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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
十一 師の房死して後 弟子を殺す事
参考
師の房=師の坊か?師匠である僧、寺子屋の師匠
江戸 芝=東京都港区
納所=なっしょ、禅寺で、施物の金品・米穀などの出納事務を執る所。その役の僧
住持=住職
偏参=へんざん、 禅僧が各地の師のもとを訪れ、修行してまわること
むなしく=死んだ
諸道具=仏像を始めとした仏具
古川の永井寺=茨城県古河市か?永井寺(えいせいじ)がある。
跡敷=あとしき、相続財産
冥加=知らぬうちに受ける神仏の援助・保護、冥利
今回のお話は、結構怖かったよ〜。
親不孝なyoshy、
冷や汗をかきながら、
翻刻しました。
皆さん、親の恩や、師の恩は、
忘れないようにしましょう。
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因果物語
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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
十 日比(ひごろ)より往生の日を知たる事
参考
武州 江戸の石町=武蔵国・日本橋本石町(ほんこくちょう)、日銀や日本橋三越のあたり
くすし=薬師
慶安元年=1648年
血脈をいたゞき=けちみゃく、仏教の諸宗でその教義・法統を師僧から弟子に伝えること
行水=仏事などの前に、きよらかな水で身体を清めること、潔斎
申(さる)のこく=午後4時の前後
正念往生=極楽往生を信じて疑わないこと→正念場
後世者=極楽往生を願う人、ごせにん
自分の死ぬ日が分かったら、
どうするだろう??
見られてはいけない「あれやこれや」、
処分しなければ・・・
往生際が悪そうです。
みなさん、どうします??
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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
九 盲目 死して福人の子に生れし事
参考
美濃国土岐の郡=岐阜県の南東部に位置する土岐市、美濃焼の産地、美濃源氏の嫡流・土岐氏
佛都=佛市
座頭=江戸期盲人の階級。按摩、鍼灸、琵琶法師など、
障がい者保護・自立政策として職能組合を作り保護した
善根者=ぜんごんしゃ、善根の所行をなした人、善根の行為を積んだ人
角て=かくて
大福人=裕福な人、金持ち
有漏(うろ)の善=煩悩にけがれた迷いの世界での善行⇔無漏、「漏」は煩悩の意
痴福=世俗の幸福に迷い、正しい道理がわからないこと。
ここでは、世俗の幸福で満ち足りること
鎌倉時代から、座頭という職業集団がいました。
平家物語を琵琶法師が語るのもそうした集団でした。
江戸時代になると、幕府公認で保護され、
鍼灸、按摩が主要な職業となり、
目の不自由な人たちの自立を幕府が援助しました。
座頭の中から偉大な人も出ていますよ。
塙保己一(はなわ・ほきいち)江戸時代の盲目の国学者。
読んだ本を、全部暗記してしまう天才でした。
長い源氏物語も、暗記していました。
ある時、源氏の朗読会、明かりが消えてしまい、
保己一ひとりで朗読を続け、
「目あきというのは不自由なものじゃ」と云ったそうです。
明治になり、こうした制度は無くなりました。
『座頭市』は、ドラマや映画で有名になりましたね。
千葉県佐原市に伝わる「盲目の侠客座頭の市」の話から、
『座頭市』が出来ました。実在のモデルがいたのか!
最後に「有漏(うろ)の善」という言葉に出会って良かった。\(^O^)/
輪廻は、あまり信じていませんが、
煩悩にけがれたこの世で、少しでも善行を積み、
「有漏の善」を為しましょう。
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いつも読んでくれて、ありがとうございます。
お馴染みの因果物語、実は「平仮名本」と「片仮名本」が有るんですよ。
出版されたのは、「平仮名本」が先(1658年頃)で、
後から「片仮名本」(1661年)が出ました。
作者が「因果物語」を出した頃は、記事の中の人がまだ存命でしたので、
実名などは控えられたそうです。
「片仮名本」の方が簡潔な文章ですが、読みにくいです。
それでは、「片仮名本」の雰囲気をお楽しみください。
同じ話は「平仮名本」にも出て、前回に扱ったお話です。
読み比べてください。
チョット怖〜〜イ、片仮名草子。
因果物語 片仮名版 古典文庫
因果物語 中
卅四 乞食ヲ切テ報ヲ受事
参考
等閑=とうかん、物事を軽くみていいかげんに扱うこと。なおざり。
イカガデゴザルカ?
読ミニクウハナカッタカ?
御武家様ガ、読ミソウナ片仮名草子デゴザルナ。
実ハ、方丈記ト云、有名ナ本ハ「片仮名」デ書レテオル。
モット読ミニクイ「片仮名」ダゾ。
昔ノ御武家様ハ、漢学ヲ学ンダカラ、
「片仮名」ガ得意ナノジャ。
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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
八 乞食を切ためして報(むくい)ける事
参考
佐和山衆=近江国犬上郡佐和山城あたりの衆、作者・鈴木正三は、徳川家の旗本であったので、
井伊家々臣にも知り合いが多かったので取材出来たようです。
い(?・心)やすだて=心安立て、親しいことになれて、遠慮や配慮などに欠けること。
「い」は彫りミスか?「心やすだて」で意味が通じる
物ぐるはしく=物狂い、正気でなくなること、狂気
帯刀を許された武士、
平和の世に、農工商の師たる「士」として、
模範に立つことが要求されます。(素行・松陰風に(^_^;)
嘆かわしい事件が実際に有ったのでしょう。
現代でもホームレス襲撃事件なんて有りましたが、
遊び心で「人殺し」はなりませぬ。
また、無免許運転や飲酒運転なども、
同じような「人殺し」になりますぞ!
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士は農工商の業無く、而して三民の長と云う所へ・・・
(武教講録から)
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