伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

和哥奇徳物語

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和哥奇徳物語-2
  紫式部か事

イメージ 1

むらさきしきふは 越前守為時か娘なりし 父 為時は
学才有しゆへに いとけなきころより 書よむことを ならひ
後にはもろこし 我朝の文に通し 天台山の学僧に 正観
の むねを傳へ ふかく仏法のことはりを きわめしとなり 初め
は 藤の式卩(部)と いひけるが 上東門院へまいらすとて 我ゆつりの
ものなり あわれと おほしめせと 一条院より 申さしめ給
けれは
  むらさきの ひともとゆへに むさし墅の 草はみなから 
あはれとそ見る といふ哥の心によりて 紫式部と あら
ためられ侍しとなり ある時 加茂のいつきのみやより 上東
門院の御方へ 珍らしき物語や侍ると 尋させ給ひけれは 門
院 此 式部をめして うつほ 竹とり やうの ものかたりは 珍らし
からず 新らしき物語を つくりて奉れとある 式部 心に思ふ
やう いにしへ 照明太子 もんせんを ゑらひ給ふに 高き うてな
を 築き給ひしことあり われも名勝の地に閑居して
心をすまし 物語を作らはやと おもひ 石山にこもり
けるが ころは八月十五夜の月 湖水に うかひけるを見る 物語
の風情 むねにうかひ まつ すま あかしの二まきを つくり
次第に書そへて 五十四帖となし ひかる源氏ものかたり
と なつけ かのみやに 奉りけれは めつらしきのみならす お
もむき ふかき草紙な●(り)とて もてあそひ給ひしなり
古今 女のつくれるもの●(多)しと いへとも 源氏物語に 及ものな
しとなん

正観=観ずる心と観ぜられる対象とが相応すること。
むらさきの ひともとゆへに・・・=草がただ一本生えているために、武蔵野の草という草が、
   ことごとくいとしいものだと思う。
照明太子=しょうめいたいし・昭明太子、中国最初の詩文集「文選(もんぜん)」の編者


和哥奇徳物語、前回は「衣通姫の御事」でした。
今回は「紫式部が事」です。
余分な説明は無しです。
濁点がほとんど有りませんから、
何度か音読してみてください。
自然と濁点の位置が見えてきますよ。
読書百遍 義 自(おの)ずから見(あらわ)る。
∈^0^∋ 

閉じる コメント(16)

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こんにちは。
いや~難しいですね〜ふり仮名がないととても読めません。直々にご指導頂きたいようです。

2013/10/9(水) 午後 1:20 [ A ]

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りむ2号さん、こんにちは。
まず原文を拡大して見てください。
流れるような連綿体の筆文字。濁点や句読点はむしろ邪魔ですね。
流れが観賞のポイントです。
よみながら、頭の中で濁点を付けていくんです。
濁点が無いことにより、和歌などの「掛詞」のイメージもふくらみます。
句読点や濁点は後の時代に出来ていったモノでした。

2013/10/9(水) 午後 2:11 yoshy

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下の文を参考にして、何とかかんとか原文を読みました。
冷や汗です。

2013/10/9(水) 午後 5:29 [ 栗の木童子 ]

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文学を芸術作品として、流れる美しさを鑑賞させていただきました。
書そのものの美しさは、墨の濃淡も含めて、一点の絵のようにも思います。これがすらすら読めて、書くことが出来る・・・その才能に、ただただ驚いています。

2013/10/9(水) 午後 7:15 [ 桂 黒猫 ]

こんばんは♪難しそうですね!

すらすら読めたら良いけどなあ!

2013/10/9(水) 午後 7:51 [ スイートピー ]

こんばんは。

「むらさきの ひともとゆへに むさし墅の 草はみなから あはれとそ見る といふ哥の心によりて 紫式部」

これは、源氏物語の中では、源氏の君が紫の上を見出した時に藤壺とのゆかりを詠んだ歌

「手に摘みて いつしかも 見む 紫の 根に通ひける 野辺の若草」が踏まえた古今の歌ですね。

正確に言うと、これゆえ「若紫」という源氏物語での通称が生まれ、そこから「紫式部」と言われたわけですよね。

石山寺で「須磨」「明石」の巻を書き始めたという伝承の出どころは何なのでしょうか。石山寺の戦略で、今では、それが事実のように語られていますね。

ナイスぽっちん。

2013/10/9(水) 午後 8:58 [ sofashiroihana ]

(✿◕ ‿◕ฺ)ノ コンバンハ

難しいですね(-_-)ウーム

でも昔の人は達筆ですごく綺麗な文字を書きますネ♪♫♬

むらさきの ひともとゆへに・・・=草がただ一本生えてい

るために、武蔵野の草という草が、ことごとくいとしい

ものだと思う。なんて素敵です(ˇ◡ˇღ)

ナイス!ヾ(。╹◡╹。)^♡ノ♪

2013/10/9(水) 午後 11:54 [ - ]

おはよ〜
ん〜難しいからパス(笑)!(b^ー°)
いつもコメントありがとうチキンはいかが(笑)
今日もお仕事頑張りましよう(o^∀^o)

2013/10/10(木) 午前 5:21 [ sanshin☆ ]

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栗の木さん、こんにちは。
やっぱり普段から「謡本」を読んでいるから、読めますよね。
最近の「謡本」、難しくなくなった。
これも時代ですか??

2013/10/10(木) 午前 11:18 yoshy

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桂さん、こんにちは。
決してスラスラ読んでいませんよ。それに書けないし。
毎日、変体仮名を見続けた変態です。
この本の「字」はキレイですね。
活字と違い、書き手によってみんな違うから、読める字と読めない字があります。

2013/10/10(木) 午前 11:21 yoshy

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スイートピーさん、こんにちは。
「和哥奇徳物語」は、現代活字になっての本は出てないかも。
あっても学術書だね。
だから一文字ごとに解読です。
読み切った時の悦びは、ひとしおです。

2013/10/10(木) 午前 11:23 yoshy

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ゆらゆら、ゆうこりん さん、こんにちは。
まー、大したことは書かれていません。
源氏物語と紫式部の紹介みたいなモノです。
「ムラサキ」、じつは花は白いよ〜。

2013/10/10(木) 午前 11:27 yoshy

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三線さん、訪問ありがとうございます。
今度は写真を出しますよ。
お仕事頑張って。

2013/10/10(木) 午前 11:29 yoshy

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sofashiroihana さん、前後してしまった。
源氏大鏡の序文を読んでいたんだよ。
「かの たかあきら 太宰のそつに うつして つくしへ をもむきしこと あるを ひかるけむし 「すま あかし」に三ねん しつみ給ふ・・・」
別に最初に書いたとは言って無いね。

2013/10/10(木) 午後 0:39 yoshy

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石山寺で紫式部がこもり。琵琶湖に映る月を見てひらめき、「今宵は15夜なりけり・・」ではじまる須磨の巻から源氏物語を書いたという説ですね当時、寺からは琵琶湖は見えなかったという話もありますが(笑)ポチ!

2013/10/11(金) 午後 3:24 han**101

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han**101さん、こんにちは。
この手の「草子」は、江戸時代に、十訓抄や沙石集などから、
取られたダイジェスト版なので、源氏物語など、
古典の入門書、あるいは一般教養として読まれたモノなんです。
次の和哥奇徳物語の題は「清少納言が事」。
広く浅く軽薄に・・・yoshyの頭の中みたいです。

2013/10/11(金) 午後 4:37 yoshy


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