散文詩として

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 本当に、何が幸せか分かりません。ふいにやってくる痛みに怯え、夜は痛みを抱えて眠る。このところ、くつろいだことはないのに、今生きていることがものすごく尊いことに思われる。人に会い、全く普通の生活をしていて、それが貴重な生の連続と感じられる。たとえ痛くとも、私はそのものと生きようと思う。それが他に代われぬ私の尊い人生を生きるということなのだから。

冷たい風景

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 もう車では通院できなくなったので、電車と市営地下鉄で病院に行く。銀杏並木から舞い散る黄色い落ち葉を踏みしめながら。秋が駆け足で通り過ぎていくようだ。凍り付くような寂寥の中で。痛みと闘う患者たちの住む病室の、不安に怯える空気の中を。朽ち果て、去ることにしか繋がっていない自分の未来の。銀杏の葉さえ痛く感じる風景の中を。

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 諸行無常と言い、朽ちていくことは自然であるけれど、生きることを諦めてはならない。病が身をむしばみ、それは受け容れるべきだと言いながらも、生きることを諦めてはならない。母さんや父さんや友人や仲間たちが意に反して倒れていった事実を認めても、生きることを諦めてはならない。医師や学者や識者や智者が流れに身を任せよと諭しても、生きることを諦めてはならない。それは病や貧困や人間関係の悪さと戦うことではない。人間として自然なままに生きるということだ。生きていこうとすることだ。

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 夢はあきらめるなとあなたは言った

 どこまでもどこまでも私はあきらめなかった

 決して私はあきらめなかった

 苦労を重ねて夢を叶えた人たちが涙にむせぶ

 私もきっといつかはと

 後輩たちが喜びの涙に濡れるたびに思った

 私は決して夢をあきらめたりはしなかった

 いつか必ず夢は叶うとあなたも言っていたから

 だけど、もう私の中に病が拡がって

 貧乏だから病院へ行くお金もなくて

 ほんとうに

 明日も生きられるか分からない

 だけど私は夢をあきらめはしない

 夢をあきらめはしない

 夢が叶って涙を流す人々のかげで

 こんな私も居ることを分かってほしい

 私は夢を最後まであきらめたりしない

 やっと入った病院のベッドの中で

 もう起き上がれなくなった私の夢は

 元気にステージを飛び回りギターをかき鳴らすこと

 いっぱいの拍手の渦の中で泣くようにラブソングを歌い上げること

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★散文詩  この文は、数年前の夏に書いたものです。


 真夜中、花火工場の火事があった。近くの人たちは皆、起きてその火事に見入った。何百発もの花火が一斉に点火し、辺りを彩った。見物者たちは歓声を挙げ、拍手を送った。私もまたその美しい花火に見とれながら、なぜ私はこんな悲惨な状況の中で喜びに溢れることができるのだろうと自らを罵った。他人の不幸が感じられない。早く恋人に会いたいの一心で、事故渋滞を罵る自分。私だけが。私だけが幸福であれば。それでいい。人の不幸は会話の御馳走となる。たまらなく暑いこの時期に、我が心の暴力を想う。

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