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「UFC156」が3日(現地時間2日)、米国・ラスベガスで行われた。
メーンイベントはフェザー級に絶対王者として君臨するジョゼ・アルドの防衛戦。水面を滑るようなステップと無尽蔵のスタミナ、そして不屈の精神で今もライト級最強説が根強い同級前王者のフランク・エドガーが、1階級落としてアルドに挑戦した。
開始から得意のステップで間合いを詰めんとするエドガーだが、アルドはそれを早い察知と素早いバックステップ、サークリングで許さず、槍のような左ジャブを放って当てる。エドガーはこれを受けて鼻を赤くし、右ローにも体を持っていかれ苦戦を強いられる。
しかし、どんな窮地に陥っても試合を諦めず、盛り返していくのがエドガーの真骨頂。アルドの強烈な右ローを浴びながらもキャッチしてテークダウンすることでこれを封じ、上下左右に頭を動かし、さらに小刻みなステップからのパンチでアルドにプレッシャーを掛ける(3R)。
フットワークが機能し始めアルドのリズムを崩したエドガーは、4Rにはタックルから背後へ回り、大きくリフトアップしてテークダウン。しかしアルドもすぐ立ち上がり、エドガーにペースを渡しはしない。
試合終了までスタミナを切らさず追ったエドガーだが、アルドを大きく追い詰める場面は作ることができず、判定は49−46、49−46、48−47の3−0でアルド。絶対王者の牙城を切り崩すことはできなかった。
第9試合ではドーピング検査で陽性となり、9カ月の出場停止処分となっていたアリスター・オーフレイムが復帰戦。過去に“皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードルを破っているアントニオ・シウバと対戦した。
打撃勝負での圧倒的自信から圧力を発して出るアリスターは、シウバがテークダウンを狙って組みに来ても組み負けず、2Rには逆に足払いでテークダウンも奪う。しかしグラウンドへ持ち込んだものの、シウバはアリスターの腕や手首をつかんで強打を許さず、粘って攻勢をしのぎ切ってレフェリーのブレークを呼び込む。
この攻防でアリスターの消耗を見て取ったか、あるいは精神的に吹っ切れたのか、思いきりよく出るようになったシウバは、3R開始から一気に押して出て連打をまとめるとアリスターを打ち倒してレフェリーストップ。K−1とUFC、2大メジャー制圧に向かうアリスターの野望を打ち砕いた。
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