http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/8/c87d3_1607_c1329a93_71fa5049-m.jpg 【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が19日(米東部時間)に国連総会の一般討論演説で「米国と同盟国を守ることを迫られれば北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と述べ、北朝鮮に強い警告を発したことを巡り、韓国政府は演説の背景と朝鮮半島情勢に与える影響に注目している。

 韓国政府の当局者は20日、トランプ氏は常に激しい言葉を使うとしながらも、発言は「米国がいかに北の核問題を深刻に捉えているかを示している」と述べた。

 トランプ氏の発言は、軍事的選択肢を排除していないことを北朝鮮に伝えると同時に、北朝鮮に影響力を持つ中国やロシアに国連安全保障理事会決議の誠実な履行などで北朝鮮に強い圧力をかけるよう促す意味があるとも指摘される。

 韓国外交部傘下・国立外交院のキム・ヒョンウク教授は、北朝鮮核問題の外交的な解決方法が定まらなければ軍事的方法に向かわざるを得ないというのがトランプ氏のメッセージだとし、北朝鮮よりむしろ「中国とロシアに対する圧力の意味合いが大きい」との見方を示した。

 トランプ政権は北朝鮮に対話の条件を提示したこともあったが、当面は制裁と圧力の強化に全力を挙げるとみられる。キム教授は「北が(米国を狙える)大陸間弾道ミサイル(ICBM)の弾頭の大気圏再突入技術を確保するまで時間があまりないため、米国は強い圧力を加える方針を固めたようだ」と説明した。

 韓国・韓東大の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授(国際関係学)も「早ければ向こう半年から1年のうちに北が核を実戦で使える能力を完全に備えるとみるなら、米国には外交の時間が足りない。制裁と圧力が通じなければ、軍事的選択肢を考慮せざるを得ないというのが米国の立場だ」と分析した。

 北朝鮮はトランプ氏の演説に強く反発すると予想される。ミサイル発射や核実験といったさらなる挑発に出る可能性もあり、米朝の対立が深まることで朝鮮半島情勢が一段と緊迫化しかねない。