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数人の仲間が私の部屋に立ち寄ったときのことです。その中の一人が私が最近買ったブランディーを見つけまして、「なぜ、こんなみじめな生活をしていてこんな高価な物があるんだ」という質問を浴びせられまして、私は素直に、たまにはリッチな気分が味わいたかったのだと言いましたところ、「飲ませろ」と迫ってきたわけです。ああ、いいよ、少しだけなら、と思い、グラスを探していたんですが、彼は、早く飲みたいのか、そこいらに在ったグラスを手に取り、これでいい、と言ったのです。私が、それはちょっと汚れているから、と彼の手にしているグラスを取ろうとしたところ、「いい、汚れていようと。汚れがなんだ! そんなもので体を悪くするほど軟弱ではない!」などと強気になりまして、いや、いいよ、それでいいのなら、と、その汚れたグラスの中にブランディーを注いでいったのです。結構、彼、飲みました。ちょっと嫌な感じがしました(正直)。でも、そのときすごいと思ったのは、恐れを知らぬ青春の力というか、無鉄砲というか、そんなパワーです。別にその汚れたグラスは毒が入っているわけでもなく、ま、半年ほど天井から降り落ちる埃でくすんでいましたけど。彼は、次の日も元気でした。 |

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