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ミスターストイックが復活した。K―1ワールドMAX日本代表決定トーナメントが23日、国立代々木競技場で行われ、決勝で小比類巻太信(31=BRAVI RAGAZZI)が山本優弥(24=全日本キックボクシング連盟青春塾)を3―0の判定で下し、4年ぶり3度目の優勝を果たした。1Rに左右のひざの連打でダウンを奪いながら最終Rにダウンを奪われる激戦を制した。小比類巻は優勝賞金500万円と4月21日の世界一決定トーナメント開幕戦の出場権を手にした。
判定を聞いた瞬間、小比類巻の顔に笑みが浮かんだ。1万421人の大観衆からは、よみがえったミスターストイックへ大歓声が起こった。「長い間、お待ちどうさまでした。また、このリングでスタートを切れた」。堂々の復活宣言だった。
苦しかった。1回戦の相手は、07年に日本代表トーナメントの初戦で敗れたアンディ・オロゴンだった。ダウンを奪われた末に判定負けし「素人に負けた」と言われた。あの敗戦後から、小比類巻の闇が始まった。両ひざを痛めて長期離脱し、勝利から見放された。今でも「顔も見たくない」と言う相手との初戦が、最大のヤマだった。
計量オーバーで試合前に減点1を科されたアンディを相手に、動きが堅い。両者がホールディングを注意され、最終Rには小比類巻だけにイエローカードが出された。判定は2―0の少差だったが、この勝利で2年間の闇が晴れていった。
2回戦は、前年王者の城戸に初戦とは別人のようなパンチと左右のひざを叩き込み、2RKO勝利を挙げた。決勝の山本戦は、1、2Rを優位に進めながら、最終Rにはダウンを喫するまさかの展開となったが、最後のラッシュで勝利を確実にし、復活優勝を遂げた。
「初戦はガチガチ」と振り返った試合も「ダメージはなかった。決勝のワンパンチも気を抜いてしまった。余裕がありすぎでした」と話した。2年の闇の間、心機一転するために名前を「貴之」から「太信」に替えた。太い信念。世界3位にまで上り詰めた男が、苦難を乗り越えて再び世界の舞台に戻る。「魔裟斗たちと同じ舞台にいないといけない」。信念を貫き通したミスターストイックの、新たな挑戦が始まった。
<第11試合 日本代表決定トーナメント決勝>
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)
(2R0分58秒 KO)
●山本優弥(青春塾)
<第10試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
○佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
(2R1分18秒 KO)
●セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)
<第9試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
○上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
(3R判定3−0)
●渡辺一久(フリー/元ボクシング日本フェザー級王者)
<第8試合 日本代表決定トーナメント準決勝第2試合>
●城戸康裕(谷山ジム)
(2R0分58秒 KO)
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)
<第7試合 日本代表決定トーナメント準決勝第1試合>
●長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
(3R0分59秒 TKO)
○山本優弥(青春塾)
<第6試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
(3R判定3−0)
●イ・スファン(韓国/KHANジム/仁川ムビジム)
<第5試合 日本代表決定トーナメント1回戦第4試合 3分3R・延長1R>
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)
(3R判定2−0)
●アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)
<第4試合 日本代表決定トーナメント1回戦第3試合 3分3R・延長1R>
○日菜太(湘南格闘クラブ)
(延長R判定3−0)
●城戸康裕(谷山ジム)
<第3試合 日本代表決定トーナメント1回戦第2試合 3分3R・延長1R>
●TATSUJI(アイアンアックス)
(延長R判定3−0)
○山本優弥(青春塾)
<第2試合 日本代表決定トーナメント1回戦第1試合 3分3R・延長1R>
○長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
(2R0分36秒 KO)
●HAYATO(フューチャートライブ)
<第1試合 スーパーファイト K−1 WORLD YOUTH 特別ルール 62キロ契約 3分3R>
○HIROYA(フリー)
(3R判定2−0)
●才賀紀左衛門(大誠塾)
<オープニングファイト K−1ルール 3分3R>
○我龍真吾(ファイティングマスター)
(3R判定2−0)
●大渡博之(正道会館)
<日本代表決定トーナメント リザーブファイト 3分3R・延長1R>
●尾崎圭司(チームドラゴン)
(3R判定3−0)
○白須康仁(花澤ジム)
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