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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
二 人に金かしたる法師 死して呵責に逢事
参考
相州=相模国の別称、神奈川県
金田=神奈川県厚木市金田??
月忌日=死んだ人の命日にあたる毎月の忌日
斎(とき)=年忌法要などの仏事が終わった後に頂く食事、本来は僧侶の食事のこと
長(たけ)一丈計成男=背丈が3mばかりなる男、大男、ここでは地獄の卒
罪障=仏語、往生・成仏の妨げとなる悪い行為
弔=葬式、法事、追善
一日一夜も六たびつゝ=昼夜6回づつ、1日を十二刻として
旦那=檀家
柹=柿の異字体
蚫=鮑の異字体
かゝず=かりず
慥成せうごを=たしかなる証拠
一七日=いちしちにち、七日間、普通は初七日
「跡を弔ものなき故に・・・」
幽霊になって出て来ました。
とてもリアルな怖い話でした。
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因果物語
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今日の話は長くて恐いよ!!
ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻二
一 妬(ねたみ)て殺せし女 主の女房をとり殺す事
参考
濃州=じょうしゅう・のうしゅう、美濃、「じょう」は「濃」の漢音
尾州=尾張国の異称
くり舟=刳り舟、1本の木をくりぬいてつくった舟、丸木舟
いぶせく=鬱悒く、気がかり、気味が悪く、うっとうしく
庄屋=関東では名主、年貢納入責任をもち、村の自治一般をつかさどった
非分=道理にはずれたこと、非理
くせ物=曲者、あやしい者
牛王の札=牛王宝印、熊野神社・高野山・八坂神社をはじめ、山王・白山・熱田・富士浅間など
各地の社寺で出す「牛王宝印」と書いた災厄除けの護符をいう
幽㚑=幽霊、㚑は異字体
真様=まさま、正常なさま
自然の事=自然に起こる予測不能の事件、万一のこと
手かけ=情婦、隠し女 、囲い者
すかし出し=欺し出し・賺し出し、騙して誘い出す
愚痴の科=心の迷いによるしくじり
さのみ=然のみ、それほど、さほど
三七日 湯に入て=俳諧の宗匠・篤老(あつおい)は湯治に三七日をかけた、「温泉津日記」
三七日=さんしちにち・みなぬか、21日間。さんしちにちの参籠などの使い方??
牛王宝印
因果物語・巻の二・初段、
長い所ですが、
読み応えのある恐い話でした。
「邪(よこしま)なる事には、必ず報い有り」
肝に銘じて、悪から遠ざかりましょう!
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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻一
十七 母の亡㚑(まうれい)来りて子を生立(そたて)し事
参考
紀伊の国=現在の和歌山県全域および三重県の一部
尾張=愛知県西半分にあたる、尾州(びしゆう)
大事に わつらひけり=大変な病気に罹る
あなかちに=異常なほどはなはだしいさまに
おもりて=病気が重くなる
験者の山伏=修験道の行者、山野に起き伏しして仏道修行に励む僧
子に代わって命を投げ出し、
死して後までも、子を育てあげる。
母の愛は、亡霊ともいえども、
有難いものです。
ここで「因果物語 巻一」は、終わりです。
次回は「因果物語 巻二」に、入ります。
親に感謝をするのを忘れてしまった__
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十六 夫の亡㚑(まうれい)妻の病を療治しける事
江戸のうしごみ
参考
亡㚑=亡霊・まうれい・ぼうれい、死者の霊がこの世に現れたもの
江戸の牛込=東京都新宿区
木履=ぼくり、ぽっくり、浅い木ぐつ
作庵の薬を=作庵という医者の薬を
幽㚑=幽霊
つかひ男=お使い男
能やうに=良きように
わづらひ本復=病気が本復し、病が癒えて
きとく=奇特・きどく、神仏の持っている超人間的な力、霊験
寛永の末の年=1644年頃
江戸鉄砲町=日本橋本町3・4
死しても親の愛は、
子の行く末を案じて、
薬を届けに来たというお話です。
証人もいて中々リアルですね。
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文字がかすれて読みにくいので、
ちょっと心配な翻刻です。
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ちょっと怖〜〜い、仮名草子。
因果ものかたり 平仮名本 赤木文庫本複製 古典文庫
因果物語 巻一
十五 亡者をあしく弔(とふらひ)たる僧の事
参考
武州江戸=武州は武蔵国の別名、
牛込=東京都新宿区の東部の地名、もと牛込区
法花・法花経=法華・法華教(ほけきょう、ほっけきょう)
無道心=仏法を求める心がないこと
慶安四年=1651年、江戸開府から48年ごろ
絶入=ぜつじゅ・せつじゅ・ぜつにゅう、息が絶えること、気絶すること
施物=せもつ、僧や貧しい人に施す品物
斗=はかり・ばかり
学文=学問
師傳=しでん、師匠からじきじきに伝授される奥義のこと
脈躰=脈搏の状態
似非(えせ)坊主に、罰が当たった話です。
仮名草子で一番有名なお話に、
似非医師ではなく、藪(やぶ)医者モノがあります。
仮名草子「竹斎(ちくさい)」です。
藪医者の竹斎は、以後の藪医者モノのはしりです。
また、旅行記もの「東海道中名所記」や
「東海道中膝栗毛」にも、影響を与えた傑作です。
ぜひ「竹斎」、機会があったら読んでみて下さい。
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