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伊勢物語と仁勢物語116
伊勢物語(第116段)仁勢物語(第116段)
伊勢物語(第116段)
むかしおとこすゝろにみちのくに
まてまとひいにけり京におもふ
人にいひやる
浪まより見ゆるこしまのはまひさ
し
ひさしくなりぬきみにあひ見て
なにこともみなよくなりにけり
となんいひやりける
仁勢物語(第116段)
をかし男鱸(スズキ)を美豆(ミズ)野の邊にてとらへにけり
京におもふ人にをくりやる
浪間にて つれる鱸の 濱しほは
秌(アキ)風ならぬ 君にまいらす
何事も皆居帰てとなんいひやりける
参考1(第116段)
すゝろに=すゞろに、目的もなしに(伊)
まとひいにけり=さまよいながら行った(伊)
はまひさし=はまびさし・浜庇、浜の小屋の庇、「久し」の序詞・掛詞(伊)
なにこともみなよくなりにけり=(旅で貴女のことを考えていると)何となく良くなったよ(伊)
魚遍+戸旁=鱸・スズキ、大きい物は1mにもなる白身に魚、異字体(仁)
美豆野=瑞野・美津野・美豆、伏見区美豆町の左右馬寮管轄の牧。
低湿地の牧に雨が降り続くと水浸しになるので「水の御牧」とも、
京都競馬場(淀競馬場)あたり(仁)
濱しほ=浜塩、川や海辺でする魚の塩焼、浜焼(仁)
秌=秋、異字体(仁)
まいらす= 参らす・進らす、物などをすすめる意の謙譲語、さしあげる(仁)
参考2
万葉集2753
波の間ゆ 見ゆる小島の 浜久木 久しくなりぬ 君に逢はずして
伊勢物語は、旅に出て久しく貴女に会わないでいたら、貴女が恋しくなりました。
仁勢物語は、秋風が吹かないように、美味しそうな鱸を浜焼きにして貴女に送りました。
スズキは内湾から河川にいる魚で、美味しい魚ですが、
ダイオキシンやPCB、重金属などで汚染された水域や、
良好でない水域で捕獲した個体の内臓を食べることは避けるべきです。
妊婦さんも気をつけて。
スズキは出世するけど、鴨は出世とは無縁でした。_______φ(.. ) 軽鴨の介 異字体が上手く表示されていませんでした。
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2011年11月30日
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変体仮名を学びましょう。
「あ」〜「ん」まで来ました。毎日ちょっとづつ覚えてください。
練習として仮名で書かれた和歌集などで、
読んだり書いたりするのも良いですね。
「高野切・こうやぎれ(古今和歌集の写本)」なんて、見本も有りますよ。
原文・原典は、ネット上にアーカイブとして沢山あります。
是非読めるようになりましょう。
人の御ほど、書きざまなどに繕はれつつ、その折は罪なきことも、
つきづきしくまねびなすには、ほほゆがむこともあめればこそ、
さかしらに書き紛らはしつつ、おぼつかなきことも多かりけり。
源氏・朝顔
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