伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

古典文学

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         大森彦七盛長     歌川国貞画 大英博物館蔵

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後小松院の北面の士也 足利直義に属ひ
勇力五十人に對す 其頃洛中に鬼女出て
人を悩すと聞て好て夜行をなし路に病女ある
故背に負て往に重ゆゑ一刀に切拂へば鬼女なりしとかや

大森彦七は、愛媛県砥部町の住人。砥部焼で有名な所です。下の絵は、月岡芳年

太平記
太平記巻第二十三
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暦応五年の春の比、自伊予国飛脚到来して、不思議の註進あり。其故を委く尋れば、当国の住人大森彦七盛長と云者あり。其心飽まで不敵にして、力尋常の人に勝たり。誠に血気の勇者と謂つべし。去ぬる建武三年五月に、将軍自九州攻上り給し時、新田義貞兵庫湊河にて支へ合戦の有し時、此大森の一族共、細川卿律師定禅に随て手痛く軍をし、楠正成に腹を切せし者也。されば其勲功異他とて、数箇所の恩賞を給りてんげり。此悦に誇て、一族共、様々の遊宴を尽し活計しけるが、猿楽は是遐齢延年の方なればとて、御堂の庭に桟敷を打て舞台を布、種々の風流を尽さんとす。近隣の貴賎是を聞て、群集する事夥し。彦七も其猿楽の衆也ければ、様々の装束共下人に持せて楽屋へ行けるが、山頬の細道を直様に通るに、年の程十七八許なる女房の、赤き袴に柳裏の五衣著て、鬢深く削たるが、指出たる山端の月に映じて、只独たゝずみたり。彦七是を見て、不覚、斯る田舎などに加様の女房の有べしとは。何くよりか来るらん、又何なる桟敷へか行らんと見居たれば、此女房彦七に立向ひて、「路芝の露払べき人もなし。可行方をも誰に問はまし。」とて打しほれたる有様、何なる荒夷なりとも、心を不懸云事非じと覚ければ、彦七あやしんで、何なる宿の妻にてか有らんに、善悪も不知わざは如何がと乍思、無云量わりなき姿に引れて心ならず、「此方こそ道にて候へ。御桟敷など候はずば、適用意の桟敷候。御入候へかし。」と云ければ、女些打笑て、「うれしや候。さらば御桟敷へ参り候はん。」と云て、跡に付てぞ歩ける。羅綺にだも不勝姿、誠に物痛しく、未一足も土をば不蹈人よと覚へて、行難たる有様を見て、彦七不怺、「余に露も深く候へば、あれまで負進せ候はん。」とて、前に跪たれば、女房些も不辞、「便なう如何が。」と云ながら、軈て後ろにぞ靠ける。白玉か何ぞと問し古へも、角やと思知れつゝ、嵐のつてに散花の、袖に懸るよりも軽やかに、梅花の匂なつかしく、蹈足もたど/\しく心も空にうかれつゝ、半町許歩けるが、山陰の月些暗かりける処にて、さしも厳しかりつる此女房、俄に長八尺許なる鬼と成て、二の眼は朱を解て、鏡の面に洒けるが如く、上下の歯くひ違て、口脇耳の根まで広く割、眉は漆にて百入塗たる如にして額を隠し、振分髪の中より五寸許なる犢の角、鱗をかづひて生出たり。其重事大磐石にて推が如し。彦七屹と驚て、打棄んとする処に、此化物熊の如くなる手にて、彦七が髪を掴で虚空に挙らんとす。彦七元来したゝかなる者なれば、むずと引組で深田の中へ転落て、「盛長化物組留めたり。よれや者共。」と呼りける声に付て、跡にさがりたる者共、太刀・長刀の鞘を放し、走寄て是を見れば、化物は書消す様に失にけり。

源氏大鏡

                   源氏大鏡

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光けんしの物語のおこりは
むら上天皇の御むすめ・おほさい
院と申けるより・一条院の后・上
東門院へ・御せうそこあり・春の
日つれ/\に侍るに・さるべきもの
かたりはゝたまはらんと申させける
に・女院式部と申女房を召て
越前守
為時か女也 いかなるをかまいらすべき
とおほせられあはするに式部申
さく・おちくぼ・岩屋などは・あまり
めなれてめつらしげなくや侍らん
新しく作り出して御覧せさ

け=希  の=能  の=乃  お=於  は=盤
す=春  ほ=本  り=里  つ=徒  れ=連
に=尓  さ=佐  も=毛  か=可  た=堂
式部=紫式部
変体仮名を学ぶ

源氏大鏡は源氏物語の梗概書。室町時代初期の成立とみられている。
日本文学において何も指定せずに「梗概書」というときには源氏物語の梗概書のことを指す。

平家物語

               平家物語

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平家巻第一
 てん上のやみうち

 きおんしやうしやのかねのこゑ しよきやうむしやうののひゝきあり
 しやらさうしゆの花の色 せいしやひつすいのことはりをあらはす
 おこれるものもひさしからす たゝ春の夜の夢のことし たけき
 ものもつゐにはほろひぬ ひとへにかせのまへのちりにおなし 
 とをくいてうをとふらへは しんのてうかう かんのわうまう りやう
 のしうい たうのろくさん これらはみな きうしゆ せんわうのまつり
 ことにもしたかはす たのしみをきはめ いさめをもおもひいれす てん
 かのみたれむ事をさとらすして みんに(か)んのうれふるところを

 国立国会図書館本複製

 平家琵琶(琵琶で伴奏する日本の伝承文化)では「沙羅双樹」を
「しゃらそうじゅ」と読むときには「盛者必衰」を「じょうしゃひっすい」と読み、
「さらそうじゅ」と読むときには「せいじゃひっすい」と読むとされている。

 どっちでも良いけど、この本では、「しゃらさうじゅの花の色 せいじゃひっすい」です???
 テンコシャンコだな!

御曹司島わたり

         御曽子しま渡(御曹司島わたり)

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さる程に御ざうし。ひでひ
らをめされて。みやこへのぼる
べきやうをとはせたまへば。
ひでひらうけ給り。日本国
は神国にてましませば。もの
のふのてがらばかりにては成が
たし。是よりもほくしうに、
一つの国有。ち嶋とも。ゑぞがし
まとも申。そのうちにき
けんじやうの都有。其わう
の名をば。かねひら大王と申
けり、かのだいりにひとつのま
き物有。其名を大日の法

に=尓  を=越  れ=連  へ=邊  た=多
は=者  け=遣  は=盤  の=乃  ふ=婦
か=可  し=志  ゑ=恵  に=耳  け=介
わ=王  の=農
御曹司=勿論、義経ですよ。民間伝承では、モンゴルまで??

「平泉の文化遺産」が世界文化遺産に登録されました。
良かったですね。記念して「御伽草子・御曹司島わたり」です。
変体仮名を学ぶ-12

古今和歌集 仮名序

古今和歌集 仮名序 Kokin Wakashu
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やまとうたは 人のこころをたねとして よろつ
のことのはとそなれりける 世中にある人 こと 
わさ しけきものなれは こゝろにおもふことを 見る
もの きくものにつけて いひいたせるなり 花に
なくうくひす みつにすむかはつのこゑをきけ
は いきとしいけるもの、いつれか哥をよまさりける 
ちからをもいれすして あめつちをうこかし
めに見えぬ おにかみをも あはれとおもはせ おとこ

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た=多  た=堂  つ=川  は=者  り=里  け=遣
し=志  な=奈  お=於  を=越  せ=世  す=寿
ゑ=恵  か=可  ま=満  め=免  せ=勢
 変体仮名を学ぶ-10         Wiki文法練習中

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