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見ぬ世の友 仮名草子 明暦版(古典文庫)
見ぬ世の友 女部上
十段 いとをひかせて むこをとる事 事文類聚
参考1
郭元振=(656〜713年)、中国唐の将軍。名は震、字は元振。18歳で進士合格。
張嘉貞=(665〜729年)、中国唐の政治家。人、宰相。
容儀=礼儀にかなった姿・形や身のこなし、ととのった姿
みすの内=すだれの内側
恋愛結婚でも別れることがあります。
見合いで一生添い遂げる事もあります。
まして昔は顔を見ずに、嫁いで行くことがほとんどでした。
まことに男と女の出会いは、不思議ですね。
天が下の萬(よろず)の事に期あり、萬の業に時あり。
出来うれば、男女の仲に平安あれ。
くじ引きでも、良いモノを引き当てれば目っけ物。
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見ぬ世の友
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見ぬ世の友 仮名草子 明暦版(古典文庫)
見ぬ世の友 女部上
九段 壻(むこ)をゑらむ事 事文類聚
参考1
事文類聚=じぶんるいしゅう、中国の類書。170巻。宋の祝穆編。
古典の事物・詩文などを分類したもの。
類書=多くの書物から類似の事項を集めて分類し、まとめた百科辞典形式の書物。
唐の高祖=李淵(りえん)、唐朝の初代皇帝、618年5月、隋の煬帝が殺されたと知ると、
恭帝から禅譲を受けて自ら皇帝となった
竇(とう)皇后=太穆竇皇后(たいぼくとうこうごう)、唐の太宗李世民の母
参考2 Wikipediaより
父・竇毅はいつも「この娘は才能も容貌もこのとおりであり、みだりに人に嫁がせてはいけない。賢い夫を求めるべきだ」と襄陽長公主に言っていた。門の屏の間に2羽の孔雀を描き、求婚する諸公子に2本の矢を射させて、目に当てることができた者に彼女を嫁がせると約束した。射る者は数十を数えたが、みな当てられなかった。祖父の李虎の時代から費也頭と縁の深かった李淵が最後に射たところ、おのおの一目に当てたので、李淵に嫁ぐことになった。
竇(とう)皇后は、
優れた才智で夫に助言し、
内助の功を示しました。
竇皇后の死後さえも、
李淵は皇后の言葉を思い出し、
適用し地位を安泰に導き、
夫を皇帝にしました。
唐の建国後(竇皇后の死後)に
皇后に追尊されました。
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3/3全体通し(本文は前回・前々回と同じです)
見ぬ世の友 仮名草子 明暦版(古典文庫)
見ぬ世の友 女部上
八段 妻 おつとを ころさする事 左傳
参考1
鄭の?莞公=中国春秋時代初期の鄭の第5代および第9代君主
(紀元前?年-紀元前673年)
祭仲=鄭の政治家、下級役人から荘公に見出され大臣となり
鄭の繁栄をもたらした。
雍糾=祭仲の娘婿
ころしたく=?莞公は祭仲の政治力を恐れ殺したく思ったが、
逆に?莞公は主君なのに祭仲に追放されてしまう
三人ながら ともに。道にそむけり。=三人共に人倫に背いている
五倫=人の重んずべき五つの人間関係をいう。
父子の親,君臣の義,夫婦の別,長幼の序,朋友の信をいう。
孟子に由来する「父子に親あり,君臣に義あり,夫婦に別あり,
長幼に序あり,朋友に信あり」
参考2
あなたは、会社と親と夫(妻)。どちらを大切にしますか?
鄭の?莞公は、鄭の実権を握っている祭仲が、うっとうしくてなりません。そこで殺そうとして祭仲の娘婿の雍糾に「祭仲を殺せ!」と命令します。雍糾は堪えきれず妻(祭仲の娘)に話をしてしまいます。祭仲の娘はこまって、母親に相談すると、「父はこの世にたった一人ですが、夫はいくらでも代えが有りますよ」と言われ、納得して父・祭仲に大事を告げてしまいます。結果、祭仲の娘は「夫(雍糾)を殺させる事」になりました。
この話について、後の評論はこの件に関して君臣・父子・夫婦、共に道に外れてると指摘し、「三綱の道」、君臣・父子・夫婦の関係を大切にするよう勧めます。なんであれ、人倫に悖(もと)る行いは、君命であろうとも、してはいけないと言うことでしょうか。「君、君たり、臣、臣たり。父、父たり、子、子 たり。」(孔子・論語)それぞれの立場で、分を果たせということです。
今から6・70年前、戦前・戦中は、「忠」であれば、結果として「孝」となると考えられて、多くの若者が戦地に赴きました。愛する国土と家族を守るためでした。今は価値観が変わり、何より「家族」が大事とされてますが、商売をしてる家では、まだまだ「家」が大事とされることもありますね。昔の中国の儒教では、今回の話のように、「孝」が何よりも優先されました。価値観は国柄や時代と共に変わりますが、人倫に悖る行いは、してはいけません。
さて話は戻り、?莞公は君主でありながら、鄭を牛耳る大臣の祭仲によって追放されてしまいました。
似たような事例に、平重盛の迷いの言葉があります。(日本外史・巻之一源氏前記)
「忠ならんと欲すれば孝ならず
孝ならんと欲すれば忠ならず」
能・重盛から
其時重盛。一門将士に申すやう。我が身苟も。左大将に昇りしは。皇恩厚き故なれど父の恵のなかりせば。いかでかかゝる世に遇はん。然れば今の時にして恩義の高きすべらぎに。忠を尽せば孝ならず。慈愛の深きかぞいろに。孝を致せば忠ならず。さて何とせん重盛が・目前なる二道に進まんとして進み得ず。又退かん・方もなく心乱るゝばかりなり。
手強さゆえ、3日がかりになってしまいました。
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昨日の続きです。
見ぬ世の友 仮名草子 明暦版(古典文庫)
見ぬ世の友 女部上
八段-2/3 妻 おつとを ころさする事 左傳
翻刻は此処まで。 「参考」は次回に。
本当は、さぼってます。
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見ぬ世の友 仮名草子 明暦版(古典文庫)
見ぬ世の友 女部上
八段-1/3 妻 おつとを ころさする事 左傳
今日は此処まで。「続き」と「参考」も次回以降で。 3回に分けます。
本当は、調べ物の時間が掛かりそうなので。
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