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お年玉企画 行間逐語で伊勢・仁勢1段です。
伊勢・仁勢 行間逐語(第一段)
伊勢物語(第一段)
仁勢物語(第一段)
昔、 男、初冠して 平城の京、春日の里にしるよしして、狩にいにけり。
可笑し、男、頬被りして奈良の京、春日の里に知人ありて、 酒のみに行きけり。
その里にいとなまめいたる女はらから住みけり。
その里にいとなまぐさき魚はらかといふ有けり。
この男かいまみてけり。
此男 買ふてみにけり。
おもほえず、古里にいとはしたなくてありければ、 心地まどひにけり。
おもほえす、古き巾着にいとはした錢もあらざりければ、心地まどひにけり。
男の着たりける狩衣の裾を切りて、 歌を書きてやる。
男の着たりける借り着る物を脱ぎて、魚の値にやる。
その男、忍摺りの狩衣をなむ着たりける。
その男、渋染めの着る物をなむ着たりける。
春日野の 若紫の すり衣
春日野の 肴に脱ぎし 借り着物
しのぶの乱れ かぎり知られず
酒の乱れは 寒さ知られず
となむ、をひつぎていひやりける。ついで、おもしろきことどもや思ひけむ。
となん、又注ぎて飲みけり。 醉て、 おもしろき事どもや思ひけん。
みちのくの しのぶもじずり 誰ゆゑに
道すがら しどろもぢずり 足下は
乱れそめにし われならなくに
乱れそめにし われ奈良酒に
といふ歌の心ばへなり。昔人は、かく、いちはやきみやびをなむしける。
と云哥の心ばへ也。 昔人は、かく、いらちたるの妙をなんしける。
しるよしして=領る由して、所領してる理由で
はらから=兄弟、姉妹。ここでは姉妹
はらか=腹赤、鱒
巾着=財布
借り着る物=貸衣装
忍摺り=忍草を摺り付けた染模様
奈良酒=奈良地方で産する酒。古く寺院中心に醸造され、優良酒として知られた。
いらちたる=せっかちな
パロディもここまでくると凄い。
125段、すべてこのような行間逐語でパロっています。
読者も凄い。
伊勢物語を知識として知って、
パロディを楽しんでいる。
仮名草子と江戸時代の庶民のレベル、高すぎる。
軽鴨の介 |
伊勢・仁勢物語
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仁勢物語 9段抄
ちょっと時間が出来たので、仁勢物語 9段の部分を。
元の話は、「伊勢物語 9段」です。
名にしおはばいざ事とはむ宮こ鳥
わがおもふ人はありやなしやと
とよめりければ、舟こぞりてなきにけり
江戸時代のパロディ、
庶民の教養は、
古典を笑い飛ばすほどレベルが高かった。
現代の「お笑い」、
奥深さが物足りないなぁ〜。
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手を折りて あひ見し事を かぞふれば
とおといひつゝ 四つは経にけり
伊勢物語16段
花-岡虎ノ尾
やっと今日の仕事終わりました。
あと1ヶ月ぐらい続くのかな?
夕方に追加
ブログにて 連れ添ふ事を かぞふれば
年寄りばかり 集い来るらん
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わすれ草 おふる墅へとは みるらめと
こはしのふなり 後もたのまん 伊勢物語100段
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