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秋風は気色吹くだに悲しきに
秋風は 気色ふくだに かなしきに
かきくもる日は いふかたぞなき
野分(台風)めいて雨など降るので、いつもより心細く空を眺めていると、
(宮様から)御文がありました。よく心得ている様子(思知顔)で、
日頃の罪(ご無沙汰の薄情)を許してと、
逢えないので嘆きつつ秋の空を眺めていると、
雲が打ち騒いで風が激しく吹いています。
逢いたくて心まで打ち騒いでおります。
(和泉式部の)返し
秋風はチョット吹くだけでも悲しいのに、
かき曇る日には言う方も無いほどさみしいです。
心細いので逢いに来てください・・・。
思知顔・おもひしりがほ=いかにも知っているというような様子。心得顔。
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古典文学
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今日、珍しい文字を解読出来ました。
実はこの文字、何日も読めずに苦しんでいました。
やっと読めたんです。
こんな文字です。
・・・・・・このゆへに りう
しゆ
ゴシック体で大きくすると、
この文字は、当用漢字にも有りません。
漢和辞典にも載っていません。
その「草冠」を縦に並べて1文字にして、「ぼさつ」と読ませます。
この文は、「龍樹菩薩」の事が書いてありました。
このような文字は、「抄物書き」と言うそうです。
どうやら空海・弘法大師が唐からこの書き方を持って帰って来たそうです。
調べていくと、「抄物書き」の文字はまだありました。
現代では、「ネ」+「申」で「神」と表す、文字打ち遊びが有りますね。
また、ギャル文字
携帯やPCで文字を分解・変形させて文字を表現することがあります。
「おはよう」→「 ぉ レよ ょ ぅ 」
「おもしろ」→「 ぉ も ι з 」
古典からも、若い人達からも、
学べることはたくさん有りますね。(^_^;)
\(^O^)/ (-.-#) m(__)m
こうした顔文字も、現代の「抄物書き」の発展系なのかも知れません。
頭を柔らかく「 ゃ ゎ ら カゝ < 」
関連項目「合字」
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古今和歌集 物名 436
さうひ つらゆき
我はけさ うひにそみつる 花の色を
あたなる物と いふへかりけり
そうび(薔薇) 貫之
我は今朝(けさ) 初(うひ)にぞ見つる 花の色を
婀娜(あだ)なる物と いふべかりけり
けさ=今朝
うひ=初めて
さ うひ=そうび・薔薇、
「けさ うひ」の中に「今朝と薔薇そして初」の3つの意味が含まれる。
あだなる物=婀娜なる物、艶(なま)めかしい物
古来、日本にはノイバラなどが自生していましたが、
万葉の時代は「棘原・うばら(いばら)」「宇萬良・うまら」と出て来ます。
トゲの有る低木を指していました。
「初(うひ)にぞ見つる」と、有ります。
平安時代、薔薇が唐から入ってきて「そうび」を初めて見たと、
貫之が言ったのかも知れません。
それまでの「ノイバラ」などと違う「薔薇」。
「梅」が唐から入ってきて珍重されてのと同じように、
貫之は「そうび・薔薇」という舶来品を初めて見て、
感動したかも知れません。大輪の薔薇は色っぽいからね。
源氏物語・少女
卯の花の垣根ことさらにしわたして、昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、苦丹などやうの花、
草々を植ゑて、春秋の木草、そのなかにうち混ぜたり。
参考:長春薔薇、庚申薔薇
yoshyが撮った花そうび
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和歌威徳物語 鴨長明
和歌威徳物語 上一
神感
哥の徳にて神明空を晴し給ふ事
鴨の長明=かものながあきら(ちょうめい)、方丈記・無名抄の作者。
賀茂御祖神社の神事を統率する鴨長継の次男。
道心者=仏道に帰依した人
法楽=神仏の前で読経、奏楽などをして神仏を楽しませることをいう。
ここでは賀茂神社神社で和哥を奉納すること。
国助=津守国助・つもりのくにすけ、摂津住吉神社(大阪府)神主。
もうじき十五夜(中秋の名月)ですね。
今年は、9月19日(木)ですよ。
皆さんの所では、どんな風習があるのでしょうか?
お供えなど、教えてください。
私の実家では、「十五夜」は、
してはいけないと、言い伝えられてきました。
だから「十五夜」は、したこと無い。
理由は、この日に攻め落とされたそうだ。
油断していたんだね。
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無名抄 鴨長明
道因(ゐん) 哥に志深(こころざし ふかき)事
無名抄=鴨長明による鎌倉時代の歌論書。
道因入道=俗名:藤原敦頼、千載集に二十首もの歌を採られた。
清輔朝臣=藤原清輔(きよすけ)、平安後期の歌人・歌学者。顕輔(あきすけ)の子。
六条家の中心人物で、俊成と並び称された。
判者=歌合わせの勝敗を判定する判者
講師(こうじ)=宮中の歌会、歌合で、詩歌を詠み上げる役。
千ざいしゆ=千載集、平安末期の勅撰和歌集。八代集の第七。
好きなことに、一生懸命。
この ひたむきな姿は、現代でも心を打ちます。
好きこそものの上手なれ。
何でも良いから、コツコツと精進しましょう。
有名にならなくても、お金持ちにならなくても、
好きなことを楽しめたら、
充実した人生に成ることでしょう。
おまけ:千載集の道因法師の哥で、気になった哥。
述懐哥とてよめる 道因法師
いつとても 身のうきことは かはらねど 昔は老を歎やはせじ
いつの時でも「憂き事・つらい事」は、変わらず有ったけど、
若かった昔は、「老い」を歎きはしなかったよ。
こうした哥がビシビシ入ってくるとは、
yoshyも年を取ったのかなぁ〜??
道因法師は、百人一首にも出てくるので、
また、近いうちに登場する予定です。
坊主めくりのお方でした。(笑)
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