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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
卅七 人とろは(驢馬)の事
ある人 馿馬に荷を おほ(負)せてゆくに 此ろは やゝもす
れは 行なつむ事有けり この人 きつくわい(奇怪)なり
とて いたくむち(鞭)を おほ(負)せけれは ろは 申けるはかゝる
うきめにあはんよりは しかし たゝし(死)なはや とそ申
ける かの人 なをいたくいましめて おひやるほとに
行つかれて つゐに命 おは(終)りぬ かの人 こゝろに思ふ
やう かゝる しゆくせ(宿世)つたなき物をは そのかは(皮)まて
も う(打)ちいましめて とて 太皷に はりてはち(枹)をあて
けり 其ことく 人の世にある事も いさゝかのなん
かん(難艱)なれはとて し(死)なんとねか(願)ふへからす なにしか
命のおはりをまたす 身をなけなんどする事は いた
つてふかき罪科たるへし これをつゝしめ
参考
行なつむ=行なづむ、行き悩む
しかし=如かじ、いっそのこと、に越したことはあるまい
いましめる=罰する、こらしめる
宿世つたなき物=つまらない考えをする者
なにしか=どうして・・・なのか、なぜ・・・か
Donkey abuse(ロバの虐待)
恥の多い人生でも、生き残った者の勝ちです。
それにしても恥の多い人生です。トホホ!
_______________φ(.. )軽鴨の介
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伊曽保物語
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 下
参考
かまん(我慢)おこし=七慢の一。実際には存在しない我が自己の中心にあると考え、
それを根拠として行動する思い上がった心、おごり高ぶり
まとひて=まとわりついて
いましめて=縛めて、ひもなどでしばって
ボンビーのくせに、背伸びしてブランドで飾っている貴女。
身動き出来なくなりますよ〜〜。
_____________________φ(.. )軽鴨の介
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
十九 きつねとわしの事
ある時 わし我子のえしき(餌食)と なさんかため 狐の子を
うは(奪)ひとつて とひさりぬ きつね天にあふき地にふ
して なけきかなしむといへとも そのかひ(甲斐)なし きつ
ね心に思ふやう いかさまにも たか(鷹)のあた(仇)には煙に
しく事なし とて 柴といふ物を わしのす(巣)のもとに
あつめて 火をなんつけけれは 鷲の子 ほのを(焔)のうちに
かなしむありさま 誠にあはれにみえける その時 鷲
千たひ(度)かなしめ共 かひなし つヰにや(燒)きおとされ
て たちまちきつねのために 其子をくらはる そのこ
とく 當座我かつて(勝手)なれはとて しもさまのものに あた(仇)
をなしをく事なかれ 人の思ひのつも(積)りぬれは つヰ
には いつくにかのかるへき たかき堤もありのあな
よりくつれはし(始)むる となんいひける
参考
鷲・鷹=比較的大きいものをワシ(Eagle)、小さめのものをタカ(Hawk)と
呼び分けているが、明確な区別ではなく
慣習に従って呼び分けているに過ぎない。
當座我勝手=その時だけ都合が良い
しもさまのもの=下様・下方の者、下賤な者←→上様(かみざま)
たかき堤もありのあなよりくつれ始むる=蟻の一穴、
韓非子「千丈之堤、以螻蟻之穴潰」
拉致問題、他人事にしないでください。我が身に降り掛かってきますよ。
________________________φ(.. )軽鴨の介 http://nevsedoma.com.ua/nevsedoma.com.ua/engine/data/emoticons/crying2.gif
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
卅四 かのしゝの事
あるとき かのしゝ 河のほとりにいてゝて 水をのみ
ける時 汝か つの(角)ゝ かけ(影)水にうつて見えけれは 此つの
のありさまを見て さてもわかいたゝきけるつのは
萬のけたものの中に 又ならふ物あるへからす と
かつは かうまん(高慢)のおもひをなせり 又 わか四つ足の
かけ(影)みつそこ(水底)にうつ(映)て いとたよりなくほそくして
しかもひつめ(蹄)二つにわれたり 又 しゝ心に思ふ
やう つのは めてたふ侍れと わか四つの足はう
とましけなり と思ひぬる所に ころ(頃)より人の聲ほの
かに聞え 其外犬の聲もしけり 是によて かのしゝ
山中ににけ入 あまりに あはてさはく程に ある木の
またに をのれかつの(角)をひきかけて したへふらりと
さかりにけり ぬ(拔)かん/\とすれともよしなし しゝ
心に思ふやう よしなきたゝいまのわか心や いみし
くほこりけるつのも 我 あとになつて うと(疎)んして 四
つの えた(枝・肢)こそ我たすける物を と ひとりことして
思ひたへぬ そのことく 人もまた是にかはらす いつ
きかしつきける物は あた(仇)となつて うと(疎)んし しり
そ(退)けぬるものは 我たすけとなる物を と こうくわい(後悔)
する事 これありける物なり
参考
かのしゝ・しゝ=鹿
ころ(頃)より=頃ほひより、ちょうどその時、岩波版は「心より」
追加:仁勢物語(第22段)に、「かのしゝ」出て来ます。「しし」は、肉。
得意分野で失敗する事ってあります。思い上がらず謙虚に。
見事な角といえば、「せんとくん」には、見事な角が生えてましたね。
キモイキャラクターとして随分揉めましたが、
揉めて宣伝になったという意味では、大成功でした。
でも「角を出す」の意味は、嫉妬する。焼きもちを焼く。角を生やす。
角を生やした女性はちょっと・・・_____________________φ(.. )軽鴨の介
角を生やさせる事するから悪いんでしょうか?
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伊曽保物語 仮名草子 古活字本 国立国会図書館蔵本影印(勉誠社)
伊曽保物語 中
「石見銀山 ねづみとり・猫いらず」売り、猫背で、ガキ共にからかわれています。
いたづらもの=鼠のこと、江戸末期「ねずみ取り薬の行商人の売り声から」ネズミの別名。
文字が見えにくいので誤刻、お許しを。
伊曽保は、窮地に立ったとき、言い訳してジタバタしてもダメって事です。http://www.alrincon.com/foro/images/smiles/28.gif
「鼠のわな」ついでに、「石見銀山 ねづみとり」も、紹介です。
______________________________________φ(.. )軽鴨の介
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