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《 礼拝説教 》 「主の勝利の凱旋」 2018,2,4 詩編68編 ― 神の救済史の絵巻物の傑作 − 深谷 牧師
皆さん、今年の冬は寒かったですね。わたしも年を取ったせいで「寒さが身にしみる」のかと思ったけれども、若い人でも同じようだそうです。でも、昨日は節分、今日は立春。春がやってきています。寒さの中にも春を先取りして、感謝の歩みを致しましょう。「神よ!あなたの行進が見える!」ハレルヤ
さて、2013年の1月、わたしは、火曜と木曜の朝、早天祈祷会で神学生の愛兄姉と共に、聖書の中の聖書、詩編を黙想し恵みに満たされておりました。特に詩編68編を2節づつ読み進んで行きました。実に印象深い多くの御言葉に出会い、「ああ、これは平家物語の絵巻物のようだ!」と感じました。副題を「神の救済史の絵巻物の傑作」と題して、今日は皆様と、詩編68編の恵みの世界を旅してみたいと思います。
【 テキストの概略 】
詩編68編は絵巻物のように美しい詩です。しかし、全詩編の中で一番難しい詩編であると語られています。大体、三つの解釈があります。
①さまざまな詩歌の中の、有名な部分を集めたもので、おそらくは冒頭の数行を集めた物であろうと言われます。
②イスラエルの民が主に導かれてエジプトを脱出し、荒れ野を通って約束の地に入り、契約の箱の上に臨在される神が、エルサレムのシオンを永遠の都とするまでの絵巻物とみなします。
③このシナイからシオンに至る神の救いの歴史的な出来事を背景として、毎年行われた一大祝祭の典礼用の詩編であるという理解です。
②ないし③が妥当な理解かと思われます。25−27節の描写などは一大祝祭の詩編解釈を暗示しているように見えます。
内容区分は以下の通り。
1― 7節 賛美 神の行進 貧しき者を支える神
第一部 8― 19節 出エジプトからエルサレムの征服までの概観
シナイの山からシオンの山への神の勝利の凱旋
第二部 20−32節 神の最終的勝利と全世界的な王国建立への待望
イスラエルの喜び、諸国民の平定、世界平和
33−36節 賛美 神の行進 天を駆って進む勝利の神
【メッセージのポイント】
1)68:1 【指揮者によって。ダビデの詩。賛歌。歌。】
2 神は立ち上がり、敵を散らされる。神を憎む者は御前から逃げ去る。
3 煙は必ず吹き払われ、蝋は火の前に溶ける。神に逆らう者は必ず御前に滅び去る。 4 神に従う人は誇らかに喜び祝い/御前に喜び祝って楽しむ。5 神に向かって歌え、御名をほめ歌え。雲を駆って進む方に道を備えよ。その名を主と呼ぶ方の御前に喜び勇め。6 神は聖なる宮にいます。みなしごの父となり/やもめの訴えを取り上げてくださる。7 神は孤独な人に身を寄せる家を与え/捕われ人を導き出して清い所に住ませてくださる。背く者は焼けつく地に住まねばならない。8 神よ、あなたが民を導き出し/荒れ果てた地を行進されたとき〔セラ (1-8節)
⇒ 主よ、立ち上がり給え!
この詩は、いきなり、「ヤクーム エロヒム(立ち上がる 神は)」から始まります。これは民数記10:34記されるイスラエルの民の荒野行進の際の、一日の初めの祈りが反映しています。イスラエルの民は、厳しい、荒野での一日をはじめるにはあたり、「主よ、立ち上がってください。(クーマー アドナイ)」という祈りからはじめました。神様が立ち上がり、わたしどもの前に進むことを確信していなければ、彼らは荒野を行進し、約束の地を目指す勇気も力も湧かなかったのだと思います。
ちなみに、この荒野行進の一日の行程を終えて休むときには、「主よ帰ってきてください(シューバー アドナイ)、ちよろずの人に」で終わります。
そのような意味で、この冒頭の2、3節が、この詩編の内容を一番よく示しています。神様は立ち上がる。そしてその敵を散らされる。神を憎む者は御前から逃げ去るのです。
わたしどもの地上での生涯は、やはり、旧約の民と同じです。時には厳しい荒野の旅のような世界を通過するときがあります。そのようなときに、まず、「主よ、立ち上がってください!」と神に目を向けて、一日の初めに、主の臨在を確信し、主と共に前進させていただきましょう。新約の時代に生きるわたしたちは、慈愛の父なる神さまが共にいてくださるのみならず、主イエスがすでに十字架と復活において罪と死ののろいを打ち砕き、世の終わりまでともにいてくださる約束を知っており、聖霊なる神様を宿すことによって、「力を受けて、エルサレム、ユダヤ、サマリヤ、地の果てまで証人とされる」ことを知っているのですから。
2)9地は震え、天は雨を滴らせた/シナイにいます神の御前に/神、イスラエルの神の御前に。10 神よ、あなたは豊かに雨を賜り/あなたの衰えていた嗣業を固く立てて 11 あなたの民の群れをその地に住ませてくださった。恵み深い神よ/あなたは貧しい人にその地を備えられた。
⇒ 神よ、あなたは豊かに雨を給う!
この9−11節は、2013年の正月、1月1日に与えられた聖句でした。わたしにはちょうどこの箇所が、アニメーション映画のように感じられました。茶色に焼けたシナイ半島からパレスチナ地方。そこに神様ご自身が現れ、その天空をミケランジェロの描いたような荘厳な姿で飛んで行き、次々とその飛んだ後が、豊かな雨で潤され、豊かな恵みの大地となってゆくという幻でした。これは神様を知らなかったわたしどもの荒廃した現実が、主イエスの贖いにより、神様の和解を経験し、救いの御業が実を結んでゆくようなそのような聖句でした。「恵みの神よ」という一句が最終的な慰めの聖句ですね。皆さん、今年2018年のこの一年、教会の歩みを示す御言葉として受けました。ハレルヤ
3)12 主は約束をお与えになり/大勢の女たちが良い知らせを告げる13 「王たちは軍勢と共に逃げ散る、逃げ散る」と。家にいる美しい女も戦利品を分けている。14あなたたちは二つの鞍袋の間に横たわるのか。鳩の翼は銀に、羽は黄金に被われている。15 全能者が王たちを散らされるとき/ツァルモン山に雪が降るであろう。16 神々しい山、バシャンの山/峰を連ねた山、バシャンの山17 峰を連ねた山よ、なぜ、うかがうのか/神が愛して御自分の座と定められた山を/主が永遠にお住みになる所を。18 神の戦車は幾千、幾万/主はそのただ中にいます。シナイの神は聖所にいます。19 主よ、神よ/あなたは高い天に上り、人々をとりことし/人々を貢ぎ物として取り、背く者も取られる。彼らはそこに住み着かせられる。20 主をたたえよ/日々、わたしたちを担い、救われる神を。〔セラ ⇒ 主をたたえよ 日々、わたしたちを担い、救われる神を。
ここには、わたしたちを担い、豊かに救いを与える神様のお姿が記されます。この詩編の中で、印象的な聖句はこの20節で、前半の締めくくりとなっています。
また、イザヤ書46:1−4の、「白髪になるまで担う神」の姿でもあります。神様は日々わたしたちを負い、守ってくださるのです。
4)21 この神はわたしたちの神、救いの御業の神/主、死から解き放つ神。22 神は必ず御自分の敵の頭を打ち/咎のうちに歩み続ける者の/髪に覆われた頭を打たれる。23主は言われる。「バシャンの山からわたしは連れ帰ろう。海の深い底から連れ帰ろう。24 あなたは敵を打って足をその血に浸し/あなたの犬も分け前として敵の血に舌を浸す。」 25 神よ、あなたの行進が見える。わたしの神、わたしの王は聖所に行進される。26 歌い手を先頭に、続いて楽を奏する者/おとめらの中には太鼓を打つ者。27 聖歌隊によって神をたたえよ/イスラエルの源からの主を。28 若いベニヤミンがそこで彼らを統率する。ユダの君侯らは彼らの指導者/ゼブルンの君侯ら、ナフタリの君侯らもいる。
29 あなたの神は命じられる/あなたが力を帯びることを。神よ、力を振る ってください/わたしたちのために行動を起こしてください。30 あなたの神殿からエルサレムの上に。あなたのもとに王たちは献げ物を携えて来ます。31叱咤してください、葦の茂みに住む獣を/諸国の民を子牛のように伴う猛牛の一群を/銀の品々を踏みにじるものを。闘いを望む国々の民を散らしてください。32 エジプトから青銅の品々が到来し/クシュは、神に向かって手を伸べる。
⇒ 神よ、あなたの行進が見える!
ここに神さまの恵みの行進がみえる!という表現があります。わたしたちはいつも聖書の言葉により頼み、御言葉を通して神の救いの御業を霊の目で見てゆく歩みと致しましょう。
5)33 地の王国よ、共に神に向かって歌い/主にほめ歌をうたえ〔セラ34 いにしえよりの高い天を駆って進む方に。神は御声を、力強い御声を発せられる。35 力を神に帰せよ。神の威光はイスラエルの上にあり/神の威力は雲の彼方にある。36 神よ、あなたは聖所にいまし、恐るべき方。イスラエルの神は御自分の民に力と権威を賜る。神をたたえよ。
⇒ 主をほめたたえよ!
最後は、主をほめたたえるところでこの詩は締めくくられます。まず神様に賛美を捧げ、その救いの歴史を深く覚えると共に、最後に主をほめたたえて締めくくりと致します。
いつもこの主を感謝して歩みましょう。
【祈祷】 全能の父なる御神。今日は詩編68編から聖書の学びを致しました。いつも、心からあなたをたたえる生涯に導いてください。あなたがわたしどもの生涯に先立ち、立ち上がって、勝利の中に日々の歩みがなしえますように。また、 神よ、あなたは豊かに雨を給う恵みの神であり、わたしどもを日々担ってくださるお方であることを知らせて下さい。霊の目を開いてあなたの救いの凱旋を見上げつつ生きるものとならせてください。わたしどもの生涯を、この詩編68編のように、救いと恵みの歴史絵巻のように導いてくださいますように。あなたの勝利の凱旋を、日々、幻に見る者とならせてください。わたしどもの救い主、勝利の凱旋の主、罪と死の世界を砕き、永遠の命を開き、与え給うたイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン!
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