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むさしのは けふはなやきそ わかくさの
つまもこもれり われもこもれり
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伊勢・仁勢物語
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とうとうこの時が来てしまいました。
バイバイ
うっうっうっ・・・
うえーーーん
あ〜〜〜ん、悲しいよ〜〜。
さびしいよ〜〜〜。
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伊勢物語(第125段)仁勢物語(第125段)
参考1(第125段)
わつらひて=患って、病気になって(伊)
心地しぬへくおほえけれは=気分が悪く死にそうに感じたので(伊)
つゐにゆくみち=終に行く道、死出の道(伊)
きのふけふとはおもはさりしを=昨日今日のこの日のことだとは思いもしなかったなー(伊)
煩て=わずらわしいこと、面倒なこと、病気になって(仁)
かねもいらしかと=金もいらじかと、金もいらないのだから(仁)
きのふ經よむ僧にくれしを=昨日お経を読んでくれた坊さんにくれてやったのになー(仁)
参考2
伊勢物語は、とうとうこんな時が我が身にも来たのか。
仁勢物語は、こんな時が来るんだったら、昨日の坊主に有り金をくれてやったのに。
業平は、元慶(がんぎょう)4年(880年)5月28日、56歳で薨去しました。
古今集861に、「やまひしてよわくなりにける時よめる」と詞書あります。
大和物語165に、
「水尾のみかとの御時 左大弁のむすめ へん(弁)のみやす所とていますかりけるを みかと御くしおろし給て後に ひとりいますかりけるを 在中将しのひてかよひけり 中将やまひいとおもくして わつらひけるを もとのめともゝあり これはいとしのひてあることなれは えいきもとふらひ給はす しのひ/\になん とふらひける事 日々にありけり さるに とはぬ日なん有ける やまひもいとおもりて その日に成にけり 中将のもとより
つれ/\と いとゝ心の わひしきに けふはとはすて くらしてんとや
とて をこせたり よはく成にたりとて いと いたくなきさはきて 返事なともせんとするほとに しにけりときゝて いといみしかりけり しなんとすること いま/\となりて よみたりける
つゐに行 道とはかねて 聞しかと 昨日今日とは おもはさりしを
とよみてなん たえはてにける」とあります。
この哥は、業平の哥の最後のものでしょう。
ついに来た 終わりが来ると 聞しかど
昨日今日とは 思はざりしを
初冠から最終段まで、
お付き合いくださり、
ありがとうございました。
______φ(.. )軽鴨の介
さて、次、何処へ行こう?
終わり
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伊勢物語(第124段)仁勢物語(第124段)
参考1(第124段)
いかなりける事を思ひけるおりにか=どのような事を思ったであろうかその折りに(伊)
おもふこといはて=自分が思っていることを心に留めて言わないでおこう(伊)
たゝに=ただに、そのまま(伊)
人しなけれは=強意の「し」、人はいないのだから(伊)
いかほと=いかほど、どれくらい(仁)
ひたるく=ひだるく、饑く、空腹である、飢える(仁)
腹に等しき人なけれは=自分と同じく空腹な人はいないのだから(仁)
参考2
伊勢物語は、私は私、自分が是なりと信ずるように生きてきた。だから、もう何も言わない。あんなこと、こんなこと、抗(あらが)ったり、暴露したり、愚痴を言っても詮無いこと。男は、楽しく美しい思い出を胸に秘めて、そっと終わりを迎えよう。我とひとしき人はいないのだから・・・。
仁勢物語は、我と同じぐらい「腹ぺこ」は、いないのだから。
おもふこと いはでぞたゞに やみぬべき
我とひとしき 人しなければ
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伊勢物語(第123段)仁勢物語(第123段)
参考1(第123段)
深草=京都市伏見区北部の地名(伊)
やう/\=段々と(伊)
あきかたに=飽きがたに、飽きてきた(伊)
すみこしさとを=住み来し里を、住んで来た里を(伊)
いとゝ深草野とやなりなん=いっそう深く草が生えた野になってしまうでしょうね(伊)
うつらとなりて=私は鶉になって、憂面(うづら)、掛詞、深草とは縁語(伊)
なきをらん=鳴いているでしょう、泣いているでしょう、掛詞(伊)
かりにたにやは君はこさらむ=狩り・仮りそめに来てはくれないでしょうか(伊)
めてゝゆかむと思ふ心なくなりにけり=歌に感じ入って出て行こうとする心は無くなった(伊)
鼡=鼠、ネズミ、異字体(仁)
迯て=逃げて、異字体(仁)
さかさん=探さん(仁)
かりにたにやは 君はころさむ=かりそめにも、決して殺してはならない(仁)
参考2
千載集 259 藤原俊成
夕されば 野辺の秋風 身にしみて 鶉鳴くなり 深草の里 千載集 259 藤原俊成
夕方になると、野辺を吹く秋風が身に沁みて、鶉が鳴いている、この深草の里よ
深草の 里の夕風 かよひきて 伏見の小野に うづら啼くなり 藤原定家
うづら鳴く 夕べの空を なごりにて 野となりにけり 深草の里 藤原定家
伊勢物語は、男女間の倦怠も和歌ですっ飛ぶ哥の力。男が動かされた。天地も動かせ!
仁勢物語は、哥の心得のあるネズミ、哥で命が救われた。
やまとうたは・・・ちからをもいれずして、あめつちをうごかし・・・
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