|
9回表、最後の打者李(手前)は左飛に終わり、ベンチに引き揚げる
越智の投じたフォークボールが本塁手前で大きくバウンドした。同点の七回一死満塁で痛恨の暴投が決勝点となり、巨人の連勝は「12」でストップ。21日に並んだ首位の座を、再び阪神に明け渡した。
暴投の前にもミスが重なっていた。決勝のホームを踏んだ広島の梵は、左前打を放つ前に右翼フェンス際へのファウルフライを打ち上げていた。だが、一塁の李承●(=火へんに華)の動きが緩慢で打球に追いつけなかった。一死一塁から東出の打球は二塁ベース付近で弾むゴロ。遊撃の坂本は勢いよく前に出たが、一塁走者と交錯しそうになり捕球できなかった。
広島市民球場は、打球の処理が難しい土のグラウンド。伊原ヘッドコーチは試合前ミーティングで、内野手に「迷ったら前に出ろ」と指示していた。坂本の判断はベンチの思惑通りだったが、結果は失策。直後にグライシンガーが死球で降板し、ピンチが広がった。
「勝っているときは、何をやってもうまくいくもんだよ」。伊原ヘッドコーチは前日こう話していた。それが、この日のようにうまくいかなくなるのが、負けるときの流れなのだ。
それでも、原監督は「振り返らずに明後日(27日)からのゲームに切り替えたい」と前を向いた。再び追う立場で迎える阪神との敵地決戦。粘る巨人は左腕エース内海で首位返り咲きを狙う。
|