|
王 貞治・岡田武史『人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ』(幻冬舎新書、2011年)。
久々に書評。
年末に本屋で見かけて購入。
理由は三つ。
一に「壁にぶつかっている君たちへ」の副題、二に立ち読みして、王さんや岡田さんが短気でキレやすかったエピソードから共感、三に野球とサッカー好き。
王さんは元読売ジャイアンツの選手。現役時代は、世界の王、ホームランキングですね。
読売ジャイアンツ監督、ダイエーホークス監督、ソフトバンクホークス監督を歴任後、WBC日本代表監督で優勝を経験。現在、ソフトバンクホークスの球団取締役会長。
岡田さんはサッカー日本代表前監督として代表を率いて南アフリカWC出場。Jリーグでは、コンサドーレ札幌監督、横浜Fマリノス監督を歴任。サッカー日本代表監督は98年にも務めていて、その時はフランスWCに日本代表が初出場してます。
今回の対談の目的は、「中学生や高校生などの若い世代の君たちに、僕たちがこれまで考え、行動し、経験する中で見つけた「人生で本当に大切なこと」をぜひ伝えたいと思った」からとのこと。
中学生や高校生に向けての内容で文字も大きく読みやすくなっておりますが、立ち読みして買って読みたいなと思いました。
壁にぶつかっている感が山ありなんで。
参考となったところをピックアップ。
・若いころは不安だらけで、それが当たり前。
王さんも岡田さんも若いころは神経質でネガティブなタイプ。
岡田さん→若いころはアップダウンが激しく、うまくいかなくなるとすごく腹が立ったり、イライラ
したりしていた。
どんなに深刻な不安や悩みだって、命をとられるほどじゃない、ってことが分かって
きて、「まあ、なんとかなるだろう」と考えられるようになった。
王さん→若いころは感情の起伏がすごく激しいほう。
プロの世界でそれなりに成績を残せるようになってからも、大事な試合で凡退した時なんか
は、バットを思い切りグラウンドに投げたり、試合の後、自宅まで車を飛ばしたり帰ったり
していた。
そうやって怒りや悔しさをなんとかコントロールし、次の日に持ち越さないようにしていた。
腹を立てない人はいない。ミスして怒らないようではだめ。
下手に抑え過ぎてもストレスになるから、一時、思い切り感情を爆発させて、それから
気持ちを切り替えて、次のことに集中する。
・(王さん)不安で眠れないとき
頭の中にある不安がモヤモヤした塊になっている様子をイメージして、それが頭からゆっくり
足の方へ移動し、最後は足のつま先から身体の外にスルリと出ていくのを想像する。
あるいは、不安とか心配を心の中で打ち消すだけじゃなく、実際に「フッ」と声を出して、
吹き消すように努めた。
・練習のときからどれだけ本番を意識できるかどうか。
練習と本番はつながっている。
・(岡田さん)サッカーが上手になる条件
1、サッカーを好きになること。
2、夢や目標を持つこと。
3、コーチや監督に言われたことをやるだけでなく、自分で考え動くこと。
・(王さん)向いているかどうかは、実際にやってみないと分からない。
そのときそのとき、興味のあることをやればいい。
若いときは興味の対象も変わり得る。
もっと気楽に考えて、そのとき、いちばんやりたいことを夢中になってやればいい。
・(岡田さん)「自分で山をつくれ!」
これまで胸が熱くなったり、心から悔しいと思ったりしたことがないなら、
自分で意識して、とてつもない挑戦や厳しい試練の機会をつくる。
何を選んでいいかわからないのなら、いちばん難しそうなものをあえて選ぶ。
・(王さん)何をやっていいかわからなくても、とりあえず目についたことをやってみる。
・(王さん)大事なのは直感。
出会ったそのとき、何を感じて、どう動くか。
待ったり調べたりすると、せっかくのチャンスが逃げてしまう。
・(岡田さん)リーダーシップについて
周りからどんどん意見を聴く。
ミーティングの時に、スタッフの話を聞いた後でホワイトボードに自分の考えをバーッと書きだす。
頭の中のものを全部吐き出して、しばらくすると、アイデアが固まる。
右へ行くのか左へ行くのかという最後の決断は、自分の責任において決断する。
勝つことへの執念やこだわり。必死な気持ち。
途中はどんなに苦しくても、最後には絶対勝ってやる。
いちばん大事なのは、自分が成し遂げたい目標をはっきりと掲げ、まわりがなんといおうが、
命を懸けてその実現へ突き進むことだ。
・(王さん)監督して最も重要だった仕事は、「次は勝つ」と言い続けたこと。
常に前向きで夢を持って頑張ること。それがまわりに勇気を与える。
いまさら興味の対象が変わり得る、という年齢ではないけど、とりあえず目のついたものをやるとか挑戦や試練の機会をつくるとか大事なのが分かりました。
あと、自分が感情の起伏が激しいし、気持ちを引きづりやすいのですが、王さんや岡田さんが若い時も
今も短気だったり感情を顕わにしたりするのを読んで、少しホッとした。
とりあえず、不安がらず行動ってことだよね。
…なんて。
考えさせられましたよ。
では。
あしま
|