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新階級の魅力見せた!波乱63kg初代王者は大和
70kgはクラウス、佐藤、自演乙がベスト8進出
63キロ級日本トーナメントと70キロ級世界トーナメント、史上初のトーナメントW開催となる「K−1 WORLD MAX 2010」が5日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた。
5月の開幕戦では各選手が大舞台に慎重となったか魅力発揮に至らなかった63キロだが、今大会では選手たちが新ジャンル確立に気迫のこもったファイトを見せ好勝負が続出。改めてこの階級の持つ魅力と可能性をアピールする結果となった。
下馬評を覆す勝利も見られたトーナメントだが、決勝へ駒を進めたのは優勝予想を二分していた久保優太と大和哲也。
大和は“豪腕ペンキ職人”のあだ名に恥じぬ2KOで決勝進出、対する久保も準決勝で大会最短となる81秒でのKOをハイキックで決め、互いに大きく期待を高めた上での顔合わせとなった。
好試合の多く見られたトーナメントだが、決勝はその極み、大会ベストバウトというべき内容になる。
まず先制したのは久保。準決勝で鮮やかなKOを見せたハイキックを見舞うと、そこからパンチの回転を上げ、左ストレートで大和からダウンを奪ってみせる。
だが、8割に迫らんかというKO率を誇る豪腕・大和はこれで終わらない。距離を開けミドルを蹴りたい久保に対し、間合いをつぶして打ち合いへ持ち込み、上回るパンチ力で徐々に自分のペースへ試合を傾けていく。
そして迎えた最終3Rで大和の強打が爆発。まず右ストレートで最初のダウン、そして2度目は相打ちながらも左フックで久保を沈めてダウンを奪い、ノックアウトで優勝を決めた。
大和は圧巻の全試合KOでトーナメントを完全制覇。その強さと打ち合いを辞さない勝負度胸・試合内容でもって、63キロ級の完全な確立を印象づけた。
なお、大会前の舌戦から注目を集めた石川直生と才賀紀左衛門のトーナメント1回戦は、才賀が開始早々に右フックでダウンを奪って判定勝ち。63キロ級のエースを期待された上松大輔も、同じく1回戦で松本芳道に連打を集められ3RTKOで散った。
70キロ級世界トーナメント開幕戦で最も注目されたのは佐藤嘉洋と山本優弥による日本人対決。ともに過去世界ベスト4の実績を持ちながら、いずれかが消える過酷なサバイバルマッチとなったが、試合も両者の意地と執念がぶつかり合う白熱の攻防となる。
打たれても蹴られても前へ出て入魂のパンチを振るう山本だったが、佐藤もこれに動じることなくジャブ・前蹴り・ローキックで応戦する。山本が接近戦に持ち込み連打を集めても、佐藤はガードを閉じて攻撃が止むのを待ち、その後で反撃。山本に攻略を許さず、的確な攻撃を打ち込み、最後は気持ちのこもった打ち合いにも応じてみせた上で2−0の判定勝利。
6度のダウンが見られた5年前の対戦よりポイント上は差が縮まったが、ポイント以上の差を感じさせた一戦でもあった。
そのほか、長島☆自演乙☆雄一郎はアンドレ・ジダを判定2−0で降してベスト8へ進出。日本トーナメント準優勝の新鋭・中島弘貴はアルバート・クラウスに挑んだが、右ハイキックでダウンを奪われ、世界との差を痛感させられる完敗となった。
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