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尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会から解雇処分を受けたロシア出身の元幕内・露鵬(28)と白露山(26)の兄弟が12日、都内の公園という異例の場所で会見し、あらためて潔白を訴えた。処分後初めて口を開いた2人は、「闘っていく」と口をそろえ、徹底抗戦の構え。13日にも相撲協会に質問状を提出し、回答次第では処分撤回と名誉回復を求めて来週にも提訴する方針を示した。
普段は物静かな首都高高架下の公園が、物々しい雰囲気に包まれた。午後6時。夕闇の中、近隣住民に配慮し、中央区の露鵬と白露山のマンション近くで行われた屋外での異例の会見には、テレビ局の中継車がズラリと並び、テレビカメラ10台、報道陣約100人が集結した。
現役力士のように整然と結われたマゲと着物姿で、潔白を表現した。露鵬は「自分は相撲協会の解雇、認めない。大麻は吸っていないし、検査は信用していない」と疑惑を否定。誰が結ったかは「言えません」(白露山)と話したが「解雇を認めていないのだから、マゲをきれいにするのは当たり前」とぶちまけた。
2人が会見するのは8日の解雇処分後初めて。「(陽性を示した)検査や結果を信じていない」と話した露鵬は、2日の抜き打ち検査で、6月のロサンゼルス巡業での大麻吸引を証言したとされているが「吸っていないし、話してもいない」と完全否定。担当の塩谷安男弁護士も「2人は(検査に立ち会った)親方から(吸引を)認めたようにされてしまった。本人たちが認めた事実はありません」と自白を強要されたと反論した。
塩谷弁護士は13日にも、検査の手続きや主流煙と判断した根拠などに関する質問状を相撲協会に提出する。協会の回答次第だが「今後は闘っていく」(露鵬)「絶対に吸っていない。一生懸命、闘っていく」(白露山)との兄弟の強い意向から「基本的に訴訟にならざるを得ない」と言う。来週にも解雇の無効と名誉回復を求め、提訴することが濃厚だ。
前日には元幕内・若ノ鵬が解雇の無効などを求めて協会を提訴したばかり。ドーピングの専門家が行い、世界的権威のある検査機関が検査して出た「陽性」の結論。「こんなずさんな検査で力士生命を奪っていいのか」(塩谷弁護士)と主張する兄弟。決着は法廷に持ち込まれることになりそうだ。
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