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羽生善治棋聖(名人)に木村一基八段が挑戦していた「第80期棋聖位決定五番勝負」の第5局(最終局)の話。
http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/090717/shg0907170846000-n1.htm


将棋自体もなかなか面白い内容であったが、この対戦の特徴の一つに珍しい人が観戦記者になった点がある。「ウェブ進化論 」(ちくま新書 2006年)などの著書で知られるIT専門家の梅田望夫さんが観戦記者をされた。
梅田望夫さんhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E7%94%B0%E6%9C%9B%E5%A4%ABは、「シリコンバレーから将棋を観る」 (中央公論新社 2009年)という著書があるくらいの将棋ファンだ。

今までにも、一工夫ある将棋観戦記を書いておられるが、今回は、コンピュータ将棋プログラムによる指し手を紹介するという大胆なことをされた。

彼が、観戦記の将棋技術的内容を支えるアシスタントとして採用したのが、コンピュータ将棋の動作原理を深く理解する勝又清和六段と、今年のコンピュータ将棋選手権で優勝したGPS将棋であった。


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最近のコンピュータ将棋プログラムは、以前のBlog「イメージと読みの将棋観」
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshikunpat/59451691.html
でも書いたように、どんどん進歩している。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20070330/129821/
この記事にもあるように、将棋プログラムは人間のプロをてこずらせるほどにまで強くなってきているし、その指し手が人間味を帯びてきている。


しかし、それでも、まだまだ人間のトッププロの技はコンピュータには負けそうにないようだ。



勝又六段は言う、
「コンピュータ将棋には指せない手を指して勝つのがトッププロなんですよ。」

「これほどのクリエイティブな将棋に対しては、コンピュータはまだ苦手かなと思います。この将棋で言えば、羽生の構想に木村挑戦者が参った、と。いわば一番クリエイティブな将棋ですから、それを見せて、それで比較するのは酷かもしれないですね。これでコンピュータ将棋を論ずるのはさすがに……。トップ中のトップと比較して、指し手が当たらなかったからと言ってコンピュータが弱いというのは、いくらなんでも。でも、トッププロのレベルの高さと比べたときに、一番差が出るところがあらわれたと思います。木村さんの終局後の第一声で『3一玉か』って叫んだじゃないですか。要するに、羽生さんの構想に感心しました、と言っているわけで。さすがにそこは比較対象にはできません。もし比較になったらおそろしいですよね。」


これを梅田さんがこう解説する。
「超一流ということについて、『一般人とプロの差よりも、プロと超一流との差の方が遥かに大きい。草野球をしている人がプロ野球選手になるよりも、普通のプロ野球選手がイチローのようになる事の方が遥かに難しい』という主旨のことを書いている方がいた。もしこれが将棋の世界にもあてはまるとすれば、来年か再来年にはプロ四段クラスの実力に到達するのではないかと予想されるコンピュータ将棋と、羽生さん、木村さんをはじめとするトッププロの差は想像以上に大きく、これからがコンピュータ将棋の正念場になると考えることもできるかもしれない。」



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朝9時に始まった対戦は、午後6時43分、106手までで羽生棋聖が勝利をおさめて決着。羽生棋聖が棋聖位を防衛した。


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