二十 人をうらむる女 死して亡霊に成りたる事
参考
江州佐和山=近江国の異称。佐和山は石田三成の居城だった所。
傍輩=ほうばい、同じ主人に仕えたり、同じ先生についたりしている仲間。
中あしき=仲が悪い
不図(ふと)=はからず、ふと、はからずも。
在明をともして=有明行灯(ありあけあんどん)を灯して。
破地獄=仏語。地獄より脱してその苦をのがれること。
咒(呪)=じゅ、自分の災いを取り除くために神仏に願うこと。呪術。まじない。護符。
「咒」は異体字。
口々に をし=窓口・戸口の全てに、御札を押し当てて貼ること。
札をはぎ=おまじないの御札を剥ぎ取ること。
人の恨み辛(つら)みは、
恐ろしいモノです。
恨むことも、
恨まれることもしないで、
平穏に暮らしましょう。
仲良く譲り合い。
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因果物語
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森川与次衛門とは高名な人物だったのでしょうか。
「我死ば 汝が首に 喰付て責べし」・・・単に「責む」だけでは甘いです。食い殺さなければ・・・と思う自分が、怖くなりました。
ナイス進呈。
2013/8/22(木) 午前 9:51 [ sofashiroihana ]
こんなに怨まれるなんて、何があったのでしょう。
2013/8/22(木) 午前 10:13 [ カルボ ]
sofashiroihanaさん、おはようございます。
森川与次衛門は、宝蔵院流の目録に出て来ますから、実在の人です。
宝蔵院流槍術の免許でも持っていたのかも知れません。
筆者の鈴木正三さん、伝聞とはいえ、よく取材して最もらしく書いていますね。
全ては時代、キリシタン、既成宗教の堕落。
こうした風潮に風穴を開けるために、人々を正しく導くために、
「因果物語」を書いています。
仮名草子が教導の手段として活躍しました。
浮世草子の時代は、チョット爛熟してますから、やはり仮名草子は魅力的です。
女性の執念、程々に・・・怖いですから(笑)。
ありがとうございます。
2013/8/22(木) 午前 10:20
カルボさん、おはようございます。
何があったんでしょうか?
普通の恨みではありませんね。
恨みで身体も病んだとしたら、相当なモノです。
色恋の恨みかも知れません。
女性は泣かしてはいけません。出てくるぞ〜〜
2013/8/22(木) 午前 10:24
人間関係、今も昔も変わりませんね。
気が合わない人間はどこにもいますが、この物語の女性たちは
四六時中一緒にいたのでしょう。
2013/8/22(木) 午後 2:04 [ 栗の木童子 ]
午後 1:58さんから、「森川与次衛門」の事、教えていただきました。
ありがとうございます。
森川与次衛門の息子は、「森川許六」芭蕉の弟子で蕉門十哲の一人。
許六も宝蔵院流槍術鎌十文字槍の名人と有るから、間違いないでしょう。
なかなか文武両道の家系で、風流人だったようですね。
芭蕉一門の「其角」と並ぶ「許六」の父親だったみたいです。
我が家の近く茅場町辺りで其角の碑が、何処かにあったような??
2013/8/22(木) 午後 2:44
栗の木童子さん、こんにちは。
お屋敷での住み込みの召使いだったら、
四六時中一緒で、お互いに大変だったんでしょう。
「森川与次衛門」が、実際に存在して、息子が芭蕉門下で有名人。
けっこうリアリティ、ありますね。
寒くなるお話ですね。
2013/8/22(木) 午後 3:03
この二人の女性の間に一体何が起こったというのでしょう。
執念、恨み辛みを抱く・・・双方に問題があったのでしょうね。
こわ〜い話でした。実在の人物の名前が、一層拍車をかけています。
2013/8/24(土) 午前 6:01 [ 桂 黒猫 ]