伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

女郎花物語

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女郎花物語 上-22段-2-1

女郎花物語 上-22段


22段は、5つの話が集まっています。今日は2-1の部分です。
1. 嫉妬心を堪え忍んで哥を詠う女。2. 仏教に於ける忍辱の有難い話。3. 行成と実方の堪忍と切れた人の運命。4. 西行の堪忍の話。5. りよしやうぶが妻(め)の堪忍が足らなかった話です。

22段-2-1(仏教に於ける忍辱の有難い話の事-1)

ある人の
いはく もろ/\のことをおもひ忍ばんには
すぐれたるとくなるべし 人のこゝろのうち
に もろ/\のあしきことをおもひ これを
忍ばずんば あしかるべし 人の身のうちに
いろ/\のくるしひあり これを忍ばずん
ば 世にたちとをるべからず 中にも とし
わかきともがらは うゑを忍びてみちをま
なぴ さむきをしのんできみにつかへつゝ
いゑをおこし 身をたてるはかりことゝす
べきなれば なにごとにつけても かた
/\物にたえ忍ぶべきなり 大かた この
ことをたもてるを 五つのとくある人とは
いふなり 又 五かい十かいとなづけて もろ
/\のつみを うしなふのりとせり 一さい
のつみををかすことは 忍びえぬが いたす
所なり 此ゆへにや げんしんそうづ 四十一かでう
のきしやうもんにも 第一にいはく

  たとひ心にかなはざることありといふ
  とも おもひ忍びしんいをおこすべからず

とあり かゝれば しやうげうを とふらふにも
七けんいの中には にんほういともたて 六
どの中には にんにくはらみつともがうし
十地には かんにん地ともがうし 證果王を
ば むしやうにんともいひ しやくそんをば 能
忍地ともなづけたてまつる らごらをば にん
にくだい一なりけり 此ゆへにや もろこし
には おほくみな 忍ぶ と もじをかきて まもり
にしたる人ありけり

参考1

飢えを忍びて道を学び・・=ただただ飢えを忍び、寒さに耐えて、ひたすら仏道を学ぶべき
            (正法眼蔵随聞記などに見える記述)
五つの徳=仁・義・礼・智・信、五常
五戒=殺生・偸盗・邪淫・妄語・飲酒
十戒=殺生・偸盗・邪淫・妄語・綺語・両舌・悪口・貪欲・瞋恚・邪見
   十戒を犯さないことを「十善」と言う。
源信僧都=源信(942〜1017)恵心僧都とも呼ばれる
四十一かでうのきしやうもん=41箇条の起請文「設雖有不叶心 事思忍全不起瞋恚」
  たとひ心にかなはざることありといふとも、
  おもひ忍び、しんいをおこすべからず
しんい=瞋恚、三毒・十悪の一、怒り・憎しみ・怨みなどの憎悪の感情
しやうげうを とふらふ=聖教をとぶらう(訪ふ)、聖教=仏教
七けんい=七賢位、羅漢の悟りの階級
にんほうい=忍法位、羅漢の悟りの階級の六番目
六ど=六度、六波羅蜜の事、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵
にんにくはらみつ=忍辱波羅蜜、外からの侮辱や迫害を耐えしのんで、心を動かさず安らかにする行
十地=菩薩の実践の段階を10に分けて示したもの
   華厳経などでは52位のうち41位から第50位にあたる歓喜地・離垢地・発光地・焔慧地・
   難勝地・現前地・遠行地・不動地・善慧地・法雲地の称
堪忍地=歓喜地(かんぎじ)と同じ
證果王=證果は修行の結果として得た悟り、王は不明、「わ」か?
むしやうにん=無生忍、無生の真実をさとること、真理をさとった安らぎ
しやくそん=釈尊、釈迦の尊称
能忍地=釈迦のこと
らごら=羅睺羅、釈迦の一子で後に釈迦の十大弟子の一人に数えらる、よく戒律を守り、
    密行第一と称された、Rāhula・ラーフラ
忍ぶと文字を書て守りに=開元天宝遺事に出てるらしいが、確認できず

参考2

源信は、十五歳にして時の帝・村上天皇の御前で特別に「称讃浄土経」を講じる名誉を得ました。
天皇は感嘆し、褒美の品と僧都の位が授けられた。源信は、喜びを母に褒美の品とともに知らせると、母は、褒美の品を返して和歌が添えてあり、源信は母から叱責されました。

  後の世を 渡す橋とぞ 思ひしに 世渡る僧と なるぞ悲しき

まことの求道者となり給へ。

偉いお坊さんの母も偉かったなー。世渡り上手になるよりは、仏の世界へと繋ぐ架け橋となりなさい。
世渡り上手の手段を大切に思っての受験勉強では、小さい人間しか出来ない。

夏の夜に 名にめでて読む おみなえし
心折れつゝ 秋は来ぬらん

女郎花物語、読み切れるか?__________________________φ(.. )軽鴨の介


女郎花物語 上-22段-1

まず、参考(解説)からお読みになることをお勧めします。

22段は、5つの話が集まっています。今日は1の部分です。
1. 嫉妬心を堪え忍んで哥を詠う女。2. 仏教に於ける忍辱の有難い話。3. 行成と実方の堪忍と切れた人の運命。4. 西行の堪忍の話。5. りよしやうぶが妻(め)の堪忍が足らなかった話です。

22-1(嫉妬心を堪え忍ぶ女の事)

夜かれせず まふできけるおとこ よそにも
物いひける女ありけるが あき立ける日 そ
の夜しも まふでこざりければ ねたき心
やるかたなくて よもすがら 身をうきくさのね
もいらで あかしける そのあした おとこきたり
て すぎし夜は さはりありて まふでこぬよ
しを申ければ ねたきこゝろをたえ忍び 
さらぬやうにて 物をばいはで かくよめる
詞花集に

  つねよりも 露けかりける こよひかな
  これやあきたつ はじめなるらん

おとこ此哥をきゝて あはれにやおもひ
けん 外こゝろうせ侍る ねたきをたえ忍び
なだらかにあたり侍るゆへに おとこたぐ
ゐなくおもひ侍る いかにも 女はねたきこゝ
ろことにても 又まどしき世のまかなひにて
も たえ忍ぶべきことにこそ侍れ

参考1

夜かれせず=夜離れせず、夜の通いが途絶えることなく
よそにも物いひける女=他にも関係のある女がいる、二股です
ねたき心=嫉妬心
身をうきくさのねもいらで=身は浮草(憂き)の根が無くて不安で寝(根)られず
さらぬやうにて=然らぬ、たいしたことのない・なんでもないように
露けかりける=涙に濡れている
あきたつ=秋立つ、飽き立つ、秋(飽き)の季節が来る、立つ=新しい季節になる
外こゝろ=ほかごころ、他の人に向かう心、他に移る心、あだしごころ
なだらかにあたり=「なだめ」と同根、角を立てない対応
おとこたぐゐなくおもひ侍る=男は女を他にくらべるものがないほどと見直した
まどしき世のまかなひ=貧しい世のやりくり、間に合わせ 

参考2

祐子内親王家紀伊(一宮紀伊)母は歌人として名高い小弁。
詞花集 242
つねよりも 露けかりつる 今宵かな これや秋立つ はじめなるらむ

祐子内親王家紀伊、他の哥 小倉百人一首 072 金葉集 469
音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ

嫉妬に狂う前に、優しい心遣いを示しましょう。
でも、堪え忍びすぎて病気になる前には、切れましょう!

軽鴨の介___________________________________φ(.. )
切れたら怖い女の人。くわばらくわばら http://ziza.es/sites/ziza/emoticons/blush.gif
今日は銀座で飲み会です、ふふふふっ・・・http://ziza.es/sites/ziza/emoticons/beer.gif乾杯〜い!


女郎花物語 上-22段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)〈 〉は原文にあったルビです。
                      ( )とスペースはyoshyが入れました。
女郎花物語(をみなへし ものがたり) 上  
長いので本文のみ。次回以降、分割して参考(解説)入れます。

22(堪え忍ぶ事)

夜かれせず まふできけるおとこ よそにも
物いひける女ありけるが あき立ける日 そ
の夜しも まふでこざりければ ねたき心
やるかたなくて よもすがら 身をうきくさのね
もいらで あかしける そのあした おとこきたり
て すぎし夜は さはりありて まふでこぬよ
しを申ければ ねたきこゝろをたえ忍び 
さらぬやうにて 物をばいはで かくよめる
詞花集に

  つねよりも 露けかりける こよひかな
  これやあきたつ はじめなるらん

おとこ此哥をきゝて あはれにやおもひ
けん 外こゝろうせ侍る ねたきをたえ忍び
なだらかにあたり侍るゆへに おとこたぐ
ゐなくおもひ侍る いかにも 女はねたきこゝ
ろことにても 又まどしき世のまかなひにて
も たえ忍ぶべきことにこそ侍れ ある人の
いはく もろ/\のことをおもひ忍ばんには
すぐれたるとくなるべし 人のこゝろのうち
に もろ/\のあしきことをおもひ これを
忍ばずんば あしかるべし 人の身のうちに
いろ/\のくるしひあり これを忍ばずん
ば 世にたちとをるべからず 中にも とし
わかきともがらは うゑを忍びてみちをま
なぴ さむきをしのんできみにつかへつゝ
いゑをおこし 身をたてるはかりことゝす
べきなれば なにごとにつけても かた
/\物にたえ忍ぶべきなり 大かた この
ことをたもてるを 五つのとくある人とは
いふなり 又 五かい十かいとなづけて もろ
/\のつみを うしなふのりとせり 一さい
のつみををかすことは 忍びえぬが いたす
所なり 此ゆへにや げんしんそうづ 四十一かでう
のきしやうもんにも 第一にいはく

  たとひ心にかなはざることありといふ
  とも おもひ忍びしんいをおこすべからず

とあり かゝれば しやうげうを とふらふにも
七けんいの中には にんほういともたて 六
どの中には にんにくはらみつともがうし
十地には かんにん地ともがうし 證果王を
ば むしやうにんともいひ しやくそんをば 能
忍地ともなづけたてまつる らごらをば にん
にくだい一なりけり 此ゆへにや もろこし
には おほくみな 忍ぶ と もじをかきて まもり
にしたる人ありけり しかれば あれたるの
きに おひたるあだなるくさまでも かゝる
なをえたれば 大かたにはすまじきとぞ
中にも 雪山にくさあり なをばにんにく
といふもんあり のちかの れいさうも おな
しなにかよひ 又 しんすいさうともいふ
なあれば いかにも うちあるくさのたぐゐ
にはあらず ほつしほんのもんに

  加刀ちやうくわしやく ねんぶつ故応忍之
                       〈こおうにんし〉

もんを かのくさのなによせて しやくねんが
よめる哥に

  ふかき夜の まどうつ雨に をとせぬは
  うき世をのきの 忍ぶなりけり

ふきやうほんのこゝろを 江以言の詩にも
つくれり

 真如珠上座厭礼 忍辱衣中石結緑
 〈しんによのたまのうへちりれいをいとふ
   にんにくのころものうちいしみどりをむすぶ〉

五せつちうしやうの ゝちもたのまん とよめる
哥のことばもやさしく すわうのないしが
我さへのきの とかきつけたる ふでのあとも
ゆかしく 花ぞのゝおとゞ かのくさのもみぢ
につけて こゝろの色をあらはしけんも やさ
しくおぼゆ 何かたにつけても おもひすて
かたきくさの名なり 又いはく 大なごん行成〈こうせい〉の卿
いまだてんじやう人にて おはしけるとき さね
かたの中将 いかなるいきどをりかありけん
てんじやうにまいりあひて いふこともなく
こうせいの かふり打おとして こにはにすて
けり こうせいさはがずして とのもりつかさ め
して かうふりとりてまいれ とて かうふりし
て まもりがたなより かうがいぬきいでゝ
びんつくろひて ゐなをり いかなることにか
候らん かほどに ばうじやくの御ふるまひ
こそおぼえ候はね と にが/\とけしきか
はりていはれければ しらけて さねかたは 立
にけり おりふし こしとみより しゆしやう御
覧じて かうせいはいみしきものなり かく
おとなしき こゝろあるらんとぞおぼしめさね と
て そのたび くらのかみのあきけるに おほく
の人をこしてなされけり さねかたをば 中
将をはぎて うたまくら見てまいれ とて
むつのかみになして ながしつかはされけり
やがて かしこにてうせにけり さねかた くらの
かみになして やみにけるを うらやみて しう
しんとまりて すゞめになりて てんじやうの だ
いはんにいで はんをくいけるよし 人申つ
たへけり ひとりは 忍ぶをたもたざるゆへに
せんとをうしなひ ひとりは 忍ぶをしんずる
によて めぐみにあづかる よく/\忍ぶを
たもつべし 又いはく さいぎやうほうし おとこ
なりけるとき いとおしくしけるむすめ三
四ばかりなるが 大事にわづらひて かぎり
なりけるころ ゐんのほくめんのもの共 ゆみ
いてあそびけるに いさめられて 心ならず
にあそびくらしけるに わかたうはしり
きたりて みゝに物をさゝやきければ こゝろ
しらぬ人は なにともおもひも入ず さいぎやう
ほうし いまだおとこにて けんしひやうゑのぜ
うとてありけるに めを見あはせて 此こと
こそすでにうちいひて 人にもしらせず さり
けなく いさゝかのけしきも かはらざりけり
ありがたく うか/\しからぬ とぞ さいぎやう
ほうし のちに人にかたりける これ さま こそ
かはれども みな物に たえ忍ぶたぐゐなり 心
はへもて しづめぬ人は なにごともこは/\
しく けしからず よきもこと/\しく あ
しきも けちめ見ゆるなり あやしきしづ
のめなどが 物なげくこゑ けしからず侍
れ 物にたえ忍ぶたぐゐは かきつけ侍り
又いはく りよしやうぶがめ これもいゑのまど
しきをすみわびて はなれにけり りよしやう
ぶ いくほどなく みかどの師〈し〉となりて いみし
かりけるとき かのめかへりきたりて もとのごとく
あらん といふ そのとき りよしやうぶ おけをひ
とつとりいだして これに水を入よ といふ
あひだ 入つ 又 こぼせといへば こぼしつ さて も
とのやうにかへし入よ といふときに をう
な わらひて つちにこぼれぬる水の いかでか
かへし入ぬ とこたふに りよしやうぶいふは
なんぢが我に えんのつきにしこと おけ
の水を こぼしつるに おなし いまさら いかで
かへりすまん といひける これらは 物ねたみに
は侍らねども 物にこゝろえず 我こゝろの
はやりかゝるにまかせて いひふるまひなど
し まどしき世を 忍びえず こゝろみじ
かきたぐゐなり かゝれば まどしきいゑに
なりとも えんにまかせて たえ忍ふべきこと
にこそ

軽鴨の介______________________________φ(.. )
真夏の夜の悪夢、かほどに長き本文(夜)になるとは・・・。\¤\᡼\¸ 1 夜猫ランラン
どこまで内容に踏み込めるか? 仏教用語わからない〜〜。\?\᡼\? 1 五体投地〜
たえ忍んで、努力あるのみ。分割して解説入れます。\?\᡼\? 10 頑張るガエル

女郎花物語 上-21段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)〈 〉は原文にあったルビです。
                      ( )とスペースはyoshyが入れました。
女郎花物語(をみなへし ものがたり) 上

21段(花園左大臣の家に侍りける女の離別の事)

花ぞのゝさ大じんのいゑに侍りける女に
中なごんなど申けるころにや 物申
わたりけるを かれ/\になりにければ 
おもひやたえにけん さきのやましろの
かみなりけるものに物など申 と きゝ
てつかはしける
せんざいしうに      中ゐんのう大じん

  まことにや みとせもまたで 山しろの 
  ふしみのさとに くさまくらする

かくいひて侍りければ あひなく おとこに
あはずなりにける となん申つたへける
むかしの女は おとこにわかれて みとせすぎ
てならでは おとこをもち侍らぬことなれば
かくよめるなり いまは おとこにりべつし
て はんとしもまたで やがておとこをもち侍
る すゑの世には よろづむかしにかはる
ことのみおほく侍り

参考1

花園左大臣=源有仁、才も容姿も優れ、若くして詩歌管弦に堪能で「光源氏などもかかる人をこそ
       申さまほしく覚え給ひしか」(今鏡)男子で初めて「お歯黒」をし、その後公卿の間で
       流行する端緒となったという
物申わたりける=男女の仲になる
かれ/\に=離離、男女の仲が疎遠になること
中ゐんのう大じん=中院の右大臣、源雅定
みとせもまたで=三年も待たないで
あひなく=不本意ながら
りべつ=離別、離婚
はんとしもまたで=半年も待たないで

参考2

千載和歌集 巻第十五 恋歌五  中院右大臣
花薗左大臣家に侍りける女、伊与と申しけるに、また中納言なと申しけるころ、物申しわたりけるを、かれかれになりにけれは、おもひやたえにけん、前山城守なりけるものに物申すとききて、いひつかはしける/かくいひて侍りけれは、あひなくかのをとこにあはすなんなりにけるとなん

まことにや みとせもまたて やましろの ふしみの里に にひ枕する 

現代の女性の再婚禁止期間 
日本では民法733条の規定により、女性は前婚の解消又は取消しの日から6ヶ月間は結婚することができない。これは父性推定の混乱を防ぐ目的による。


最後は「伊与と申しける女」の方から、あひなく(愛無・合無)別れを突きつけました。http://ziza.es/sites/ziza/emoticons/biggrin.gif
男が女性を「ほったらかし」にするのは、失礼ですよ!花園のおとど。 http://bugu.cntv.cn/Library/ibugu/images/comment/6.gif
女の新たなる出発に、幸あれ!
           http://toyotane.sitemix.jp/a_ilst190.gif
 
軽鴨の介______________________________________φ(.. )


女郎花物語 上-20段

女郎花物語 仮名草子 内閣文庫本(古典文庫)〈 〉は原文にあったルビです。
                      ( )とスペースはyoshyが入れました。
女郎花物語(をみなへし ものがたり) 上

       20段(周防内侍と藤原忠家のおふざけの事)

イメージ 1

     すわうのないし まくらをがな と忍びやかに
     いふをきゝて 大なごんたゞいゑ これをま
     くらにとて かひなをみすの下よりさし
     入て侍りければ よめる
     せんざいしうに       すわうのないし

       春の夜の ゆめばかりなる 手枕に
       かひなくたゝん なこそおしけれ

     と いひいだし侍りければ 返しに
                   大なごん忠家

       ちぎりありて 春の夜ふかき 手枕を
       いかゞかひなき  ゆめになすべき

     むかしの人は かりそめのたはふれにも 哥
     をよみ ゆうに侍る たうせいの人ならば
     哥をばよまで いかにかひなをまくらに
     して なれ/\しきていにて侍らん

参考1
をがな=文末にあって、願望を表す。枕がほしいなぁー
大なごんたゞいゑ=藤原忠家、平安時代中期の公卿・歌人、4代あとは定家
せんざいしう=千載集雑・961、百人一首・67
すわうのないし=周防内侍、三十六歌仙のひとり「周防内侍集」
手枕=腕を枕にすることで、男女が一夜を共にする
かひなく=つまらなく、甲斐無く・かひな、掛ける
なこそおしけれ=浮き名が立つことは惜しいこと
かひなきゆめになすべき=甲斐の無い夢にするつもりは有りません、本気ですよ
かりそめのたはふれ=ちょっとしたおふざけ

参考2
女郎花物語の筆者、「今の子は哥を詠まないで、直ぐ手枕の仲になってしまう」と怒っています。

軽鴨の介は、手枕よりも膝枕の方が良いな。膝枕をがな!
耳なんかをコチョコチョと、膝の奥なんかを・・・。膝枕をがな!
いかん、かひなきゆめか!膝枕ほしき夢か!

軽鴨の介____________________________________φ(.. )

次ページに、藤原忠家の記事、アップしますよ。

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