順に見るのではなく、
「行きつ戻りつある展示」というお話しを安田先生はされていました。


それに関わることだと思いますが、博物館展示(歴博の第六展示室)においては、

「歴史の複雑さをいかに損なわないで展示するか」

に注意されたということです。
先生の報告を聞く限り、この点を最も展示の際には気をつけたのだろうと感じました。

近年、歴史事実をより平板化してとらえようという動きがあります。
それは一見、歴史の流れを頭にいれるためには大切なように思われます。

しかし、平板化して歴史をとらえ始めると、多角的な視野から見る事が出来なくなります。
それは、結局、歴史的事実を矮小化したり、歴史そのものを見直すことも困難にします。

そうなれば、それば大きな問題となることはいうまでもありません。
そうした点を安田先生は、今回の報告で警告しているようにも感じました。


安田先生は博物館展示を通して、歴史のとらえ方に対する御自身のお考えを述べたというわけです。
二極化、二項対立だけではとらえきれない、もっと複雑な視角から歴史をとらえる。

そんな御意見が込められていたと理解しました。
「韓国併合」を巡る認識に関しても、やはりそうした見方が必要だと思います。




個別報告とは別に、報告全体を通して感じた事を一点。
それは、

「歴史とは対象とする期間をのばし、対象の範囲を広げる事でより重層性が増してくる」

ということでした。
「東アジア共同体」の概念が様々に議論されていますが、歴史も無縁ではありません。
日本史という日本に範囲を絞り、時代を設定しては見えないことがあります。

地域を広げ、時期をのばして歴史をみることで、新たな歴史像があらわれてくるはずです。

今後は、歴史学界も益々そうした傾向が重視されるようになっていくことでしょう。
その意味でも、普段は中国に身をおいて研究生活を送れることは幸せな事だと思います。

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<夜の東京駅のホームをパシャリ。さすがに東京駅は夜でも人が多い。>

今日、関西の史料調査・聞き取り調査を終えて自宅へ戻ってきました。
さすがに少し疲れたらしく、帰りの新幹線では寝入ってしまいました。

調査最終日の今日は、JR大阪駅近くの新阪急ホテルにて聞き取り調査をしてきました。
新阪急ホテルHP → http://www2.hankyu-hotel.com/cgi-bin2/cms2/index.cgi?hid=19osakashh

聞き取り時間は13〜16時半頃まで。

今日聞き取りをさせて頂いたのは、現在調べている「日中建築交流センター」の元理事の方。
松井昭光氏といい、現在82歳という高齢の方です。
しかし、非常にお元気で、当時の記憶もしっかり覚えておいででした。

この組織は日中国交回復以前、1961年に大阪に設立され、日中建築交流を担った組織です。

その組織の理事長を務めたのが、私の研究対象である建築学者の西山夘三なわけです。


恐らく、日中国交回復以前に日中建築界が交流していた史実自体がほぼ知られていませんね。
ですから、それを調べるだけでも価値があるのですが、それ以上の歴史的価値がありそうなのです。

いろいろあって詳しくは述べられませんが、ともかくこの組織に関わることを聞いてきました。
加えて、当時の史料を松井氏が持参してくれました。

『返してくれるのはいつでも構いません。』

と、「日中建築交流センター」に関わる史資料を快くお貸しくださいました。
日焼けした紙のファイルに、当時の史料がびっしりと収集されており、重厚感が感じられました。

他にも、当時中国から送られてきたという中国語の手紙もお貸し頂きました。


貴重な史料を快くお貸し頂いた松井氏への感謝を研究成果で出していこう!


聞き取りを終えて、新阪急ホテルから大阪駅に向かう道にそんな思いが湧き上がってきたのでした。



さて、明日は東京大学で

「韓国併合」100年を問う、と題したシンポジウムに参加してきます。
主催の国立歴史民俗博物館が詳細を紹介していますので、以下に載せます。
http://www.rekihaku.ac.jp/research/list/inter/2010/symposium2010.html

関心のある方は、是非御参加いただきたいと思います。

最近も頭の中は自分の研究のことで占領されています、相変わらず・・・

まったく筆は進まずとも、常に研究のことが頭にあります。


今月末で今までの研究が全て片付く予定なので、以降は別の研究が待っています。
加えて、中国に来て以降、博論の構想がやや変わったので、計画書も書きかえないといけません。
それは今週末までに日本へ郵送。

さらに普段は大学の授業もあって、とにかく落ち着く雰囲気にはなれません。

ずっとマラソン(走り続けている)をしている感覚、といったら良いのでしょうか。


このように結構、忙しくしています。

お陰さまで。



でも、私は前しか見ていませんよ。
とにかく今年はやる、やりきる、という思いだけ。

なぜそう思えるかって??


それは去年、インタビューでお会いした歴史学者の二村一夫先生に言われた一言が効いています。

まるで鷲のような鋭い目で、やや張り詰めた空気の中、二村先生は

『研究者はまずは論文をかかなきゃ、成長しないよ。』

と一言。

そんな何でもない一言でした。

別に今までにも聞いたことのある一言。


だけど、心の中にすっと入ってくる重い一言だった。

先生の言葉の裏には多くの意味が込められているのを感じたというか。



その言葉を聞いた時、

『もっと真剣に研究しないといけない』

とまるで目が覚めるような感覚でした。


今もかなり忙しく、かつ研究に使う史資料、文献が不足し、他にも問題がないわけではありません。

だけど、何とかやっているのはあの一言が効いているのです。



今のように忙しい状況になった時、よく、あの言葉を思い出して自分を鼓舞しています。

ある程度研究がまとまったら、また御自宅へ伺い、色々と「成果報告」をしたいと思っています。

今晩は、今週末に完成予定の論稿を書いています。

日曜までに仮完成、その後は校正を行い、今月下旬には完成予定。


これは以前、ブログで書きました。

中国人大学生を対象に「日本イメージ」関連のアンケートを行い、その結果をまとめるものです。

中国各地の大学の1400人近い数のアンケート結果のまとめ、分析作業。
さらに、アンケートで際立った部分を再度、インタビュー調査しました。


私の部分はインタビュー部分をまとめ、論文(といっても、やや短めですが)にすること。


論文を書きながら、ふと、最近研究室から送られてきた科研報告書を読みました。

それは、「北東アジアにおける「記憶」と歴史認識に関する総合的研究」
(平成18年度〜21年度 科学研究費 基盤研究(A))
http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/18202014

ちなみに、この研究代表者は私の指導教官。

文科省から文科系としては非常に高額な研究費を頂き、完成させた報告書です。


この報告書を読みながら、今回の論文と重なる部分が大いにあると改めて感じています。


日本、中国、韓国、アメリカの研究者が集ったシンポジウムの議論を活字に起こしたものは必見です。

時間を忘れて読み込んでしまいました。
かなり面白い、というより中身の濃い議論が展開されています。

実際のシンポにも行ったのですが、改めて見るとまた勉強になりました。

やはり、私もこういう一線の研究者が集う場所に行かなくてはいけません。

そうしないと成長が止まってしまうような気がします。


はい、多分私は結構な心配性です・・・

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