(要約)
活断層で発生する地震は、そこへ圧力を加えているプレート境界との関係が重要となります。
この記事だけで全国で示すことはできませんが、
九州地方と中国・四国・関西地方の地震活動でその関係性をマップにしてみました。
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活断層で発生する地震は、そこへ圧力を加えているプレート境界との関係が重要となります。
この記事だけで全国で示すことはできませんが、九州地方と中国・四国・関西地方の地震活動でその関係性をマップにしてみました。
まず、福岡県北西沖の地震活動についてです。
2005年に福岡県北西沖地震を起こした警固断層の北西部分は海中にあることが知られていますが、現在でも活発に地震活動を起こしてはいるものの、歴史的には巨大地震と呼べるほどの地震を起こした事はありません。
福岡県北西沖の地震活動
この警固断層はどこからエネルギーを受けて活動しているのかですが、断層の方向に沿ってそのまま東南東へ延ばしたところにエネルギー源があると考えられます。
九州地方の地震活動
左側は全震源深度の地震記録で、右側は21km以深の深度で起きた地震記録です。
21km以深の深度で起きる地震は九州の東岸部から内陸方向へと広がっていますが、その震源深度は内陸になるほど深くなります。
これがフィリピン海プレートによる潜り込みの実態で、フィリピン海プレートは九州の東岸部から西北西方向へと力を加えつつ潜り込んでいることになります。
さて警固断層の地震ですけど、断層の方向に沿ってそのまま東南東へ延ばしたところは豊後水道の南端、あるいは日向灘の北部ですね。
そこから力を貰い受けて警固断層は動くことになっているわけです。
断層の向きがフィリピン海プレートから受ける力の方角とほぼ一致していますから、警固断層の両側での動き易さが異なっているため、横ずれ的な地震が起きることになります。
目立つのは熊本地震の震源域ですが、その断層ラインはフィリピン海プレートの潜り込みラインと同じ方角を向いています。
これは熊本地震の震源域ラインが、フィリピン海プレートからの圧力を横から受ける状態となっていることを示しています。
断層面に少しでも傾きがあり、フィリピン海プレートと同じように西側ほど深い位置となっているなら、断層は縦ずれを起こして巨大地震を引き起こすことになります。
フィリピン海プレートの潜り込みラインと同じ方角なのは有明海から鹿児島県の西方沖に伸びる震源ラインもそれに当りますし、霧島から指宿方向へ伸びる火山帯も同じ方向になります。
鹿児島の場合は桜島が爆発的な活動をして息抜きしていますから、今のところは大地震とならないだけと見られます。
また日向灘から内陸方向へと伸びるいくつかの震源ラインも確認できます。
それらは警固断層と同じでエネルギーを受けたとしても真正面からエネルギーを受け取るわけではないですから、多少の地震を起こしたとしても巨大地震を引き起こし難いと考えられます。
もう一つサンプルを準備してみました。
昨年大地震を起こした鳥取県中部の地震活動です。
鳥取県中部の地震活動
鳥取県中部の地震では、政府の地震調査研究推進本部が『新たな断層が見つかった』と公言していますが、見つけることができなかっただけに過ぎないか、見つけ方が悪かっただけとしか思えないのです。
さて、この地震のエネルギー源がどこかなのですけど、震源の並びを見てみると中央部にだけ南北方向へと広がっている部分があるのに気がつきます。
また、この地震震源と少し離れますが西側の日野川流域付近にも南北方向へ伸びる震源ラインを確認できます。
これらの事から、エネルギー源は南南東方向にあると考えられるわけです。
そこで少し広域のマップを作成してみました。
中国・四国・関西地方の地震活動
鳥取県中部から南南東の方角を見ると室戸岬の東側付近となるようです。
ここもフィリピン海プレートが潜り込もうとしている場所なのですけど、中央構造線や瀬戸内海といった強力な構造があるため潜り込みと言うよりも水平方向への押し込みに近い部分になります。
この室戸岬の東側付近からのエネルギーを受けて、もともとが白山火山帯である中国地方北部のラインが動いたと考えられます。
なお関西のほうでは、和歌山市の地震が目立ちますが、この地震はフィリピン海プレートが熊野灘方面から潜り込んでいる圧力によるもので、度重なる断層での地震により断層構造そのものがかなり破壊されているため、小規模地震が多いものと思われます。
またフィリピン海プレートの熊野灘方面から潜り込みによる圧力は淡路島を中心に大阪府と徳島県を結ぶラインにも地震を起こしていて、1995年の兵庫県南部地震は、そのような位置で起きた地震となるわけです。
中国地方の岡山県以西には南北方向(北北西-南南東)を向いている震源のラインをいくつも確認できます。
しかし活断層の向きがエネルギー源となるフィリピン海プレート方向を示していますから、警固断層と同じように動き難い断層がいくつも確認できると言ったところでしょうね。
ところで岡山県以西にある断層や九州のケースでの有明海から鹿児島県の西方沖に伸びる断層なのですけど・・・
断層命とも思えるように断層を調べている政府の地震調査研究推進本部が公表している地震を引き起こすと見られる断層マップに、その存在はありません。
地震調査研究推進本部 - 内陸の活断層で発生する地震
これは明らかにミスリードであり、『地震が起きるのはここだけ』と言っているようにも受け取られてしまう恐れがあります。
また地震調査研究推進本部は、内陸の活断層で発生する地震と海溝で発生する地震を明確に分けてしまっているため、その関連性も見ずに活断層や海溝が地震を起こすとしてしまっているのです。
単なる地形構造に過ぎない活断層や海溝がエネルギー源となることはないのにですよ。
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