伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

女郎花物語

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女郎花物語 下-21段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)

女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下

21段-1(親に孝行の事-その1)

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おやにかう/\の こゝろざし 哥にてあら
はしゝ人侍り 中なごん家持(やかもち)のきたのかた
大事のいたはりつきて いまはかうとみえし
に きたうのみならず いしをしやうじ
て見せ侍れば くすりごと かなふまじ と
てかへりぬ はかせをめして うらかたをみる
に ぢやうごうの人なり たゞし 身かはりを
たてゝ たいさんぶくをまつらば しさいあるま
じき と申せば うらかたにまかせて くに
/\に ふだをたて 十五よりうちの女人
あたいをかぎらず かいとりて 人の身かはり
にたてん と申けり 人おほしと申せど
も 身かはりにたゝん といふ人はなし かゝ
る所に 家持のたゞひとりおはします
むすめ 十三になりたまふが のぞませた
まひて 身かはりに立給ふ 二おやともに
かなしひ給へども おもひきりたることなれ
ば たいさんぶくをまつり かのひめに や
まふをまつりつけしかば そのしせう
まのあたりにみえて はゝのいたはりは

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なをりたまへば ひめたふれふして ふるひ
わなゝひて いまをきはと見えたまへば
中/\ わかれのかなしさは はゝよりも あ
はれにみえ給ふ さいごの御ことばに

  かはらんと おもふいのちは おしからで
  あとになげかん ことぞかなしき

と よみ侍れば此哥に おに神も心を
やはらげ ぼんでん たいしやく しゆら ゑん
まわうまで こたへ あはれにおぼしめして
いのちをたすくると 天にこゑありて ひ
めはよみかへりたまひて いくほどなく ちう
てんわうのきさきに たゝせたまひて
きよみばらの てんわうのはゝと ならせ
たまひ侍る となん・・・(続く・後半は中国の話です)

参考1

かう/\=孝行
中なごん家持(やかもち)=中納言・大伴家持
きたのかた=北の方、妻
いまはかうと=今は斯うと、もはやこれまで、もう最後と
きたう=祈祷
いしをしやうじて=医師を招じて
うらかた=占形、占いの結果
ぢやうごう=定業、前世から定まっている善悪の業報
身かはり=身代わり
たいさんぶくをまつらば=泰山府君を祀らば、中国の泰山の神、
    人の寿命・福禄をつかさどる神として道家でまつる
やまふをまつりつけしかば=「やまふ」は「病」、病を祀ること
いまをきは=今際の際、死にぎわ
かはらんと・・・=赤染衛門の哥、詞花362、いろんな説話に使われる
    身代わりになろうとする命が惜しいのではありません、
    それでも死に別れることが悲しいのです。
ぼんでん=梵天、仏法護持の神
たいしやく=帝釈天、仏法守護の主神
しゆら=修羅、帝釈天と戦っている悪神
ゑんまわう=閻魔王、冥界の王、人間の死後に善悪を裁く王
ちうてんわう=治天王・治天皇・中天王??
浄御天皇=浄御原の天皇??天武天皇と持統天皇??

参考2

説話なので、文字通りの大伴家持の話とは限りません。
いくつか「??」が有ります。
出典が判ればもう少し詳しく解説が出来るのでしょうが、これが精一杯です。
話の中身は、身代わりになる孝行娘を、神仏が嘉して恵みを与える話です。
後半も楽しみにして待っててください。(さっぱり分かりませんが(^_^;))

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軽鴨の介______\?\᡼\? 12

女郎花物語 下-20段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)

女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下

20段(和泉式部の事)

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小式部のないし うせてのゝちに 上とうもん
ゐんより としごろたまはられけるきぬを
なきあとにも つかはされたりければ こし
きぶと かきつけられたりけるを見て よめる
きんえうしうに    和泉式部

  もろともに こけの下には くちずして
  うづもるゝなを きくそかなしき

又 地ごくゑに つるぎのえだに 人のつら
ぬかれたるを見て
きんえうしうに    おなしく

  あさましや つるぎの技の たはむまで
  こはなにのみの なれるなるらん

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又 あるとき いづみしきぶ くまのへまふでたり
けるに にはかに さはりきたりて ほうへい
かなはざりけるに よみ侍りける
風雅集    おなしく

  はれやらぬ 身のうき雲の たな引て
  月のさはりと なるぞかなしき

とよみて ねたりける夜のゆめに くまのゝ
ごんげん つけさせ給ひけるとなん
風雅集に

  もとよりも ちりにまじはる 神なれば
  月のさはりも なにかくるしき

かくしめしたまひければ さはり侍れど
も 御ぜんにまいりける と申つたへ侍る
かのいづみしきぶ 哥人にて侍れば 神の
めぐみにかなひ侍るこそ ありがたくは お
ぼえけれ

参考1

小式部のないし=小式部内侍、平安時代中期の女流歌人。橘道貞の女。母は和泉式部。
    寛弘六年(1009)ごろ母とともに上東門院(藤原彰子)に出仕
上とうもんゐん=上東門院、一条天皇の中宮藤原彰子(しょうし)の院号、藤原道長の娘、
    後一条・後朱雀天皇の母、紫式部・和泉式部ら多くの才媛が仕えた
としごろたまはられけるきぬを=毎年賜る衣(きぬ)を
かきつけられたりけるを見て=亡くなってしまった子供の名「小式部」と書き付けてあるのを見て
もろともに・・・=娘と諸共に苔の下で死なず、生き長らえて、
    この世に残っている娘の名前を見るのは悲しいことです
地ごくゑ=地獄絵、地獄変相、亡者が地獄で苦しみにあうようすを絵に表したもの
つるぎのえだ=剣の枝、剣林処、木の葉が剣になっている林の中で、全身を切りさいなまれる。
    剣樹地獄
きんえうしう=金葉和歌集
あさましや・・・=なんて忌まわしい、剣の枝がたわむ程に身を貫かれて、
    これは一体どんな罪を犯した人がこうなったのであろう。「剣・つる木」と「身・実」
くまの=熊野三山信仰の地
さはり=月の障り、月のもの
ほうへい= 奉幣、神に幣帛(へいはく)をささげること
風雅集=室町前期の勅撰和歌集。20巻。花園院監修、光厳院撰。正平4=貞和5年(1349)ごろ成立。
はれやらぬ・・・=雲が月を覆い隠すように、熊野詣に月事の穢れをはばかって、
    奉幣出来ないのは悲しいことです。晴れ、浮き雲、棚引く、月、縁語
くまのゝごんげん=熊野権現、熊野三所権現、本宮の家都御子神、新宮の熊野速玉神、
    那智の熊野夫須美神の三神。熊野(ゆや)権現
もとよりも・・・=言うまでもなく塵に等しい人間にかかわる神だから、月の障りも苦るしゅうないぞ
哥人にて侍れば 神のめぐみにかなひ侍る=歌人ゆえに神の恩寵を受けるに適うこと

参考2 能・誓願寺

・・・わらはが住家はあの石塔にて候。
不思議やなあの石塔は。和泉式部の御墓とこそ聞きつるに。御住家とは不審なり。
さのみな不審し給ひそよ。我も昔は此寺に。値遇の有れば澄む水の。春にも秋や通ふらし。
結ぶ泉の自が。名を流さんも恥かしや。よしそれとても上人よ。我が偽は亡き跡に。和泉式部は我ぞとて。石塔の石の火の。光と共に失せにけり/\。・・・


小式部内侍が亡くなり、母の和泉式部、
お仕えしてる上東門院様から、
毎年賜る衣を頂戴いたしました。
下賜品の上書きに小式部とあって、
思わずグッと来るモノがありました。
和泉式部は、いろいろ言われてますが、
やっぱり素敵な女性です。

和泉式部も小式部内侍も、
その名は、
1000年も朽ちていませんよ。

軽鴨の介______\?\᡼\? 12     

女郎花物語 下-19段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)

女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下

19段(みなしごのお布施の事)

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りつし実源がもとに 女房のほとけ く
やうせんとて よばせければ まかりて見
ければ こともかなはずげなるけしきをみ
て かたのごとく いそぎくやうして 立ける
に すだれのうちより にようばうの て
づからきぬ一ゑと まきゑのてばことを い
だしわたしたりければ しゆそうにとら
せて かへりて見れば しろかねのはこに
入たりける哥 きんえうしうに

  玉くしけ かけごにちりも すへざりし
  ふたおやながら なき身とぞしれ

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じちげん 此うたを見て なみだをながし 千
きんを せもつに をくり侍るよりも こゝろ
ざし をもく侍る とて 此哥をふじゆにあげ
さま/\に ふたおやをとふらひ侍る これも哥
道のとくをもつて とふらはれ侍るなり

参考1

りつし=律師、戒律に通じた僧、僧正・僧都に次ぐ僧官(五位に準じる)
実源=1024-1096年、後拾遺、金葉403
ほとけ=ここでは死者
くやう=供養
こともかなはずげなるけしき=暮らし向きが不如意である様子、貧乏な暮らし
きぬ一ゑと まきゑのてばこ=衣一重と蒔絵の手箱
しゆそう=從僧・じゅうそう・ずそう、高僧や住職などに付き従う僧侶、従者である僧
しろかねのはこ=銀の箱
きんえうしう=金葉和歌集
玉くしけ・・・=この手箱の懸籠(かけご)に塵もつけないように大切に育ててくれた、
  両親は亡くなり後見がいないことを知ってください。これだけしかお布施はできません。
玉くしけ=玉櫛笥・たまくしげ、櫛笥(くしげ)の美称
かけご=懸籠・掛子、ほかの箱の縁にかけて、中にはまるように作った箱
ふたおや=二親と箱の蓋、縁語
千きんをせもつに・・・をもく侍る=多額の金銭の施物を贈られるよりも嬉しいお布施である
ふじゆ=諷誦、経文や偈頌(げじゅ)を声をあげてよむこと、ふうじゅ
  諷誦文=死者の冥福を祈るため、三宝への布施物や布施の趣旨などを記した文章
哥道のとく=歌道(和歌)の徳、和歌の持つ力

参考2

金葉和歌集 610 讀人志らず

律師實源がもとに、しらぬ女房の佛供養せむとて、よばぜ侍りければ、まかりてみればこともかなはずげなるけしきをみて、かたのごとくいそぎくやうして立ちける程に、すだれの内より、女ばう手づからきぬ一へと、まきゑの手箱をさし出したりければ、從僧してとらせ歸りてみれば、しろがねの箱のうちにかきて入れたりける歌

  玉匣 かけごに塵も すゑざりし ふた親ながら なき身とをしれ

袋草子には、実源さんの返歌があるそうです。

  けさこそは あけても見つれ 玉くしげ ふたより身より 涙流れて 

後見をしてくれるべき両親が亡くなり、貧しき娘。両親のために供養を、大切な思い出の品を僧に施物として贈りました。その事を後で知った僧・実源さん、えらく感動して涙をながし、懇ろに両親の弔いをしました。え〜話や〜〜!
聖書にも、「やもめの献金」という話がありますね。額ではなく気持ちです。(マルコ12:41〜)


和歌には、
「ちからをもいれずして、
あめつちをうごかし」
とあります。
心は動きましたか?

軽鴨の介____\?\᡼\? 12

女郎花物語 下-18段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)

女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下

18段(うか/\と子を産む女の事)

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うか/\としたるをうな いかなるおとこに
かあひけん たゞならずなりなから もてかく
してありけるに 子をうみて侍るがもと
より うみたるむめを をこせたりければ よ
める
きんえうしうに    よみ人しらず

  はかくれに つはるとみえし ほどもなく
  こはうみむめに 成にけるかな

此哥きんえうしうに 入られ侍る かの女
うか/\としたる子をうみて ながき世まで
しるしをかれ侍ること あさましくはづかし
きことにこそ かの女 忍び/\に子をうむ
ほどのことなれば さこそ侍らめ さんやのよう
い ゆどのゝぐそく しろべりのたゝみ しろ
からかみのびやうぶ をしおけ いげのこと
は みな人のいゑ/\に しつくるなり たん
じやうのゝち 三日七日うぶたちのざつしやう
これ又 ふつうのぎなり たゞし 三日五日これ
をもちゆる人侍り そのゆへは、七日はきんき

イメージ 2

のことにもちゆるあひだ さて五日にとり
なそらへたるなり これは こしつのぎなり
かやうのいはゐまでもなく侍り あさまし
かりしことにこそ たかきも いやしきも 女
は うか/\しからぬおとこの つゐのよす
がとも ちぎらん人の子を まうくべきこと
にこそ侍れ。

参考1

うかうか=浮浮、思慮の浅いさま、うわついている、軽薄
をうな=おんな(女)、若い女性。おうな(嫗・媼)、年をとった女
    この話では若い女性
たゞならずなりなから もてかくしてありけるに=妊娠してしまって隠していたけれど
うみたるむめ=熟みたる梅
をこせたりければ=よこしてきたので
きんえうしう=金葉和歌集、平安後期の勅撰和歌集、八代集の第五
はかくれに・・・=葉隠れで芽吹いたと見たのも束の間に、悪阻(つわり)もそこそこに、
   これは(子は)もう熟み(産み)梅の実になったんですね。
つはる=芽が出る、芽ぐむ、きざす。悪阻(つわり)=妊娠してつわりが起こる。掛詞
うみむめ=熟み(産み)梅、掛詞
さんや=産屋、うぶや、出産にあたって用いられた別棟の家もしくは部屋
ゆどのゝぐそく=湯殿の具足、風呂の道具・調度
しろべりのたゝみ=白縁の畳
しろからかみのびやうぶ=白唐紙(からかみ)の屏風、血の汚れを意識していました。
をしおけ=押し桶、胞衣桶(えなおけ)
   昔、胞衣(えな)を納めて土中に埋めるのに用いた薄板の桶。
   外側に鶴・亀・松・竹などのめでたい絵を描いた。
   胞衣(えな)=胎児を包んでいた膜や胎盤など。後産のほうい。ほうえ
三日七日うぶたち=おしちや・御七夜、子供が生まれて7日目の祝い、赤ん坊に名をつける
ざつしやう=雑掌、もてなしの酒肴
きんき=禁忌
こしつのぎ=故実の儀、昔の儀式・法制・作法などの決まりや習わし
つゐのよすが=終の寄す処(縁・因・便)、最後の身のよりどころ、よるべ

参考2  名筆鑑賞
イメージ 3
伝為忠筆 金葉和歌集

    たゝならぬ 人のもてかくして 子をうみて
    ける もとよりうみたるむすめを ゝこせたりけれ
    は よめる    よみ人しらす

葉かくれに つはるとみえし 程もなく こはうみ梅に 成にける
                            かな


赤ちゃんポスト
“安易な利用も”などの記事がありました。
「仕事や留学のため」に捨てる??
時代は変わり、結婚の形態は変わっていっても、
ちゃんと子供を安心して産める環境を作りましょう。

うか/\としてる軽鴨の介______\?\᡼\? 12

女郎花物語 下-17段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)

女郎花物語(をみなへし ものがたり) 下

17段(嘆きの哥の事)

イメージ 1

としのぶがながされけるとき ながさるゝ人は
てうぶくをきてまかる ときゝて はゝがもと
より きぬにむすびつけて侍りける
しういしうに

  人ならし むねのちぶさの ほむらにて
  やくすみそめの 衣きよきみ

あはれなるかな 人のおやの をのがたよりに
も とおもひて 子をそだて侍るに その子
がありて ながし うしなはれ侍る おやの思ひ
さぞ と あはれなり よきやうに 身をもち
かう/\に あるべきことにこそ ある人の
いはく むかし 燕(えん)のたいし たんといふ人
しんの しくわうのとき しんにゆけり おひ
たるおやを国に のこしをき侍れば ほん
ごくに かへらんよしを 申けるに みかど ゆ
るしたまはず からすのかしらしろくなりて
こまに つのゝおひたらんとき かへるべきよし
を のたまひければ たいし たん 天にあふぎ
地に ふして なげくに たちまちに から
すの かしらしろくなり こまにつの おいたり
ければ みかど とゞむるにあたはず 返し
やりたまへることを よみ侍る
哥に

  山からす かしらもしろく 成にけり
  我かへるべき ときやきぬらん

参考1

としのぶ=不明
ながされける=島流し
てうぶくをきてまかる=重服、重い服喪。父母の喪。また、その時に着る服。
しういしう=拾遺和歌集
人ならし・・・=貴男を(成)人にした、この胸の乳房の燃える炎で、
         焼いて黒く染めた墨染めの衣を、貴男は着て行きなさい。
かう/\=孝行
燕(えん)のたいし たんといふ人=中国戦国時代・燕の太子・丹という人
しくわうのとき しんにゆけり=始皇の時、秦に行けり
からすのかしらしろくなりて こまに つのゝおひたらんとき=
    烏の頭が白くなり、馬に角が生え出る時。容易に起こり得ないこと、あり得ないこと。
    史記列伝・刺客列伝の脚注23(岩波文庫)
山からす・・・=山のカラスの頭が白くなったので、我も帰るときが来ました。

参考2

拾遺和歌集 1294
としのぶが流されける時、流さるる人は重服を着てまかると聞きて、
母がもとより衣に結び付けてはべりける
  人なしし 胸の乳房を ほむらにて 焼く墨染の 衣着よ君

後拾遺和歌集 十八雑 1075
くまのにまいりてあすいでなんとしはべりけるに、人々、しばしはさぶらひなむや、神もゆるしたまはじなどいひはべりけるほどに、おとなしのかはのほとりに、かしらしろきからすの、はべりければよめる 増基法師
  山がらす かしらもしろく なりにけり わがかへるべき ときやきぬ覧


やはり短くても女郎花物語、手強いです。「としのぶ」と母、いろいろ調べても分からず、朝一で遠くの図書館まで行って、調べてみたら、残念。資料には「未詳」とありました。でも、1000年前の母の気持ち、しっかり届きました。何かの事件に巻き込まれ、大事な息子「としのぶ」は、島流し。母は、胸の張り裂ける気持ちを哥にぶつけます。胸を打ちました。
後半は、秦の始皇帝(政)と燕の太子・丹のお話です。二人とも子供のころは、趙の人質で、友達でした。続いて丹は、秦の始皇帝(政)の人質になり、ひどい扱いを受けます。その時のエピソードが今回の話で、やっと燕に帰れます。さらに後に、燕の亡国の危機の折、太子・丹は、秦の始皇帝に荊軻という刺客を送り込むことになります。因縁の間柄は、凄いモノがあります。詳しくは、「史記列伝・刺客列伝」や「始皇帝暗殺」の映画や本で。

軽鴨の介______\?\᡼\? 12



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