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群書類従巻第三百八上
検校 保己一集
物語部二
大和物語 上 1段
参考1
群書類従=古書の散逸を危惧し、塙保己一が編纂した古代から江戸時代初期までの史書や文学作品、
計1273種を収めた叢書。保己一によって、日本の古典・国史が守られた。偉大な恩人です。
検校=けんぎょう、中世・近世の盲官の最高位の名称、座頭の親分。
保己一=塙保己一(はなわ・ほきいち)江戸時代の盲目の国学者。
「群書類従・続群書類従」の編纂者、日本のホメロスです(yoshy曰く)。
大和物語=平安時代に成立した中古哥物語、「大和」の名は「伊勢」に対する命名。
亭子のみかと=宇多帝、寛平9年(897年)に突然皇太子敦仁親王を元服させ、譲位し醍醐天皇とする。
いまはおりゐ給ひなんとするころ=譲位しようとする時、譲位する帝に関係する女性たちも退去する。
弘徽殿のかへ=弘徽殿(こきでん)の壁、清涼殿に近く、後宮で最も格の高い殿舎。
伊勢のこ=伊勢の御(ご)、御は敬称、伊勢の御息所、宇多天皇の后藤原温子に仕える。
伊勢物語の作者とも?。
別るれと・・=別れてゆく、惜しんでくれる者のいない宮中ですけど、
見ることができなくなるので何故か悲しい。
百敷=ももしき、宮中、内裏、皇居、大宮などの枕詞
身一つに・・=別れを惜しむのはあなた一人だけではありません。
行き巡って、またいつか再び宮仕えして見なさい。
をしなへて=押し並べて、大体の傾向として、概して
参考2
亭子の帝が譲位すると、帝に関係する女性たちも宮廷から退去しなければいけません。
住み慣れた宮廷から退去して、ひっそりと埋もれて朽ちていく寂しさ。
伊勢の御は、湧き上がる思いを、和歌に託して壁に書き付けました。
それを見た宇多帝は、優しく伊勢の御を励まします。
どんな時も、悲しみに沈んでばかりいないで、前向きに行きましょう。
沈んでいる人に、励ましを掛ける人でありましょう!
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因果物語-序
参考
鈴木正三=すずき しょうさん、江戸時代初期の曹洞宗の僧侶・仮名草子作家
三州の人=三河(みかわ)国の別名
忠功ほまれ=関ヶ原の戦いの際に本多正信隊に参加して徳川秀忠を護衛、
その後の2回の大坂の陣でも武功を挙げて200石の旗本となった
孚遊(ふゆう)=浮遊、放浪して、居所が定まらないこと
悟入す=悟りの境地に入ること
名利の病をのがれて=名誉と利益の妄執から逃れて
玉をみがく=学問や修養をして有用の人になる
這(この・這般)=「這」は中国宋代の口語で「此」の意、「這般」これら、このたび、今般
軌則=規則に同じ
金剛経=金剛般若波羅蜜多経の略
玄奥=奥深く、はかり知れないこと。奥深い道理
決択(けっちゃく)=けったく、えらびきめること
化導=衆生を教化し導くこと
遷化=せんげ・せんくわ、高僧が死ぬこと、遷移化滅
臈=ろう、修行の回数を数える語、修行36年
衆生=しゅじよう、心をもつすべての存在、人々
梓工に銘じて=(版木は中国で古く梓の材を用いたので)版木職人に銘じて
云爾(しかいふ)=うんじ、文章の末尾に書かれ、上文の内容を強調指示する語
「これにほかならぬ」の意、漢文で「しかり」「しかいう」と訓ぜられる
江戸初期、新しいメディアの登場です。本が印刷され本屋で売られました。このメディアを利用して、知識欲の漲っている人たちを教化したい。自分の信じている仏教思想を「面白くて恐い説話」で、振り向かせてみたいと、鈴木正三は仮名草子作者になりました。鈴木正三は、関ヶ原の戦いや大阪の陣でも活躍した文武両道の人です。また仏教徒として切支丹を論理的に批判したり、葬式仏教を批判したりする凄い人です。これからの「因果物語」、お楽しみください。
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「伊勢・仁勢」が終了して、次、何やるか迷いに迷って、
替わりになるモノは無いと云うことが、良く分かりました。
それで「伊勢物語」をさらに深く読むためにも、
同じような「王朝歌物語」である「大和物語」を始めます。
「伊勢物語」の参考に、何度か「大和物語」から引用したように、
似た話も収蔵されていますので、大変興味深いですよ。
大和物語は、群書類従巻第三百八から翻刻します。
影印ではなく本物があるので、じっくり楽しみながら刻します。
次に「仁勢物語」。替わるモノは、さらにありません。
去年の夏、「ちょっと怖〜い仮名草子」で、一話だけ紹介した
「因果ものかたり」を、シリーズ化します。
平仮名本と片仮名本が有りますが、平仮名本の影印から刻します。
赤木文庫本複製 古典文庫
さらに参考として、早稲田のアーカイブ版も見る予定です。
約2年でやり切る予定ですが、さてどうなるでしょうか?
「伊勢・仁勢」が終了しても、見限ることなく
「大和物語」と「因果ものかたり」、よろしくお願いします。
原本の字切りを、そのまま踏襲します。
外字・異字体・合字については、可能な限り表示するように努力します。
「伊勢物語」については、註解書など考えています。
「仁勢物語」は、挿絵を全部アップすることなど考えています。
乞う!ご期待。
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