伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

皇軍艦

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終戦記念特集 観世流新曲「皇軍艦」大成版謡本

yoshy前書き m(__)m
戦時下に作られ、戦時下で上演された「能・『皇軍艦(みいくさぶね)』」。
消し去るには勿体ない作品。歴史の証拠です。
当時、東亜(東アジア)は米・英・オランダ・仏によって、多くの国々が植民地化されていた中で、能・狂言の世界からも、「東亜の諸國をば。劔を以つて奪ひ取り。無辜の民の血を啜り。不正の富を築く事既に百年に餘りぬ。悪逆無道の限り。天人の共に宥さぬ所なり」と、大東亜解放のために敢然と立ち上がって行く皇軍の姿を謡いあげたことは、称賛すべきもので決して恥ずべきものではありません。しかしながらWeb上で載せている所が今まで皆無と思われるので、この機会にぜひ読んで欲しいと思っています。

「皇軍艦(みいくさぶね)」戦時下の昭和18年に作られた新作能。
作詞-佐古小尉 作曲-観世華雪 能-四番目 時節-四月 所-南海

 本曲は、帝國海軍潜水艦佐古小尉の原作を、大本營海軍報道部の委嘱により、謡曲化し「皇軍艦」と題して發表した當流新曲である。・・・本曲の狙ひは、大東亞戰爭に對する日本の根本理念を明示し、敵國米英の非道を糺彈し、大東亞十億の民族の爲に蹶起した皇國の正義を昂揚するにある。・・・

シテ 赤道神
ツレ 艦長
ツレ 航海長
ツレ 砲術長
ツレ 甲板士官
ツレ 士官(二・三人)
ツレ 龍神
間狂言 下士官

皇軍艦(ミイクサブネ)

一セイ:
大君の。みことかしこみ征く艦(フネ)の。
心やいとゞ。勇むらん

名ノリ 艦長:
これは大日本帝國軍艦の艦長にて候。
さてもこの度世界平和の敵。米英
討伐の詔勅(ミコトノリ)を賜はり。喜びの色をなし。
急ぎこれより大東亜海へ赴き候

サシ:
ほの/\゛と櫻に霞む朝ぼらけ。
瀬戸の浮島うち過ぎて。屋島の
浦の夕月夜

下歌 ツレ四人同:
千鳥にそよぐ
(ヨシ)の葉の足摺崎の送り波

上歌: 
海原や。黒潮躍る日向路を。黒潮
躍る日向路を。越えつゝ行けば
雲の波。跡はる/\゛と蓬莱の頂
白き雪の色。新附の島は群鳥の。
水に浮かめる姿かな。沈む夕日に
緑濃き。呂宗(ルソン)の島を後に見て。
茜色なす波の面。水の空なる
赤道の。邊(ホトリ)に早く。着きにけり
はや赤道に着きにけり

艦長:
急ぎ候程に。これははや赤道に
着きて候。いざこれより艦(カン)を南海に
進め。出没の敵艦を索(タヅ)ねばやと
存じ候。いかに誰かある

甲板士官:
御前に候。

艦長:
赤道に着きてある間。赤道祭の
用意を仕り候へ。

甲板士官:
畏って候。
いかに誰かある。急ぎ祭壇を設け
供物を調へ候へ。

艦長上 サシ:
それ古(イニシエ)より赤道には。赤道神を
始めとし。恒沙(ゴオシャ)の諸神ましまして。
邪悪を懲らしめ顯正(ケンセイ)の。誓ひを現し
おはします

地:
道義に逆らふ者
あらば

艦長:
颱風(ハヤテ)を起し潮を沸かせ

地:
怒濤に大船(タイセン)を翻弄し。神威の程を
示し給ふ。あらたなりける事どもかな

上 シテ:
そも/\これは。天地開闢の初めより。
地球に南北の別(ベツ)を分つ。赤道神とは。
我が事なり。

地 ノル:
天地の均衡
よろしきに保ち

シテ:
墨縄規矩(ボクヂョオキク)の。
法を定め

地:
四季折節の寒暖を
司り。有情非情を。育むなり。

シテ 上 クリ:
それ大日本は神国たり。

地:
(カミ)に萬世
一系の天皇(スメロギ)を戴き奉り。下(シモ)に忠誠
勇武の國民ありて。金甌無缺(キンノオムケツ)(ユル)ぎなし

シテ サシ:
然るにかの米英は。東洋制覇の
非望を抱き

地:
日本の與へし好誼を
(ナミ)し。軍備の縮少を強い。對日包圍
の陣を固め。帝國の存立を。危くす

クセ:
されば。東亜の諸國をば。劔(ツルギ)
以つて奪ひ取り。無辜の民の
血を啜り。不正の富を築く事
既に百年に餘りぬ。悪逆無道の
限り。天人(テンジン)の共に宥(ユル)さぬ所なり

シテ 上:
いま日本は大東亜

地:
十億の民を
救わんと。干戈を執りて立ち。悪鬼
外道を撃滅し萬邦に。處を得しめん。
大御心を旨(ムネ)として。天地を貫く
聖戦の道ぞゆゝしき

シテ:
こゝに日本の軍艦(イクサブネ)。萬里の波濤を
凌ぎつゝ。敵を覓(モト)めて航行す

上:
いかに下界の龍神確かに聞け。震天
動地の暴風雨を起し。彼等が武勇を
試みよ

地 ノル:
一天俄かに鳴動して

地 上〔早笛〕:
一天俄かに鳴動して。電光雷鳴
虚空にとゞろき。黒雲立ち籠め
潮は渦巻き。龍巻は天柱に昇り。
山なす怒濤は舳(ヘサキ)を噛めば。艦(フネ)
揉まれて木の葉の如く。行くべき
様こそ。なかりけれ

砲術長:
あら凄しの波風や。こはそも何の故
やらん

航海長:
此處は名に負ふ難海
なれば。變化の所行と覚えたり

砲術長:
いでこの上は大砲を打ち。寇(アダ)なす
變化を拂ふべし

艦長:
暫く。この赤道は
神域なれば。變化の事はあるべからず。
これも神慮と覚えたり。いで/\
供物を捧げつゝ。神(シン)をすゞしめ奉らん。

カゝル 上:
それ一颯の風一過の雨。これみな
神慮にあらざるなし。世界の
平和をうち建てん。聖戦に出づる
我等をば。いかでか阻み給ふらん。
波浪を鎮め行く手を守り。戰の
冥利あらしめ給へと。祈りけり

ノル 地:
かくて艦長は艦橋に立ちて。かくて
艦長は艦橋に立ちて。最大戰速の
命を下せば。全員直ちに部署に着き。
氣筒も火となれ機関も焼けよと
突き進む。嵐は猛り巨浪は吼ゆる
海上に。揉まれ揉まれてさしもの
(フネ)も。今は危く見えたりしが。
霹靂一聲(ヘキレキイツセイ)雷雲裂けて。天日皓々
輝き渡り。紺碧の海は。展(ヒラ)けたり

シテ 上:
げに頼もしの兵(ツワモノ)

地:
げに頼もしの兵や。かくてぞ著(シル)き日の本の。
御稜威(ミイツ)は。四方(ヨモ)に輝かん。武勲は
心のまゝなるべしや。はや/\皇艦(ミフネ)
進むべしと。赤道の鍵を渡し。
立ち来る雲に打ち乗り金色の光を
放ちつゝ。虚空を遙かに上らせ給へば
皇軍艦(ミイクサブネ)は。南海にぞ入りにける。

小謡:
海行かば。水漬く屍山行かば。草むす
かばね大君の。辺にこそ死なめ
武士(モノノフ)の。引きは返さじ梓弓彌猛心(ヤタケゴコロ)ぞ。
頼もしき彌猛心ぞ頼もしき


yoshy後書き m(__)m
「皇軍艦」いかがだったでしょうか。演劇界も臨戦態勢でした。
戦争を賛美するつもりは毛頭ありません。ただし、私たちの父の世代が、侵略者、鬼畜と一方的に断罪されることは残念です。日本は戦争で敗れたとは言え、結果的には欧米の植民地主義に終止符を打って世界史を転換させた民族です。自国の歴史と文化に誇りを持ちたいだけです。「皇軍艦」もその一翼を担いました。これが国の尊厳を守ると言うことです。破れても我が方に義あり。


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