伊勢物語と仁勢物語

パロディーと諧謔の、仮名草子。

伊勢・仁勢物語

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伊勢物語と仁勢物語099

伊勢物語(第99段)仁勢物語(第99段) 

             伊勢物語(第99段)

              むかし右近の馬場のひをりの日
              むかひにたてたりけるくるまに女の
              かほのしたすたれよりほのかに見
              えけれは中将なりけるおとこの
              よみてやりける
                見すもあらす見もせぬ人のこひし
                  くは
                あやなくけふやなかめくらさん
              返し
                しるしらぬなにかあやなくわきて
                  いはん
                おもひのみこそしるへなりけれ
              のちはたれとしりにけり

             仁勢物語(第99段)

   をかし○(食+昆で一字)飩(ウトン)のこ麦をほしける日向にたてたり
   ける車に女の仕事したむなさうにみえけれはイメージ 1
   中間なりけるおとこのよみてやりける
     ひきもせすつむかぬ糸の仕事をは
     あの麦の粉にかへてひけかし
   返し
     仕事をきてなにかこ麦をわきてひかん
     くるまのみこそ仕事なりけれ
   後はたんとつむきにけり

参考1(第99段)
右近の馬場のひをりの日=内裏の馬場で5月6日に右近衛の舎人が競馬・騎射する日(伊)
見すもあらす見もせぬ人=見て無いとも見たともはっきりしない人(伊)
あやなく=文無く、判別がつかない(伊)
おもひのみこそしるへ=思ひのみこそ標(しるべ)、私への思いだけが会う為の道標です(伊)
のちはたれとしりにけり=後には誰と知りにけり、後ほど深いお知り合いになれました(伊)
うどんのこ麦=饂飩粉、小麦粉(仁)
車=糸車(仁)
したむなさうに=したくなさそうに(仁)
中間=ちゅうげん、武家の奉公人、ここではただの奉公人(仁)
ひきもせす〜=糸紡ぎしないんなら小麦を挽き臼で挽きなさいよ(仁)
くるまのみこそ仕事なりけれ=糸車を回して糸紡ぎだけがあたしの仕事よ!(仁)

参考2
伊勢物語は、私に対しての強い思いこそ、大事ですよ。
仁勢物語は、糸紡ぎが私の仕事、粉挽きはいやよ。

ひきもせず 入る仕事は 夢の中
思ひのみこそ 空回りせし

____________________ _ _ _ 息切れ _ ____φ(.. ) 軽鴨の介

伊勢物語と仁勢物語098

伊勢物語(第98段)仁勢物語(第98段) 

             伊勢物語(第98段)

               昔おほきおほいまうちきみときこ
               ゆるおはしけりつかうまつるおとこ
               なか月許にむめのつくりえたに
               きしをつけてたてまつるとて
                 わかたのむ君かためにとおる花は
                 ときしもわかぬ物にそ有ける
               とよみてたてまつりたりけれはいと
               かしこくおかしかり給て使にろくたま
                   へりけり

             仁勢物語(第98段)

イメージ 1
    をかし大餅すき有けり頼ける坊主長月計に
    梅漬に黍餅をそへてやるとて
      吾たのむ 旦那のために つくもちは
      とき非時(ヒチ)わかぬ茶の子なりけり
    と讀てやりけれはいとうれしかりて使に錢くれにけり

参考1(第98段)
おほきおほいまうちきみ=太政大臣・藤原良房、おほき=大+おほいまうちぎみ=大臣(伊)
つかうまつるおとこ=仕うまつる男・業平(伊)
なか月許=長月の頃に、陰暦では九月は秋の終り月(伊)
つくりえた=作り枝、造花、梅は陰暦で睦月(1月)に咲く花(伊)
きし=雉(伊)
わかたのむ〜=私が頼みにしている君のため折る花は時なんて関係なく咲いています(伊)
ときしもわかぬ=時しも・きじ(雉)もわかぬ、雉が読み込まれてる、季節も関係ない(伊)
ろく=禄(伊)
とき非時=斎非時、僧侶の戒律として正午を過ぎての食事を禁ずる、時間内の食事を斎食(さいじき)・斎(とき)、時間外のそれを非時食(ひじじき)・非時(ひじ)と呼ぶ(仁)
わかぬ=分かぬ、区別無く、斎・非時区別無く(仁)
茶の子=茶菓子、茶うけ、彼岸会の供物(仁)

参考2

伊勢物語は、季節外れの梅の造花に雉付けて、ご機嫌取りして詠った哥、ご褒美をいただく。
仁勢物語は、餅好きの坊さんに梅漬に黍餅を添えて、ご機嫌取りして詠った哥、銭をくれた。


吾たのむ 読者のために つくる記事
時々解らぬ 難解なりと

難解ではないんです。本人も解らないんですよ。________________φ(.. ) 軽鴨の介

伊勢物語と仁勢物語097

伊勢物語(第97段)仁勢物語(第97段)
                   伊勢物語(第97段)
むかしほり河のおほいまうちきみ
と申すいまそかりけり四十の賀
九条の家にてせられける日中将
なりけるおきな
  さくら花ちりかひくもれおいらくの
  こむといふなるみちまかふかに

                   仁勢物語(第97段)
をかし掘出しにや有けん大橋あたりに家を
買ひけり四十兩か九十兩の家にぞ成にける中媒し
ける翁
  作事して塵までひろふ老らくに
  骨をおるとて又たまふ金

参考1(第97段)

ほり河のおほいまうちきみ=藤原基経、堀河に邸宅があった(伊)
おほいまうちきみ=大臣(伊)
四十の賀=40歳のお祝い、初老である(伊)
九条の家=別邸か、孫の師輔は九条殿(伊)
中将なりけるおきな=業平(伊)
ちりかひくもれ=散り交ひ曇れ、桜の花びらが散り交って曇って見えなくなってくれ(伊)
まかふかに=まがふがに、間違えるだろうに、がに=〜するだろうに(伊)
掘出しにや有けん=掘り出し物である(仁)
四十兩か九十兩の家に=40両で買って90両で売る(仁)
中媒=仲立ち、仲介、媒介(仁)
作事=家屋などを造ったり修理したりすること(仁)
老らく=「おゆらく」の音変化、年老いること(老楽=老後の楽しみ)(仁)

参考2

伊勢物語は、桜吹雪で老いの道が、分からなくなりますように。

仁勢物語は、掘り出し物の家、リフォームして利鞘を稼ぐ。

イメージ 1

撫でし子と 逢ひ交ひ走れ 老楽の
恋といふなる 道まっしぐらに

願望ですね、老楽の恋。但し、撫でし子と______________φ(.. ) 軽鴨の介
草の花は撫子・・・なでしこジャパンいとめでたし。\(^O^)/
伊勢物語(第96段)仁勢物語(第96段)-2             今回は、2回に分けて掲載の後半。

仁勢物語(第96段)

をかし男有けり恩(オン)を高くいふ事月日へにけり薪
しも有らねは心くるしとやおもひけんやう/\奉公に
出にけり其比みな月の土用餠つかせけれは男手に
まめ一二出たり時もいとあつしすこし秋風吹立なん
時かならすまいらんといへりけり秋(異字体「火禾」で1字)まつ比ほひ爰かし
こより其人をかんすなりとて公事(異字体・古の下に又)事いできにけり
さりけれは男の本の主俄にむかへをこしけりされは
この男鰹のたゝきをこしらへて哥を書付て置けり
  秋かけてしたるたゝきはからくとも
  おく歯ふくるゝ味にそ有ける
とかきをきてかしこより人をこせはこれを進ぜよとて
いぬさてやかて後つゐにけふまてしらすよくてや
あらんあしくてやあらんいにし所もしらすかの男は
天野の酒手をおひてなんかくれをるなるむた
髭にて人の墅良とおもふにやあらん姨のもとに有
今こそは出めとそいふなる

参考1(第96段)

恩を高くいふ事=恩着せがましい人(仁)
土用餠=夏の土用につく餅、力がつき暑気あたりを防ぐという(仁)
かんす=かへす、返すの誤り(仁)
公事事=裁判ざた(仁)
たゝきはからく=鰹のたたきの薬味(葱やニンニク)が辛くても(仁)
おく歯ふくるゝ味=奥歯、ふくるゝは不平・不満の顔、奥歯で噛みしめる不満顔(仁)
天野の酒=天野山金剛寺の僧房酒「天野酒」、秀吉も愛した銘酒、現在復活してます(仁)
むた髭=無精髭(仁)
墅良=野良、のらくら者、のらくらして役に立たない人、なまけ者、のら者(仁)

参考2

仁勢物語は、高慢ちきなのらくら者、訴訟で「とんずら」、そろそろ出るか!


鰹焼き 毎日たゝき うますぎて
ぼて腹ふくるゝ 土佐造りかな

______________________________________φ(.. ) 軽鴨の介
土佐の人とは、酒は飲まないほうがいいよ!恐ろしいほど強い。(^_^;)

伊勢物語(第96段)仁勢物語(第96段)-1      今回は、2回に分けて掲載。

伊勢物語(第96段)

むかしおとこ有けり女をとかくいふこと
月日へにけりいは木にしあらねは
心くるしとや思けんやう/\あはれと
思けりそのころみな月のもちはかり
なりけれは女身にかさひとつふた
ついてきにけり女いひをこせたる
今はなにの心もなし身にかさも
ひとつふたついてたり時もいとあつ
しすこし秋風ふきたちなん時
かならすあはむといへりけり秋まつ
ころをひにこゝかしこよりその人の
もとへいなむすなりとてくせちい
てきにけりさりけれは女のせうと
    にはかに
むかへにきたりされはこの女かえての
はつもみちをひろはせてうたを
よみてかきつけてをこせたり
  秋かけていひしなからもあらなく
    に
  この葉ふりしくえにこそありけれ
とかきをきてかしこより人をこせは
これをやれとていぬさてやかてのち
つゐにけふまてしらすよくてやあ
らむあしくてやあらんいにし所も
    しらす
かのおとこはあまのさかてをうち
てなむのろひをるなるむくつけ
きこと人のゝろひことはおふ物にや
あらむおはぬ物にやあらんいまこそ
は見めとそいふなる

参考1(第96段)

女をとかくいふこと=女をあれこれ口説くこと(伊)
いは木にしあらねは=女も岩木ではないので情が湧いて(伊)
みな月のもち=水無月の望、旧暦6月15日、暑い比ころ(伊)
かさ=瘡、おでき(伊)
秋風ふきたちなん時かならすあはむ=涼しい秋になったら必ず逢いましょう(伊)
女のせうとにはかにむかへにきたり=女の兄弟が俄に迎えに来た(伊)
かえてのはつもみち=楓の初紅葉(伊)
秋かけていひしなからもあらなくに=秋・飽きを期待して云ったわけではないけれど(伊)
え=江・えにし(縁)、浅い江、縁でしたね(伊)
よくてやあらむあしくてやあらん=幸せでいるのやら不幸でいるのやら(伊)
いにし所もしらす=行方知らず(伊)
あまのさかてをうちてなむのろひ=呪いの逆手を打って呪う(伊)
むくつけき=気味が悪い(伊)
おふ物にやあらむ=呪いが身に降りかかる(負う)ものであろうか(伊)
いまこそは見め=今度こそ目で確認できるだろう(伊)

参考2

伊勢物語は、やっと口説き落とせそうなのに、「おでき」が・・・。秋まで待って が、飽きられた。
かの男の呪詛のせいか・・・。


あと一歩で おとせるところ 灼けつきて
瘡に邪魔され おできにならず

______________________________________φ(.. ) 軽鴨の介
今回の伊勢は、仁勢みたいだ!




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