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女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)
女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下
22段(或女石清水に参籠詠歌して神徳を蒙るの事)
中ごろ なまめきたるにようばう よの中たえ/\しかりけるが みめかたち あひきやうつきたりける むすめをもちたりけり 十七 八ばかりなりければ これを いかゞして めやすきさまならせん とおもひ かなしさのあまりにや やはたへ むすめとともに なく/\まいりて 夜もすがら 御ぜんにて 我身は いまは いかにもひなん 此むすめを こゝろやすく あらせつけさせたまへ と すゞを すりて 打なき/\申けるに 此むすめまいりつくより はゝのひざをまくらにしてねたりけり あかつきがたになりて はゝ申やうは いかばかり おもひてか かなはぬ こゝろに かちにてまいりつるに かやうに夜もすがら 神もあはれと おぼしめすやうに申給ふべきに おもふことなげにねたまへる うたてさよ と いひければ 打おどろきて みちのかなしさに くるしくて と いひて身のうきを 中/\なにと いはしみづ
参考1
中ごろ=今からそれほど遠くない昔
なまめきたるにようばう=優美で上品な夫人
よの中たえ/\=世間との縁が絶え絶え
みめかたち あひきやうつきたりける むすめ=容貌風姿が良く愛嬌のある娘
めやすきさまならせん=恥ずかしくない格好をさせようかと
かなしさ=愛(かな)しさ、いとおしさ
やはた=八幡、ここでは石清水八幡宮
いかにもひなん=誤字?「いかにおもひなん」??
あらせつけさせたまへ=??縁組みさせて下さい
うたてさよ=嘆かわしいことだ
みちのかなしさに くるしくて=道の辛さに苦しくて(眠ってしまった)
身のうきを・・・=私自身の憂いを、中々何と言うことはできませんが、
石清水の八幡樣は私の心を汲んでいらっしゃいますよ〜
身のうき=「憂き」と「宇佐・憂さ」の掛詞、石清水八幡の本社は宇佐八幡
いはしみづ=「言わじ」、「石清水」の掛詞
くみて=汲んで、清水の縁語
下かう=下向
しゆしやかへん=朱雀大通りの辺り
ときめきたまふ てんじやう人=今世間で注目を集めているく殿上人
かつらより あそびて かへり給ふ=桂川付近で遊んでお帰りになられた
北のかたになして=妻にして
ぬしのこゝろ すなほに=娘の心持ちが素直であったので
哥の とく=和歌の徳
これは、シンデレラです。
殿上人は、牛車で娘をナンパして、お持ち帰り〜。
お嫁さんにしました。
現代の娘さん!!知らない人の車に乗ってはいけませんよ〜〜。
この話の出典は、「古今著聞集」だそうです。
女郎花物語は、そこから大部分引用しています。
ああ言えば、こう言う娘さん、ナイス・ボケの和歌でした。
八幡様も思わず笑って、嘉(よみ)してくれました。
軽鴨の介______
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女郎花物語
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玉の輿に乗った訳ですね(*^_^*)
母、娘には幸せになって貰いたいと思い、いろいろ考えますね
かつらさんと遊んだのかと思った!(^^;)
2012/6/9(土) 午後 1:22
ふぃっとさん、こんにちは。
雨です。
朝、クライアントの営業に起こされ、休みだと思ってたら、
仕事です。トホホ。
「かつらさんと遊んだ」が、吹きました。
沈んだ心を、晴れやかにしてくれました。ありがと。
良いお婿さんに巡り会えますようにとの、祈り、
和歌の徳で、適いましたね。
2012/6/9(土) 午後 1:38
ナンパでも お嫁さんにしてくれて良かった。
いつの時代もかわいいと目をひくんですね。
2012/6/10(日) 午前 0:54 [ るう ]
るうたん、おはようございます。
見目形、愛敬。そして和歌の才能。
お持ち帰り。
羨ましいシンデレラストーリーですね。
2012/6/10(日) 午前 10:45
車の中から道を聞いても警戒される。
現代では哥の遣り取りまでは不可能ですね。
2012/6/10(日) 午後 0:07 [ 栗の木童子 ]
栗の木童子さん、こんにちは。
昔の牛車に乗っていた貴人は、桁外れに高貴だったんでしょうね。
北の方になれたと言うことは、母も安泰だったわけで良かった。
いまクルマで声かけたら、通報ですね。
2012/6/10(日) 午後 5:02