十六 つると狼(おほかめ)の事
参考
のと=喉・のど
なんてふ=なんでふ事を言ふぞ、何を言うか
しやふつと=「しや」は、すばやく。
「ふつと」は、物を断ち切るさま、またその音を表す語
御はうこう=御奉公、一身をささげて尽くすこと
親切で教えたり、してあげたりして、
迷惑がられることもあります。
また、頼まれてしてあげたのに、
後で居直られることもあります。
見返りは望まない方が懸命でしょうか?
人の世に熱あれ!
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伊曽保物語
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 上
十三 商人かねをおとす公事(くじ)の事
参考
公事(くじ)=訴訟およびその審理・裁判
さん=サモス島、ギリシャの島
くわんめ=貫目、銭貨を数える単位、960文が1貫目
銀子=銀貨、お金
札・ふた=高札、触れ書
ほうひとして三分一をあたへん=褒美として1/3を与えん
然に=しかるに
ひんく=貧苦
せうらん=照覧
分明=明白、あきらか
道理をまけんも=道理を枉げんも
さすかなれは=さすがなれば、いかがなものか
なんしう=難渋、惜しんで渋る
無理=道理に沿わない、非道
守護識=守護職
理非をけつたんせん=理非を決断せん、白黒をはっきりさせよう
紀明=糺明、きゅうめい、真相を明らかにする
せいたん=誓断、誓うこと、誓約すること
きみやうしたまへ=糺明したまへ
すてに=既に・すでに、まったく
私曲=不正な手段で自身だけの利益をはかること
みたれかはし=濫りがわしい・猥りがわしい、思慮・分別がなく乱暴である
ていし=停止・ちょうじ、さしとめること
けんたん=検断、刑事上の事件を審理し判決する手続き、裁判
拾ったお金を、正直に届けた貧乏人
お礼を出し渋った、お金を落とした金持ち
裁判になり、伊曽保の名裁き
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大岡裁きの「子争い」は、母親を名乗る2人から引っぱられる子供、
痛がる子の手を放した方が実の母親という話。
元は聖書・列王第一3章の「ソロモンの裁き」が日本に伝わったもの。
3000年前の話です。
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
廿八 はい(蝿)とあり(蟻)との事
参考
はい=はえ、蝿
くわほう いみしき物=果報いみじき者、幸運な者
百官けいしやうの いたゝき=百官卿相の頂、大臣の頭に止まる
わとのはらか=我殿原(わとのばら)が、あなたたち、貴殿ら
あつはれ=天晴れ
つたなきありさま=運が悪い有様、不幸せなことよ
さたし候は=沙汰、世の評価の善悪を論じ定めると
かそ はちそなとの=蚊ぞ蜂ぞなどの
あたをもなさて=仇もなさで、悪いこともしないのに
あなつり=あなづり、あなどり、侮り
はちしめられて=恥しめられて、辱められて
わさあれは=業あれば、技術・能力があれば
かれ 又 をのれを あなつるものなり=相手を侮れば、自分にも返ってきますよ
あなづられぱっなしのトホホな軽鴨の介、
人をあなづらないような人になりたい。
____________φ(.. )軽鴨の介
胡麻の蠅(ごまのはえ)は、間違い。
護摩の灰(ごまのはい)が、正しい。
でも、通ればリーチ。OKですね。
注意:少しグロです。
アリのデスサークル
Ant Death Circles Explained
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 下
十六 鼠と猫の事
参考
何とやらん=何であろうか?
行かたしらす=行く方知らず
行衞=行方
年たけたる ねすみ=年取った鼠
ことたかし=言高し、声が高い
いたつらもの=悪者
えしき=餌食
かまひて ゆたんすな=構えて油断するな
せんき評定=詮議評定
斗=計、ばかり
すむへし といふ はつとをさためり=住むべしと云う法度を定めたり
せんかたなさに=詮方なさに、ほどこすすべがない、どうしようもない、しかたがない
たはからはや=たば(謀)からなくては
しゝたる躰=死んだふり
そらたまり=猫かぶり、空騙し
ふんかうのふた=文匣の蓋、文箱の蓋
ぬかれ・ぬかん=騙すこと
悪の道に入って罪を犯すと、
いつも「悪人だぞ」と、
後ろ指、疎まれます。
人を騙すことは、止めましょう。
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
卅六 腹と五たいの事
ある時 五たい 六こんをさきとして はらをそねんて
申けるは われらめん/\は 幼少のときより その
いとなみをなすといへとも 件のはらといふものは
わかうより 終になす事なくて あまつさへ われら
を めしつかふ わさを なんしける 言語たうたん き
つくわいの したいなり いまより以後 かのはらに
したかふへからす とて 五三日は 五たいろつこん 何
事もせす しよくしをも とゝめて おるほとに 初は
はら一人のなんきとそ みえける かくて日數 経に
けるほとに なしかは よかるへき 五躰ろつこん めい
はくして つゐに くたひれきはまる こんきうするに
およひて もとのことく はらにしたかふへし といふ
そのことく 人としても 今まて したしき中を すてゝ
したかふへきものに したかはされは 天道にもそむ
き にんあひにも はつれなんす かるか故に ことわさ
に云 鳩をにくみ まめつくらぬ とかや
参考
五たい=身体の五つの部分、頭・首・胸・手・足、または筋・血脈・肌肉・骨・皮
六こん=六根、感覚や意識を生じ、それによって迷いを起こさせる原因となる六つの器官
そねんて=嫉(そね)んで
言語たうたん=言語道断、とんでもないこと、深遠な真理はことばで説明できないこと
きつくわいの したいなり=奇っ怪の次第なり
五三日=ごさんにち、数日
しよくしをも とゝめて=食事をも止めて
なんき=難儀
なしかは=なじかは、どうして・なぜ、疑問や反語の意を表すのに用いる
天道=天然自然の道理、天の道、天理
にんあひ=人愛、人倫のまじわり、人づきあい
鳩をにくみ まめつくらぬ=鳩が豆をついばむのを嫌って、豆を作らないの意
久しぶりの仮名草子「伊曽保物語」です。
1月20日以来です。
錦絵の「伊蘇普物語」、絵がもう無いので、
仮名草子「伊曽保物語」再開です。
「従うべき者に、従う」という、道理を説いています。
従順という特質は、美徳ですが、
現代は少し軽視されていますね。
反抗の方がカッコイイ??
では、良い事柄に「follow」しましょう!
http://messenger.live.jp/emoji/zukan/images/sm_emo_k.gif山の神に従順__________φ(.. )軽鴨の介
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