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【ロンドン時事】ロンドン五輪最終日の男子マラソンで、中本健太郎選手(29)=安川電機=が6位に入賞した。引退寸前まで落ち込んだ低迷期を乗り越え、才能が開花。初の五輪で大健闘した。
中学生時代は野球部で外野手をやりつつ、脚力を見込まれて県や市の駅伝に駆り出されていた。野球を続けるつもりだったが、山口県立西市高校から熱心に誘われ、陸上に転じた。
だが、目立った活躍はなく、拓殖大学に陸上で推薦入学した後も無名だった。箱根駅伝を走ったのは4年生の時に1度きり。安川電機陸上部に入った後もなかなか芽は出ず、4年目には陸上を続けるのも厳しい成績に落ち込んだ。
そんなとき、山頭直樹監督(43)がマラソンへの転向を勧めた。「暑さに強く、練習を地道にコツコツやる」中本選手の特性を見込んだ。本人は「実力をつけてからマラソンへ」と考えていたが、思い切って挑み、「人生がガラッと変わった」。
走ったマラソンでは、後半に大きく崩れることなく安定した走りを見せ、駅伝でもエース区間を任されるように。昨年2月に玲子さん(23)と結婚。五輪代表も手にした後の今年6月、長男理久ちゃんが生まれた。
「走ることが本当に大好き」という中本選手にとって、マラソンは最後の頼みの綱。「国内では誰にも負けたくない」という思いを強めつつ、「スランプや挫折のたびに周りの人が支えてくれ、立ち直れた」という感謝を胸にロンドンを走った。
序盤からアフリカ勢が飛ばす中、「後半に落ちてくる」と自分のペースを守った。苦しい場面では、日本のテレビの前で応援する妻子を想像し、「父としても頑張る姿を見せたい」。力に変えた。
目標だった藤原新選手(30)をしのぎ、日本人トップでゴールした中本選手。カメラマンに求められて応じたガッツポーズは控えめだった
1 ウガンダ スティーブン・キプロティク
2:08:01
2 ケニア アベル・キルイ
2:08:27
3 ケニア ウィルソン・キプサング
2:09:37
4 米国 Mebrahtom Keflezighi
2:11:06
5 ブラジル Marilson dos Santos
2:11:10
6 日本 中本 健太郎
2:11:16
7 ジンバブエ Cuthbert Nyasango
2:12:08
8 ブラジル Paulo Roberto Paula
2:12:17
9 ポーランド ヘンリク・ゾスト
2:12:28
10 イタリア ルジェロ・ペルティレ
2:12:45
40 日本 山本 亮
2:18:34
45 日本 藤原 新
2:19:11
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