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大相撲秋場所(東京・両国国技館)は3日日の15日、白鵬は万全の寄りで栃ノ心を退け、朝青龍は張り手からの引き落としで雅山を仕留めた。両横綱は、琴欧洲、琴光喜の2大関とともに3連勝。千代大海は把瑠都に力なく敗れ、大関陣で唯一、黒星が先行した。負け知らずは早くも平幕の鶴竜、岩木山、垣添、将司を含めた8人。
◇琴欧洲、大きな相撲で初顔の翔天狼退ける
「ああいう大きな相撲を取っていればいい」。初日、2日目の琴欧洲の戦いぶりに目を細めていた師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は、3日目の相撲にさらにほおを緩めたことだろう。この日も長身を生かした四つ相撲で初顔合わせの翔天狼を退けた。
「初めて(の相手)だから分からない」と警戒していたと言うが、土俵では落ち着いていた。立ち合い。翔天狼は得意の突きで積極的に攻めてきた。が、全く動じない。応酬しながら左差しでつかまえると、あとはお手の物。深い懐で相手にまわしを許さず、右上手をつかんで力強く寄り切った。「相撲にならなかった」と翔天狼。
武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「自信を持っている感じがする」と評価する。夏場所で白鵬の連勝を33で止め、名古屋場所は13勝。あと一歩で優勝を逃したものの千秋楽まで白鵬と競り合った。大関陣の中で存在感が抜け出し、一つ上の地位に向け、着実に歩を進めているように見える。
序盤戦ということもあり、3連勝に笑顔はなく、支度部屋でも言葉少な。この日の相撲について聞かれると、自分に言い聞かせるように「慌てずに」とぽつりとつぶやいた。スケールの大きさに、落ち着きが加わった琴欧洲が実力を存分に発揮している。
【花道】
○…日馬富士が、合口の悪い琴奨菊のつきひざで連敗を免れた。立ち合い負けして何もできないまま敗れた先場所とはうってかわって鋭い出足で二本差して素早く寄り立てた。琴奨菊は土俵際で粘り、左を巻き替えてすくおうとしたが、大関の圧力に屈するようにひざが崩れた。「立ち合いだけはしっかりしようと思った。差せば十分だから」と、日馬富士は先場所の悔しさを晴らし満足げだった。
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