伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

古典文学

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秋風は気色吹くだに悲しきに

秋風は 気色ふくだに かなしきに
かきくもる日は いふかたぞなき
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つごもりかたに 風いたくふきて のわき(野分)
だちて 雨などふるに つねよりも もの
心ほそくてながむるに 御ふみあり れいの
おもしりがほに の給はせたるに 日ごろの
つみ(罪)も ゆるしきこえぬべし
  なげきつゝ 秋のみ空を ながむれば
  雲うちさわぎ 風ぞはげしき
御かへし、
  秋風は 気色ふくだに かなしきに
  かきくもる日は いふかたぞなき
げにさぞあらむかしとおぼせど れいの
ほどへぬ

野分(台風)めいて雨など降るので、いつもより心細く空を眺めていると、
(宮様から)御文がありました。よく心得ている様子(思知顔)で、
日頃の罪(ご無沙汰の薄情)を許してと、
  逢えないので嘆きつつ秋の空を眺めていると、
  雲が打ち騒いで風が激しく吹いています。
  逢いたくて心まで打ち騒いでおります。
(和泉式部の)返し
  秋風はチョット吹くだけでも悲しいのに、
  かき曇る日には言う方も無いほどさみしいです。
  心細いので逢いに来てください・・・。

思知顔・おもひしりがほ=いかにも知っているというような様子。心得顔。

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秋は人恋しいですね。
まして台風の時など、愛する人が傍にいて欲しい。
だから早く逢いに来てください・・・。
男は「思知顔・おもひしりがほ」で、
やさしい心遣いが必要です。

「和泉式部日記」ぜひ機会があったら読んでください。

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珍しい文字を解読

今日、珍しい文字を解読出来ました。
実はこの文字、何日も読めずに苦しんでいました。
やっと読めたんです。

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こんな文字です。

・・・・・・このゆへに りう
しゆイメージ 2・・・・・・・・・・

ゴシック体で大きくすると、イメージ 3

この文字は、当用漢字にも有りません。
漢和辞典にも載っていません。

イメージ 4「菩薩」と読みます。菩薩の2文字は、両方とも「草冠」です。
その「草冠」を縦に並べて1文字にして、「ぼさつ」と読ませます。
この文は、「龍樹菩薩」の事が書いてありました。

このような文字は、「抄物書き」と言うそうです。
どうやら空海・弘法大師が唐からこの書き方を持って帰って来たそうです。

調べていくと、「抄物書き」の文字はまだありました。

イメージ 5

現代では、「ネ」+「申」で「神」と表す、文字打ち遊びが有りますね。
また、ギャル文字
携帯やPCで文字を分解・変形させて文字を表現することがあります。
  「おはよう」→「 ぉ  レよ  ょ  ぅ  」
  「おもしろ」→「 ぉ も ι  з  」

古典からも、若い人達からも、
学べることはたくさん有りますね。(^_^;)

\(^O^)/ (-.-#) m(__)m 
こうした顔文字も、現代の抄物書き」の発展系なのかも知れません。
頭を柔らかく「 ゃ  ゎ ら カゝ  < 」

関連項目「合字」

そうび(薔薇)

古今和歌集 物名 436 

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     さうひ   つらゆき

  我はけさ  うひにそみつる  花の色を  
     あたなる物と  いふへかりけり



     そうび(薔薇)   貫之
   
  我は今朝(けさ) 初(うひ)にぞ見つる 花の色を 
      婀娜(あだ)なる物と いふべかりけり


けさ=今朝
うひ=初めて
さ うひ=そうび・薔薇、
  「けさ うひ」の中に「今朝と薔薇そして」の3つの意味が含まれる。
あだなる物=婀娜なる物、艶(なま)めかしい物



私は今朝、初めて「そうび・薔薇」というものを見たが、
花の色は艶めかしいものと言うべきものだった。

古来、日本にはノイバラなどが自生していましたが、
万葉の時代は「棘原・うばら(いばら)」「宇萬良・うまら」と出て来ます。
トゲの有る低木を指していました。

「初(うひ)にぞ見つる」と、有ります。
平安時代、薔薇が唐から入ってきて「そうび」を初めて見たと、
貫之が言ったのかも知れません。
それまでの「ノイバラ」などと違う「薔薇」。
「梅」が唐から入ってきて珍重されてのと同じように、
貫之は「そうび・薔薇」という舶来品を初めて見て、
感動したかも知れません。大輪の薔薇は色っぽいからね。

源氏物語・少女
卯の花の垣根ことさらにしわたして、昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、苦丹などやうの花、
草々を植ゑて、春秋の木草、そのなかにうち混ぜたり。

参考:長春薔薇、庚申薔薇
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yoshyが撮った花そうび
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和歌威徳物語 鴨長明

和歌威徳物語 鴨長明

和歌威徳物語 上一
 神感

哥の徳にて神明空を晴し給ふ事

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鴨の長明と きこえしは 無二の道心者にて 又和哥
のみち いとめでたかりき 八月十五夜に 雨ふり
月くもれは 祈祷ありて 哥をよみ 法楽すれは 其哥
の ほまれによりて 空晴(れ) 月清らかなりと いへり
あるとし 八月十五夜に 月くもりて 明らかなら
ざりければ 鴨の神主 長明が哥に

  (き)はらへ わがかもの山の 嶺のあらし
  こはなをざりの 秌(秋)のそらかは

此哥よむと ひとしく 空晴 千里の外までも
くもりなかりきと 又九月十三夜の 月くもらん
と しけるに 住吉の神主 国助が よめる哥

  よしくもれ くもらば月の 名をたてん
  我身ひとつの 秋のそらかは

と 讀たりければ かくさんと せし雲 ぜん/\と 消
うせて 碧空 明々としたり まことに 仏神 感
應ましますこと 和哥に すぐるゝは あるべ
からず

鴨の長明=かものながあきら(ちょうめい)、方丈記・無名抄の作者。
  賀茂御祖神社の神事を統率する鴨長継の次男。
道心者=仏道に帰依した人
法楽=神仏の前で読経、奏楽などをして神仏を楽しませることをいう。
  ここでは賀茂神社神社で和哥を奉納すること。
国助=津守国助・つもりのくにすけ、摂津住吉神社(大阪府)神主。


もうじき十五夜(中秋の名月)ですね。
今年は、9月19日(木)ですよ。
皆さんの所では、どんな風習があるのでしょうか?
お供えなど、教えてください。

私の実家では、「十五夜」は、
してはいけないと、言い伝えられてきました。
だから「十五夜」は、したこと無い。
理由は、この日に攻め落とされたそうだ。
油断していたんだね。


無名抄 道因

無名抄  鴨長明

道因(ゐん) 哥に志深(こころざし ふかき)

あらすじ:
道因入道さん、83歳で出家。哥(うた)にかける執念は、凄まじいモノでした。
住吉神社へ和哥が上達するように毎月、お参りをしていたそうです。
ある時、歌合わせで自分の哥が負けたので、
判者の元へ行き、泣いて恨み言を言うほどでした。
90歳ごろは、この時代では、とてつもなく長生きですが、
耳も遠くなったので、歌を詠み上げる講師(こうじ)の座の直ぐ近くに陣取り、
熱心に耳を傾けていたんです。
道因入道さんの死後、千載和歌集に18首入撰させたところ、
道因入道さんが夢に現れて、泣いて喜んだので、
撰者(藤原俊成)は、「あわれがりて」、さらに2首加えて、
20首を入撰させたとのこと。よかったね〜。

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此道に心ざしふかゝりし事は。道因入道なら
びなき物なり。七 八十になるまで。秀歌 よ
ませたまへと いのらんために。かちより。すみよ
しへ 月まうで したる。いと ありがたき事也。
ある哥合に 清輔朝臣 判者゛にて。道因が哥を
まかしたりければ。わざと判者のもとに まう
でゝ まめやかになみだをながしつゝ。なきうらみ
ければ。亭主 いはんかたなく。かばかりの大事に

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こそ。あはざりつれ とぞ かたられける。九十ばかりに
なりて。みゝなども おぼろなりけるにや。會の
時は。ことさら講師(こうじ)の座の きはに わけよりて
わきもとに つとそひゐて。みつ わさせる すがたに。
みゝを かたぶけつゝ。他事なく きゝけるけしき
など。なをざりの事とは見えざりき。千ざいしゆ
えらはれ侍し事は。かの入道 うせてのちの事
なり。されど なきあとにも。さしも みちに心ざ
し ふかゝりし物也とて。後して十八首を いれ
られたりけるに ゆめの中に きたりて。なみだ
を ながしつゝ。よろこびを いふと見給たりければ
ことに あはれがりて。いま二首を くはへて。廿首に
なされたりけるとぞ。しるし侍る事にこそ


無名抄=鴨長明による鎌倉時代の歌論書。
道因入道=俗名:藤原敦頼、千載集に二十首もの歌を採られた。
清輔朝臣=藤原清輔(きよすけ)、平安後期の歌人・歌学者。顕輔(あきすけ)の子。
  六条家の中心人物で、俊成と並び称された。
判者=歌合わせの勝敗を判定する判者
講師(こうじ)=宮中の歌会、歌合で、詩歌を詠み上げる役。
千ざいしゆ=千載集、平安末期の勅撰和歌集。八代集の第七。


好きなことに、一生懸命。
この ひたむきな姿は、現代でも心を打ちます。
好きこそものの上手なれ。
何でも良いから、コツコツと精進しましょう。
有名にならなくても、お金持ちにならなくても、
好きなことを楽しめたら、
充実した人生に成ることでしょう。

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おまけ:千載集の道因法師の哥で、気になった哥。

  述懐哥とてよめる    道因法師

いつとても 身のうきことは かはらねど 昔は老を歎やはせじ

いつの時でも「憂き事・つらい事」は、変わらず有ったけど、
若かった昔は、「老い」を歎きはしなかったよ。

こうした哥がビシビシ入ってくるとは、
yoshyも年を取ったのかなぁ〜??
イメージ 4


道因法師は、百人一首にも出てくるので、
また、近いうちに登場する予定です。
坊主めくりのお方でした。(笑)



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